第2話

俺が今日から通う櫻岡高校は県内でも進学校と言われている高校で、中学三年の時に一日の半分は勉強して合格したのだ。


勉強しなくても行ける高校は沢山あったのだが、少しでもレベルの高い高校の方が大学も良い所に入れる可能性が高いので、嫌いな勉強を頑張ったのだ。


まぁ父さんに少しでも自分を見て欲しかったんだがな。結局意味なかったんだが。


駅の改札を通り電車が来るのを待つ。


俺の家から櫻岡高校までは距離があり、電車を使って登校しなければならない。


通学通勤の時間帯なので絶対人が多いいだろうな。満員電車は嫌なんだが、これから慣れていかなければいけないな。


何だかんだ考えてるうちに電車が来たので乗る。案の定満員だった。


早く駅に着いてくれないだろうか。そう思いながら目的地の駅に着くのを待つ。


『次は〜』


十分程で着いたので他の人にあたらないように慎重に降りる。


周りを見ると俺と同じ高校の制服を着た生徒が大勢おり、その中には俺と同じ初々しい子もいた。


ホームを出て十分ほど歩くと満開の桜が咲いた並木道になっていた。 毎年桜は見ているが入学式に見る桜は一段と綺麗に見える。


桜を見ながら歩いていると櫻岡高校の校門が見えた。門の前では先生が立っており朝の挨拶をしていた。


「おはようございます。新入生の方ですか?」

「はい」

「あちらの昇降口で受付をしてますので、新入生の方は受付をすませた後、自分のクラスを確認して教室に言ってください」

「ありがとうございます」


笑顔でお礼を言い昇降口へ向かう。


受付に行くと三人の先生が受付をしており、新入生が並んで待っていた。


少し待つと俺の番がきた。


「おはようございます。新入生の方ですね?ご入学おめでとうございます」

「ありがとうございます」

「お名前を伺っても?」

「神楽坂京介です」

「神楽坂君ですね。はい確認できましたので受付は以上になります。クラスの確認は昇降口を入って目の前に貼り付けているので、確認をした上でクラスに向かってください。また入学式にはこちらの花を付けて来てください」

「分かりました。ありがとうございます」


受付から花を貰い昇降口に入り、自分のクラスの確認をする。


「俺のクラスはっと………二組か」


クラスを確認し終えたので、歩いて二組に向かう。


さて一体どんなクラスかな。騒がしくない方がいいんだよな〜でも静かすぎるって言うのも嫌なんだよな。


そんな事を考えていると、自分のクラスが見えたので楽しみにしながら向かうのだった。






後書き

評価宜しくお願いします。

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