十一筋目『そんな序盤で大丈夫か?』
こんにちは。一番いいのを頼む、舞竹シュウです。
今回は『今までさんざん言ってきた、序盤の掴みって大事だよね』についてです。
私の作品と読まれる皆さんの作品は何が違うのか! ズバリ、つかどう見ても序盤の掴みの上手さです。いやまぁね、全話一括投稿とか、以前は今の二分の一の話数で密度がヤバかったとか、やらかしは多々ありますが、一番はこれです。
で私のは現在、開き直って零話が舞竹ワールド全開になってますが、恐らく最初からそうするべきだったんでしょう。下手に一般受けを狙うと没個性的になるので悪手なのです。
ラブコメなら可愛いヒロイン、ファンタジーなら無双なりチートなり、ホラーなら恐ろしい雰囲気だったり。つまり一話目にはジャンル、タイトル、キャッチコピーなどから入ってくる読者がいかなる者か考えて、その人たちの求めるものが置いてある必要があるというのが重要だと思います。
逆もまたしかりで、一話目にあるものを考えてジャンル、タイトル、キャッチコピーを決めろ、ということも言えます。
なのでまず、タイトルやらキャッチコピーやらを使って読者の層を限定するところから始めた方が良いなと。そして、その限定した読者層にあった一話を用意しておく。
では一話について話したところで、次は序盤全体のお話について。一番大切なのは一話ですが、その次に序盤を外すと無事途中切りが決定するのでここも大事です。
ここでの序盤というのは一話を超えて読んでくださる読者さんたちの次の足切りポイントであることが多い五話までを指します。
ではここで何をすべきかと言うと、ずばり「コイツ、読者人気高くなりそうだなぁ」ってキャラ一人の最低限の掘り下げ、最低限のキャラ出し、作品雰囲気を感じさせる、事態の始まりを見せる、この四つになります。
一つ目の掘り下げるキャラについては、主人公かヒロインでしょう。というか普通そうなるはず。ただし個人的な見解ですが有能さをアピールするというよりは、過去の匂わせだったり、落ちこぼれ属性を生やしてみたり、日常シーン(これはそこそこリスクが高い)などの共感あるいは同情しやすい面の方が良いかと思います。
二つ目のキャラ出しについては皆さんやると思いますけど、順序などには気を付けた方が良いかと。ただ、序盤であまりキャラを生やしすぎると面倒なことになるのでお勧めはしません。読みづらいと切られるのも致し方なし。
三つ目は割と難しいように思います。その作品をどんな方向性にしたいのか作者の中で定まってないとそもそもできないことだからです。それに地の文と会話、そのどちらも上手く使わないといけない。
では四つ目、事態の始まりを見せる。ここでいかに読者の気を引けるかが重要なのは皆さんがご存じのとおりです。正直、これができるなら少々上の三つがアレな出来栄えでも読まれるのではないでしょうか。ここに関してはできるだけ予想を裏切るようにするのが大事ですよね(自分の作品から目をそらしながら)。
と、色々偉そうに書いてきましたがまぁ、書いてあることに則っていないけど売れてる作品なんてごまんとあるので参考までに。中にはストーリーの都合上、定石から外れざる得ないものもあるでしょうし。
では、最後に宣伝を。ジャンルは現代魔術異能バトルファンタジー、清らかな少年少女の青春と汚い大人の陰謀ソースに絶望と希望を添えて。
『灰』の異端審問官
https://kakuyomu.jp/works/16817330667631810050
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