第14話早く連れて行って

「お約束ですからあ・・・、あん?。」


笑顔から鼻歌を止め真顔になってブラウザ上に羅列された関連社員入金情報に見入っていた。



夏季賞与支給後の東京三角システム銀行から補足資料として、入金情報が送信されて来る事が有ったが、台北が経理部総務課に着任後にこのバグを発見して、クレーーム処理をしたのにまた人的エラーだと、いう様な半ば溜息交じりの渋顔になっていた。


 お疲れ様でした。と、退社する新井田を見送り意識的に短縮ボタンを押していた。


「少し酔ったね・・・。」


ひとみに身体を預けた男は竜連ひとみの肩を抱いていた。


軈てその右掌が胸の方へ滑り、豊かな丘陵に留まり・・・カリカリと爪を立てていた。


「イヤア、誰か観ているわ部長、もう早く連れて行って・・・?」


身体を捩りながら甘えた口調を使い新井田のお頬にキスをした。

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