靴下
やっとこさ帰宅して靴下脱ぎ捨てたら、左側の靴下(まるまっていて大変咥えやすい)をミニチュアダックスフンドに持ってかれた、油断した。
おいこら返しなさいってミニチュアダックスフンドに手を伸ばしたらニヤア…って絶対笑った(ように見えた)そのままテーブルの下へ。
激低テーブルやから床に這いつくばり顔をカーペットに押し付けながらミニチュアダックスフンドに手を伸ばす、洗濯するから今すぐ返しなさい。
わたしの形相にしかられてると理解したミニチュアダックスフンドはしゅんとしながらじっとしてた、指先が咥えてる靴下をかすめた瞬間ギラつく双眼。
やべ変なテンションボタン押しちゃった。
ねずみ花火着火を連想させるミニチュアダックスフンドのクラウチングスタート。
そのままわたしを置き去りにテーブルの周りを3周して死角のキッチンに消えていった。フローリングにチャカチャカ〜!!と爪が当たり駆ける音が響く。
………………………………。
立ち上がって様子見にいったらキッチンマットめくりあがってるしキッチン端に置いてるおひつと壁の隙間に長い鼻をねじ込んでふん!!ふん!!ってがんばって靴下隠してた。
うおお…器用な犬…。
おおい。
声かけたら待ってましたとばかりにグルンってこっち向いてつっこんでくるねずみ花火。
当たると思って身構えてたら脇をすり抜けるねずみ花火。
すれ違いざま口の横からピンクの舌をでろんと出してた。
まちがいないぶち上がってる。
仕方ない付き合うしかない。こうなったあのこを止める術ない。
そのあとミニチュアダックスフンドには追いかけっこを楽しんでいただいた。
わたしもなんだかんだ心地よい疲れをあじわった。
力尽きたミニチュアダックスフンド、買ってから2回しか着てないカーディガンの上でいつの間にかまるまってすぴすぴ寝てる。嘘だろそれ明日着ようと思ってたんだぜ。まあいいハッピーな夢を見てくれ兄弟。
その後帰宅した家族「お米炊こうとしたらおひつの裏から靴下でてきたんやけど、きたないおふざけはやめなさい」
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