3話
喉に違和感を覚えその場で嘔吐して、周りを見るとそこは授業中の教室だった。いきなりの事で先生たちも慌てることもあったが、今日は早退する様にと言われ家に帰ると俺は座り込んで動けなかった。
「あれは、なんだったんだ」
そう、俺は食堂で倒れたはずだったのに気がつくと教室にいて何もなかった。それどころか、時間はまだ10時で昼にもなっていないまるで俺一人が夢を見ていたかのような話だが、あの痛みは忘れようとしても忘れられない痛みで、あれが夢だったなんて信じられず困惑しながらもリビングへ行くとそこには、両親の遺影の横に紅羽の写真があった。まるで紅羽も死んでしまっているかのような写真の並び方に恐怖を覚え、紅羽の部屋を開けるとそこは何ヶ月も人が入っていないかのような埃まみれの部屋だった。
部屋のドアに持たれかかれながら目の前の現実を受け入れられなくなっていると、目の前に明るい半透明なボードが出てきた。「パラレルワールド」そう書かれたボードは触れた途端スマホの様にスクロールしていく、何か分からないがそのボードには不思議な魅力があり、現実逃避のためにも書いてある事を読むことにするのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます