にゃ
ゴソゴソ、ゴソゴソ
にゃむにゃむ...むにゃ?
なんだか腕の中がもふもふする...
...ん?もふもふ?
...バッ!
俺は勢いよく目を覚ますと、目の前にはエルナが丸まっていた。
そういえばそうだったな。確か昨日こいつは俺の寝ていたソファを侵略してきたんだった。
いや、でも腕の中にはいなかったな?
俺が混乱していると、エルナが動き出した。
むにゃむにゃ
そして、
ぱちっ
エルナの目が急に開き、しばらく俺の顔を見て、俺の腕の中で眠っていたことを理解すると、
「...ニャ!??」
といい、後ろにバク転し、ソファから飛び降りた。
ニャ!?こいつ今ニャ!?って言ったのか!?犬じゃないのか!?
「こ、これは...たまたまにゃ!ソファが狭かったから!!そう!ソファが狭いから!」
と、エルナは顔を赤くしながら慌てて言った。自分で気づいてるか知らんが、尻尾が動いている。
っていうか
「お前語尾どうした?にゃになってるぞ」
「べ、別にどっちでもいいじゃないか!」
と言い、ぴゅーとどっかに走っていった。
どっちでもいいのか?
......起きて早々パニックだったな。さて、何をすればいいんだ?
異世界初の朝。昨日は起きたらすぐに着替えて会社に行ったからな。この世界では何をすればいいんだろう?
しばらく考えていると、ドアの端からエルナの耳が見えた。
「見えてるぞー、どうしたんだー?」
すると、耳がぴくっと震え、顔も出てきた。
「...ギルド長がご飯だって...部屋で待ってるよ」
そう言い残し、またぴゅーと走っていった。
あいつ大丈夫か?
とりあえず、ソファを綺麗にして、ギルド長の部屋に行くか。
えっと...どうやっていくんだっけ?
俺は昨日の記憶を頼りに、迷路のような通路を歩き回ることにした。
それにしてもまだ信じられないな、昨日は色々ありすぎて忘れていたが、ここは異世界なんだよな?夢じゃないよな?
そうこう考えているうちに、いつの間にか部屋の前についていた。
俺は勢いよくドアを開けた。
バン!
だが、そこには誰もいなかった。
あれ?ここじゃないんか?
料理スキルが思ったより便利すぎるので、とりあえず腹満たして無双しようと思う かいり @180828
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。料理スキルが思ったより便利すぎるので、とりあえず腹満たして無双しようと思うの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます