ユニークスキルの強化

俺は言われたとおり、ユニークスキルの料理強化と書いてある場所をポチッとしてみた。すると、別のスクリーンに切り替わった。

どういう仕組みだ?こんなこと考えるのは今日で何回目だろう?

この世界に来てまだ一日もたってないぞ?信じられないな。

新しく表れたスクリーンには、いろんな情報が書いてあった。読んでみるとどうやらスキルの説明のようだ。長すぎて読む気にもならない。上のほうには、『強化』と書いてあるボタンがある。

これをポチッとするのか?

試しにぽちっとしてみると、


『何スキルポイント使いますか?現在119ポイント』


119?俺のレベルは109じゃないのか?まあいいや。とりあえず全部使うか。


ポチッ


すると、


『料理強化がレベルアップしました。料理強化がレベルアップしました。料理強化がレベルアップしました。料理強化がレベルアップしました。料理強化がレベルアップしました。.......』


うるさいうるさいうるさい。

そんなに言わなくてもいいだろ、もう十分聞いたわ。

しばらくその声を聴いてると、


『レベルが40に達しました。』


と、言われた。

40?119まで行くと思ってたんだが。さすがに1スキルポイント1レベルってわけじゃないようだ。なんかできるようになったのか?


『スキル、匠の技がアンロックされました。匠の技が強化されました。匠の技が強化されました。匠の技が強化されました。別腹がアンロックされました。別腹が強化されました。別腹が強化されました。耐久消費減少がアンロックされました。耐久消費減少が強化されました。腹持ちがアンロックされました。腹持ちが強化されました。...』


...うるさすぎる。ステータス画面を見るのがトラウマになりそうだ。なんか設定とかないのか?

そう思った次の瞬間、新たな画面が出てきた。

音量?...なんだこれ?

それが設定画面だとわかった瞬間、吹き出しそうになった。

設定画面があるとは。なんだこりゃ。

俺がにやにやしているのを見ると、エルナが


「どうしたんだい?にやにやして、なんかできたのかい?」

「いや、何でもない」


俺は真顔に戻り、とりあえず音量を下げた。音量以外にも、メッセージ省略など、便利そうな設定もあったので、それらをすべて有効にした。


「ねえねえ、スキルはどうなったんだい?なんか強化されたかい?」

「あぁ、なんかいろいろ言われたよ」

「いろいろって、なんだよ~」


言うのが面倒くさいので、


「秘密だ」


と言っといた。

するとエルナは、ぶーと言いながら、どこかに行ってしまった。

すまぬな、エルナ。

やることもなくなったので、とりあえず強化されたスキルが、何をできるようになったのかを見ることにした。


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