俺の中のパイプ・フェニックス

傾三十牢

第1話 俺の中のパイプ・フェニックス

 こんにちわ或はこんばんわ初めまして。大久保桂馬という者です。

 何者かと言いますとこの作者の仮の姿とでもいいましょうか?

今回は何故俺がパイプ喫煙者になったということを書こうと思う。

何故そんなニッチな趣味を持つようになったのかしらん? と思う方もいらっしゃるでしょう。

今回は大久保がパイプ喫煙をする理由について、話していこうと思う、それは大久保の中にパイプ・フェニックスが3人いるからである。

まず、パイプフェニックスとは何かというと

シャーロック・ホームズ氏の別名にpipephoenixという物がある(注 パイプ随筆 長沼弘毅氏 ワトスンの煙草のことは……より抜粋)

pipephoenixかなり語尾がいい気に入った。

ということで頂戴したわけである。

俺のパイプファミリーは全部で6個あるベント式が3個とビリヤード式が3個

ズルののが1個で計7個あるわけ

内、古株がベント式のパイプ柘社製のイースター9。ビリヤード式チェリーパイプ。ビリヤード式シャコム社製が1つ。スタンウェル社のベント式のジュフイア(こいつとは一番相性が良い)同社のアルゼンチン式(!?)でジュリエット。こいつはマウスピースの取り外しが可能でチャーチワーデン式とビリヤード式に変える事ができるのである。あまり使わないがベント式のピーターソン社製のショートスモーク用(手巻き煙草シャグも使用可能なのである)の物もある。そしてスタンウェル社のズル式之パイプ。ポーである(ポーとジュフイアもDarkfull本編と【ダザイ】クエストを読んでいけばこう名付けた理由もわかるはず)

この7人が俺の愛人(パイプはドイツ語でもフランス語でも女性名詞)ってわけ。

これを1日に一回吸って7回が俺の限度。(まあ愛人パイプを増やすことが出来たら別だけど)

まず、煙草の葉を詰めてと…………以下割愛この辺は興味のある方はググってね。

さて、と何故俺がこのようなパイプ煙草を吸うようになったかと言えば、3人の人物が絡んでくるからだ。

それは、シャーロックホームズ氏彼に憧れたからである。

このコカイン中毒の名探偵が子供の頃からの憧れであったのだ。

明確な推理でズバッと事件を解決する。

石ノ森章太郎氏監修のマンガのシャーロックホームズ氏が子供の頃のヒーローであったのだと……この頃には意識をしていなかったのだが、パイプという小道具に魅せられるようになったのは大人になったのは27歳…………いい大人にになってからであった。再びこのマンガを集めて読んでみると彼のシュッとマッチでする動作が格好よくてしょうがなかったのだ。

元々自分は禁煙派であった。父親が喘息持ちのくせに煙草ばっかり吸うものだから、煙草=病気持ちの人間の吸うものだと認識していて、昔の職場でもなんでこの人達(それから数年後には仲間入りをする)はこんな臭くて不味そうな物を吸えるのだろうと思っていたが、気が付くと中毒者(ジャンキー)になっていたのである。

創作の力とは恐ろしいもので、男という生き物はカッコいいと思ったら真似をしたくなるものである(かの先進国が煙草をくわえている某人気キャラクターの咥えているものをシガレットから飴玉に変えたり、葉巻を吸うキャラクターの能力を霧(!?)に変えてしまったりとするのも納得である)

元に自分が昔いた施設でも海外のあるキャラクターがピンと指で弾いて煙草を捨てるシーンに憧れを抱いたりする人がいた。もちろんその人は喫煙なんて絶対にしないと言いきっていたのであったが…………今はその施設にいないのでどうなったのかは知らない。

さて、話を戻そう。そして、第2の人物が澁澤龍彦氏である、このダンディーなこの紳士に魅せられてしまったのである。彼がパイプを持っている姿は様になっているし、何よりもカッコいいこれにつきるのであった。

このような田舎者でも彼の吸っていた物と同じものを吸っているという自分に対する酔いがあるのである。ちなみに言うと澁澤氏はブライヤー以外の物を認めず池田満寿夫氏がボウルが金属で出来たパイプを見せるとこんな物パイプではないと論争になったことがあった事がらしく。彼の頑固さと人情に微笑ましく思えるのであった。

最期は頸動脈瘤の破裂により死亡59歳と書かれている。

澁澤龍子夫人の回顧録によると遠回しではあるが喫煙が原因であったと書いてあるためにこれが命取りになったのでは無いかと思っている。

だが、一向に構わん。

元々が生き急いでいるタイプの人間なのだせめて俺も頸動脈瘤の破裂で59歳で彼と同じ歳に逝きたいと思っている。そう考えると残り29年という歳月が転がっている。それをどのようにして生きるかといういうことが問題なのだ。

そして、最後の1人はレイモンド・チャンドラー氏なのである。

彼の創作したフィリップ・マーロウという探偵。彼がまた粋なのだ。

「強くなくては生きていけない、優しくなければ生きる資格がない」

「さよならを言うのは少しだけ死ぬことだ」

「撃っていいのは撃たれる覚悟のあるやつだけだ」

「ギムレットを飲むには早すぎるね」

とこの台詞(もじっていつか作中で言わせたいと思っている)で痺れない奴は男じゃないと言える。

そして、彼はパイプを吸うのであるシガレットのイメージが強い(テリー・レノックスという男に煙草シガレットを捧げるシーンが有名であるが………)

チャンドラー氏はパイプ煙草をふかしているのである。

ロンググッドバイでもブルドックという形のパイプにパイプ煙草を詰めるシーンが登場しているし、 彼の残っているポートレートはほとんどパイプが咥えられているのである。


と言うわけで長々と語ってしまったがどうでしょうか。


個人的に言わせてもらうとパイプ煙草が流行って欲しい気持ちと健康のためには辞めておいた方がいいという気持ちがせめぎあっています。

まずバイタルが高くなる。

病院にいた頃は高くても精々130程度だったのに今じゃあ150から高くて200とかいきます。血圧計がぶっ壊れて無い限り、この数値は異常です、なにしろキャプテン・ブラックチェリーという銘柄のやつを吸っているのですが、これのせいだと思っているのです。

甘ーい香りのこの煙草は正直言ってあまり旨くない、最初の1口は旨い!これに限るのですが、後からドンドン苦くなってくる(ビールみたいですよね)生き急いでしまうタイプの人間であるため、スパスパやってしまうため煙が熱くなってしまう。

そのためドンドン苦くなってくる。クールスモーキングという概念があるのですが、そこまで至っていない未熟者なのです、ハイ。

お勧めしたい理由としては。

旨い……これに限るのです。

1口目は旨いのです。

ニコチンが体に染み渡ってきて、ぶわっと快感が押し寄せてくるのです。他のキャメルのメンソールを試してみたのですがダメでした宗旨替えができないのです。

どうもせかせかした気分になってしまうのです。あのチマチマと灰になっていく感じがダイナマイトの導火線に火をつけたような感じがしてどうも好きになれないのです。

そして、同じ沼に沈みたいという気持ちがあるのです。

匂いが素晴らしいのです。

あと口腔内喫煙なので肺まで煙を入れなくて済むのです。

なので、あの保険の教科書に載っていたどす黒く真っ黒になった肺にならなくて済むわけです。

 後長持ちするんですよ、自分のような未熟者だと精々20分から30分程度なんですけど……それでも長いといわれてしまうんですよね。ゲームに例えるならシガレットが格ゲーやレースゲームだとするとテトリスなんですよ、コレは。

 ロングスモーキング大会というのがございまして、それだと、1時間とか長い方ですと3時間位吸われる方もいらっしゃるようで……自分なんてミジンコみたいな存在だと思わされるんですね……

それよりなによりもキャラ立ちするんですよ、パイプを吸う普通の少年とOさんが例えられたんですがまさにキャラ立ちすると思うんです。

そして、何よりもナメられ無い。

これに限ります皆さん葉巻と聞くと何を思い浮かべますか? アル・カポネとかのギャングじゃないですかね? それと同じでパイプ=知的な人間の吸うものだと世間一般では考えられていると思うんですよ。だから特殊な人間と見られる訳ですよ。

出来たら若い娘の間に流行ってくれないかなぁと思ったりもするのです。

「ケー子新しいパイプを買ったんだ」

「すごーい、ピーターソン社のやつじゃなーい」

「ミー子煙草の葉っぱ変えた?」

「うん、これシャグにしたんだわかる?」

みたいな会話が若いギャル(古いか)の間で流行ってくれたらなぁ……と思うのです。

その為にはまず偶像(アイドル)が必要だと思うのです、若い高身長のイケメンやインスタグラムをやってるギャルとかがスパーとやってくれれば流行ると思うんです。

低身長ブサメンの俺には到底不可能なのです。

と言うわけでパイプ煙草の事を色々と書かせてもらったわけですが、どうでしょうか?

ドップリとこの沼に浸かってみるきはございませんでしょうか?

色々とこだわりができていいと思いますよ。

では書きたいことは書いたのでさよならグッドバイするよ!!!

今から1発キメてきます!!!

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俺の中のパイプ・フェニックス 傾三十牢 @keisanjuro36

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