叡知なる解明

 それからの矢崎は、まるで人が変わったかのように、目的を失って、怠惰な暮らしに明け暮れていた。しかし、彼の持ち前の新奇心が、やがて彼を奇書珍本の世界へと誘っていくのであった。特に彼は、海外の希刊本に興味を示し始めた。彼は、いくつもの古書街を巡り歩いて、様々な西洋の性習慣に関する記述書を購入していた。その中には、西洋の貞操帯の歴史に関する専門書や、世界中の未開民族の独特の自慰行為の風習や方法、用いる草根木皮の種類に関する解説書も含まれていた。

 そんな、ある日、矢崎は、一軒の古本屋でひとりの奇妙な若い男と知り合った。

彼は、鏑木健一郎という名の男で、妙に人懐っこい笑顔を浮かべた好青年であった。彼もまた、古書収集が趣味らしくて、西洋奇術に関する専門書を古本屋の禿げ頭の店主から買い取ると、満足げに矢崎を振り返って、珈琲でも一杯どうですか?と聴いてきた。矢崎も目当ての奇書が入手出来たところだったので、悪い気もなく、鏑木の誘いに容易に応じたのである。

 目当ての喫茶店は、鏑木が良く通うという「メルボルン」という小さな場末の飲み屋風の喫茶店であった。

 「そうですか?あなたも遊民なんですね。これは奇遇だな、僕もそうなんですよ」

 そう言って、鏑木が安煙草の1本に火をつけて旨そうに吸った。そして、言い訳するように、

「はははっ、煙草までは手が回らなくてね。安いので満足してますよ。でも、今日はいい日だった。こんな珍しい本に出会えるなんてね!」

 そう言って、鏑木は先ほどの古書を矢崎に差し出したが、英語が理解できない矢崎にはチンプンカンプンだ。

「やあ、失敬したね。これは、近世西洋舞台奇術の「ストデア大佐の首」に関する解説書なんだよ。こんな掘り出し物が見つかるなんてね」

「僕も見つけたが、君にはとても打ち明けられないよ。秘密だね」

 それから二人は、しばらくの時間を談笑して過ごした。矢崎は最初、鏑木を警戒していたが、それも気のせいなのだろう、彼の親しげな笑顔や話しぶりに魅了されて時を忘れて彼の話す好奇に満ちた世界に耳を傾けて聞き入った。二人は喫茶店の隅のボックス席で話していたが、やがて夕刻になって飲み客が現れてくると、鏑木が残念そうに暇乞いをして言った。

「いやあ、実に君は愉快な人ですよ。矢崎さんって言いましたね。また今度僕の方から連絡させてくださいな。是非、あなたの話を詳しく聴いてみたいものですよ」

 そう言って鏑木は、私の携帯の電話番号を巧みに聞き出すと、やがて重い書物を抱えて、喫茶店の扉の向こうに消えていった。

 それから、鏑木と会って以来、矢崎は急速に古書の世界から離れていった。どうも鏑木に会った記憶が彼をそうさせたらしい。性の古書の秘密を彼にバレはしないかという恐れが離れさせたのだろう。それから矢崎は、再び、例の双眼鏡を手にして、懲りもせずに、あちこちの屋上から、人々の生活をこっそりと覗いては、その呆れるような秘密を楽しんでいた。

 そんなある日、突然に、例の鏑木から1本の電話があった。一度、自宅をお邪魔させていただきたいというのである。矢崎は内心、焦りを感じた。それも淳子の事である。あれからしばらくの月日が経っていたが、どうも彼女を殺害したという嫌な記憶が、例の自宅と結び付いている。しかしたぶん大丈夫だろう。そう決意して、矢崎は快く鏑木の要請に応じた。

電話のあった翌日の午後過ぎに、自室のある雑居ビルの2階の扉を叩く音がして、ひょっこりと鏑木が片手に手土産を持参して姿を現した。彼は、胡散臭そうに部屋の中を見渡して言った。

「よく君はこんなところで、寝泊まりできるんですね。なかなかの芸当じゃあないですか?」

「はははっ、そう言われればそうですね。少々、窮屈な思いはしていましたがね、もう最近じゃあ、僕も慣れてきましたよ、不思議なものですね」

それから、どうやら鏑木はやや考え込んでいたが、しばらくして重い口調で口を開いた。

「どうも、人には、それぞれ人には言えない秘密ってものがあるんですね。‥‥‥‥‥‥‥‥、やあ、どうってことないんですよ、以前に僕の知人に、若林って男がいましてね、この男、平凡なサラリーマンでしたが、ある時にこれも僕の知り合いの女性から、どうやら若林が結婚詐欺師だって知らされましてね、驚きましたよ。それ以来、彼は消息不明でどこに消えたのか、世の中は広いですからねえ」

と言って、鏑木は、まじまじと矢崎の顔を覗き込んでくるのである。矢崎は、内心で、やや焦りを感じていた。しかし、鏑木が彼の恐るべき秘密を知り得る筈もないのである。あの娘殺しの一件は当の昔に、人々の頭から消えてしまっていることなのである。恐れる必要はなかった。それで矢崎は、適当に鏑木の話に相づちを打って、お茶を濁していた。それから話題は、今、世間を賑わせている熊本県の片田舎の一軒家で起こった一家惨殺事件でもちきりとなった。事件が迷宮入りする恐れがある。その可能性を鏑木は、しきりと力説した。これも矢崎を、やや動揺させたが、やがて鏑木は、いつもの笑顔に戻ると、黒いコートのポケットから一枚のチケットを取り出して、それを矢崎に手渡して言った。

「これ、来週の公演の前売り券なんですよ。ぜひ、一緒にいかがかなと思いましてね。生で、舞台奇術をご覧になったことはありますかね?よかったらどうぞ」

そう言って、矢崎の返事も待たずに、そのチケットを彼の片手に押し込んでしまうと、のんびりとした足取りで彼の事務室から姿を消していった。

 それから、翌週になっての舞台奇術の公演はさほど面白いものでもなかった、と矢崎は思った。公演は2時間ほどのものであったが、客の姿も少なくまばらで、舞台で演じた奇術師の演技も仰々しいだけで、その技はたいした代物でもなかったのだ。一番後ろの暗い座席に座って見ていたが、さほど興味もないので、矢崎は席を離れて、後ろの扉からロビーに出た。その狭いロビーの中央では、若い店員が立って、奇術用品の即売コーナーが設けられていた。見れば、いつの間にか、ロビーに出ていた鏑木が身を乗り出して店員の男を相手にして何やら会話していた。思わず、矢崎は関心を示して近寄った。即売コーナーのガラス張りのテーブルの上では簡単な手品が演じられていた。しかし、それを見た途端に、ハッと矢崎の心臓が凍りついた。その若い店員は、片手にした小さな注射器で、鏑木の白い腕から、赤い血液を搾り取っていたのだ。それは、矢崎にとっては、ミカンに麻酔薬を注入したあの注射器を連想させたのだ。思わず狼狽えて、矢崎はその場で全身の力を失っていた。そこへ、快活に鏑木が呆然としている矢崎に声をかけてきた。

「これ、子供だましだけども、良くできた注射器でしょう?まるで本当に僕の血を抜いているような気がしませんかね?へっ、へっ、へっ、笑えますね」

 そこで改めて、鏑木は矢崎の顔を眺めて妙なことを言った。

「おや、矢崎さん、注射にアレルギーでもあるんですか?変に顔色が悪いじゃありませんか?」

「いや、別に‥‥‥」

矢崎は適当に言葉を返して、その場を誤魔化した。これも単なる偶然であって、何の意味もない訳である。

 赤い絨毯を敷いたロビーの隅には大きなソファがあったので、矢崎はひとまずそこで腰を下ろして気分を取り直してみた。恐れるな、恐れるな。全ては終わったのだ。証拠など、どうでもいい。そんなものが、あの娘と矢崎の間で接点を持つことも、全くと言っていいくらい無いのである。それくらい、世の中は大きく動き続けているのだ。

「どうも今日は気分が悪いようです。そろそろ、僕はお暇しますよ」

と、矢崎は、吐き捨てるような口調で言い放つと、そのまま、呆気に取られたような鏑木を後に残して、劇場を後にしたのであった。

 その翌日、雑居ビルで朝に目覚めた矢崎は、前日の衝撃から立ち直ろうと、ひとりで、昼間の風俗街まで出てきた。まだ、通りに闊歩する人々の気配はない。それでも、途中にあった一軒の覗き部屋の店を見つけると、気分転換のつもりで、店内に入った。薄暗くて妙に、けばけばしい飾りつけをした店内では、入り口で無愛想な顔つきの中年女性が入場券を売っていたので、矢崎は、代金を支払うと、指定された個室に入って、鍵をかけておいた。壁には大きな飾り穴が空いている。小さな部屋だ。丸い椅子と、テーブルの上にはティッシュペーパーの箱が置いてある。それだけである。

 やおら、矢崎は、身を屈めて壁の穴を覗き込んだ。

 穴の中は、鏡張りの部屋になっていた。そこでひとりの少女が、セーラー服を着て、しゃがみこんで座っている。彼女はしばらく呆然としていたが、何やら合図があったのだろう。突然に、妙に色っぽい仕草をしながら、セーラー服を脱ぎ始めた。やがて下着姿になると、思いきりに両足を広げて赤いパンティーを脱いでいく。すると、むき出しの赤貝のような女性器が露出して、それを娘の手が淫らにまさぐり出した。そして、どんどん娘はこちらに向かって女性器を寄せてくる。思わず矢崎は、自身が勃起してくるのを自覚した。そして、自慰行為。処理は側にあるティッシュペーパーで拭き取ってそのままポケットに押し込んでおいた。

 店を出たが、まだ、日は高く昇っている。本能を満たして、ひとごこちはついたが、何やら胸騒ぎがしてなら無い。何だろうか?訳も分からぬままに、矢崎は、近くにあった大衆食堂で昼飯を食べることにした。お刺身料理に生ビールと、おつまみの烏賊の塩辛を頼んだ。飯を口の中へ掻き込むように食べ終えると、店内にあった小さな天井近くのテレビ放送を眺めて時間を潰した。しかし、それも仕方がないので、どうしようもなく、矢崎は、一路、帰宅してひと眠りしてみようと思ってそのまま帰路についた。

 よく眠ったような気がする。自室のベッドは、あまり居心地のよいものではなかったが、それでも襲い来る睡魔には勝てずに爆睡していた。

 ふと、妙な物音を耳にして、矢崎は、目覚めてベッドに身を起こした。見れば、驚いたことに、いつの間にか部屋に入り込んでいた鏑木が、部屋の隅でゴソゴソと、ひとりでゴミ箱を探っていたのである。これには矢崎も驚かされた。

「一体、何をしているんです!鏑木さん?」

「やあ、失敬、失敬。これは不味いところを見られたな。実を言えば、ある探し物をしていましてね。この前、ここへお邪魔した時にこのゴミ箱に捨ててしまった筈なんですよ。‥‥‥‥、ああ、あった、あった。これです

よ。勝手にお邪魔したご無礼は謝ります。でも、これ、何だか分かりますか?」

 そう言って、鏑木が白いハンカチに包んだままの手で矢崎に差し出したのは、小さな一枚の名刺だった。手に取った矢崎はその表を読んだ。「株式会社 名校舎 開発部主任補佐 佐藤理恵子」と書かれてある。しかし、矢崎にはいっこうに記憶がない。

「さあ、きゅうに言われましてもねえ、誰だかさっぱりと僕には‥‥‥‥‥」

「ええ、いいんです。無理を言った僕が悪いんですから、この事はなかったことにしてくださいませ」

 そう言って、鏑木はまたハンカチに包んだまま、その名刺をポケットに大事そうにしまっておいた。

「それじゃあ、僕は今日はこれで」

と、無愛想にもあっさりと、鏑木は失礼を詫びてその場を辞して、部屋を去っていったのである。どうも、おかしい。何やら、鏑木には何かの魂胆があるに違いない。そんな気がしてならなかった。しかし、その魂胆とはいったい何のことだろうか?その理由もはっきりとはしないのである。分からなかった。ただ、漠然とした不安感が、矢崎の胸中を虚しくよぎって行くのであった。

 それから、幾日か経ったある日の午後に、突然に鏑木から電話があって、もしも都合が合えば、これから、喫茶「モランボン」で御内密にお話ししたい由の連絡が入った。いっこうに暇を持て余していた矢崎は、ふたつ返事で、これに応じて、それから、一時間ぐらいして、二人はモランボンの隅のコーナー席で一緒に珈琲を傾けていた。そして、鏑木は何気ない口調で矢崎に告白を始めたのである。

「あなた、矢崎さん、ご記憶じゃあありませんかね。あの雑居ビルの向かいのマンションで、4ヶ月前に起こった殺人事件のことを、ですがね?」と、とぼけて見せるのであった。ほら、来たぞ、とばかりに矢崎の頭の中で警戒信号が鳴り響いた。鏑木は何かをつかんでいるに違いない。でも、何を?

「被害者は、河西淳子、28歳、新宿の商社で会社員で勤務していました。死因は絞殺、強く手で絞められて殺害されたようです。そして、鑑識の検死結果から死後暴行の形跡があると判明したようです」

 そして、鏑木は一口、珈琲を啜った。そして、間を置いて、じっと矢崎の目を見つめるのであった。

「何ですか?私に何か?その事件と私に何か関係でもあるのですかな?」と、矢崎は、開き直って胸を張り、片手の指でテーブルを叩いて見せた。しかし、鏑木は、じっと矢崎の目を見つめたまま、言葉を続けた。

「おそらく、あなたの最大の誤りは、あの黒い双眼鏡をつい魔が差して買ってしまったことだったのではなかったのでしょうか」

「双眼鏡?と言いますと?」

「最初にあなたを疑ったのは、そもそも、あの双眼鏡ですよ。あなたの部屋に始めてお邪魔した時に、僕はあなたにかまをかけた。試したんです。ほら、あなたに言ったでしょう、誰にでも人には言えない秘密があるって。あの時、僕は、密かにあなたの視線を探っていたんです。するとどうでしょう。あなたは、「秘密」と言う言葉に反応して、あの部屋の棚に置いた双眼鏡に視線が釘付けになっていた。それで、僕はあなたの秘密が双眼鏡であることを知り、そして、あの場所から考えて、それが覗きの趣味だなと直感したんです。違いますか?」

 矢崎は黙っていた。言い返す言葉を失っていたのである。

「それで、即座に僕は、あの近辺で調査を開始したんです。何かの手がかりはないかと思ってね。すると、出てきたのが、例のお宅の部屋の向かいの正面にある部屋で起こった娘殺しでした。これは何か、関わりがあるなと僕は睨んで、もしやして、覗き趣味を持ったあなたが、この事件に関わる真犯人ではないかとまで疑ってみたのですよ」

そこで、また鏑木は珈琲を飲んで、一本目の煙草に火をつけて吸った。じつに旨そうな吸いっぷりであった。

「しかしですね」

と、鏑木は残念そうな口調で言葉を吐いた。

「あなたが例のレイプ殺人の殺害犯人である証拠が皆無なんです。これには、僕もお手上げでした」

「そうですか。ならば、まだ、僕にも反論の余地は残されている訳ですね」と、矢崎は答えたが、内情はとても怯えていたのである。この鏑木は恐るべき男のような気がしてきた。

「ならば」

と、鏑木は慎重に言葉を選ぶように言った。

「こちらから、あなたに証拠を出させればいい、そう考えたわけです」

「と、言われますと?」

「手品の即売会で、例の手品を演じて見せたのは、あなたへの僕からの心理的罠なんです。その以前から、僕は警察の鑑識の関係者から、部屋に残されたミカンの中身から睡眠量のフルニトラゼパムが注入されていたことは知っていました。これには、たぶん、注射器が必要だろう、そこで僕は、あんな陳腐な手品であなたの気を引いて見せたんです。そして、あなたはまんまと引っ掛かった。動揺の表情を隠せませんでしたね。それで、僕はますます、あなたへの疑念を深めていったわけですよ」

しだいに、矢崎は手に汗を感じ始めていた。やや、体が熱くなってきた気がした。どうしようもないのか?

「しかし、物的証拠に弱いのです。しかし、それはあなたの方から持ってきてくれましたよ。覚えておられませんか?あの、ティッシュペーパーを?」

 思わず、矢崎は唖然とした。そして、一瞬にして彼は全てを察知した。彼があの日、覗き部屋で漏らした精液を拭き取ったティッシュペーパーを彼はポケットに押し込んで帰り、そのままゴミ箱に捨てた。それを部屋に入り込んでいた鏑木は、ゴミ箱から巧妙に探り出していたのである。そして、続けて鏑木は言った。

「それと同時に、僕は、密かにあなたの証拠を得るために、ゴミ箱から取り出した振りをして、一枚の名刺を取り出した。これは、ゴミ箱にはなかった綺麗な新品の名刺です。この名刺の上にあなたの指紋を残すために、僕はハンカチを使って、しまい込むと、それとティッシュに残った精液のDNA鑑定を依頼するために、何とか警察の知り合いに頼みました。事情を正直に話したら、警察も動いてくれましたよ。その結果、あなたがご存じのように、物的証拠としての現場に残された指紋と被害者の体内に残された精液のDNAが、あなたと一致しました」

 しばらくの間、沈黙が続いた。それが、どれだけ矢崎にとって苦痛の時であったことか。汗ばむ額を何度も矢崎はハンカチでぬぐって、ブルブルと震える両手を感じながら、矢崎はこれから俺の身はどうなるのだろうかと、ボンヤリと、そればかりを考えていたのである。

「あなたが逮捕されるのも時間の問題でしょう。せめて自首なさい。それがせめてもの罪滅ぼしですよ」

 そう言い残して、鏑木は席を立った。そして、言い訳するように、矢崎にこう付け加えて言った。

「僕は警察の犬じゃないよ。あくまで、ひとりの平凡な遊民の端くれだ。そして、君の猟奇な心境を心底から理解しているつもりでいる者なんだ。ただ、君は少しばかりに行き過ぎてしまった。法律っていうのは厄介さ。無ければ良いんだが、そうもいかないらしいからね」

 いつしか、鏑木の姿は消えていた。何時までも、その場にとどまって、矢崎はボンヤリと絞首台の姿を暗い影でしっかりと感じていたのである‥‥‥‥‥。

 

 


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屋上を旅する男 かとうすすむ @susumukato

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