第11話 明るい家族計画

第11話 突然の子作り宣言

「俺はコンドームを付けない、つまりは避妊をしない」

「ややこしいけど、それを否認するなら?」

言葉あそびに興じるb女。気持に余裕があるようだ。


「性的な行為を拒んでくれてもいいよ」

「受け容れる=子作りってこと?」

性交を快楽とは見出していない様子のA男。


「俺は君の子供が欲しいんだ!」

「妊娠を肯定する気持はあるわ」

妊娠してもいいと宣言するb女。家族になる意思表示。


「俺のDNAでいいのか?」

「偏るんだったら、あなたを受け継いで欲しい!」

認められた遺伝子。A男の気持が昂る。


「突然でごめん。こんなに深い関係になっていながら」

「交わらなかったのは、今日の宣言が必要だったのね」

A男は夏休みを待っていた? 夏休み前に決心した?


北海道で縁日を待つ二人は、未だ手もつないだことが無いのに

渦中の二人「A男b女」は、出産準備に突入?

仮に計画通り妊娠しても、身重なb女は大学を放棄するのか?

妊娠を伴わない性交を拒否するのであれば

大学卒業まで交わらないと言う選択肢も。


取り敢えず、もう少し話し合ってから

行為に至るかどうかを決めた方がいいのかも?

コンドームを装着しない宣言をした夜は

寄り添って着衣のままで眠りに落ちた。

彼等のJr.が誕生した時は

高らかに宣言することをここに約束しよう。

大学1年生の彼等は、言っても未だ19歳。

ベスト・パートナーは本当にあなたでいいですか?

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