第09話 豪州サーフィン

第09話 17文字の、あとのせサクサク

A男:新年に 貫き通す 信念よ

(=固い駄洒落でスタートね)


A男:紅白を 桃紅の気持ち 見詰めてる

(=桃紅と書いてピンクと読ませる)


A男:弁当で 残ったおかず キャベツ群

(=コロッケのソースかけなよ)


A男:漫才の 祭典効果 蕎麦安し

(=M-1のスポンサー企業ってことね)


A男:自著配り 嫌な思いを する作者

(=読後の感想が届かないもんね)


A男:アトリエで 後から乗せる あとのせを

(=画廊で蕎麦喰う、餓狼ってか)


A男:何故喘ぐ? 流れる歌は 模範囚

(=SNSで教えて貰った曲だね)


A男:フリースを 着ると汗ばむ 暖冬日

(=明日から最高気温二桁になるって、ひえー)


A男:おいだきで 命を燃やす 浴槽よ

(=不死鳥温泉と名付けましょ)

==================

b女「俳句が詠みたいって言い出して15分でこれかい」

A男「季語が無い句もたくさんあるけどな」

(=暖冬は冬の季語?)


b女「自著の感想、中々届かないね」

A男「正月の娯楽になれば100ページくらい読めるかな?」

(=今、アツいのは薩摩敏上)


b女「ウチら、夏休みの話をしてたじゃん」

A男「ああ、してたな」


b女「どうして、紅白の話題が出てくんのさ」

A男「知らねえよ。真夏にサンタは外出禁止なんか?」

(=豪州辺りじゃサーフィンしてそう)


b女「本当の事情は知っているけど」

A男「オトナの事情ってやつだな」

(=ストーリーテラーの都合で申し訳ない)

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