第07話 SMR

第07話 SMR


「嘘だろ? SMRってあの中華飯店のSMRか?」

「私も吃驚した。コンビニエンスストアだもんね」

中華飯店SMRの焼豚炒飯の冷凍食品が

大手コンビニエンスストアと提携して全国発売されることに。

早速、冷凍食品版の焼豚炒飯を二人で購入。

「横川B」はレンジでチン!

「巡海a」はフライパンで炒めて試食会。

同棲はしていないので、今日の試食会は

「巡海a」の部屋に集まっておこなわれた。

レンチンの冷凍食品焼豚炒飯はしっとり感

フライパン冷凍食品焼豚炒飯はパラパラ感

好みがわかれるが、より本店に近い味は後者の方だった。


「そう言えば……」

「巡海a」が思い出したように呟く。

「神奈川県の横浜市って中華街で有名だったよね?」

「そうだな」

「Welcomeかかったら4人で……」

「炒飯の食べ比べしたいもんだな」

夢は膨らむが夏季の横浜に行くことは無さそうだ。

「Welcomeする側だったら」

「中華飯店SMRには連れて行きたいよね!」

「北海道と言えばジンギスカンだけどな」

「冷凍炒飯と羊肉をMIXして……」

「オリジナル・メニューでお出迎え、か」

「賃貸料も安いし、お互い自炊も頑張っているし」

「何か自分自身にご褒美をってか?」

「4人合流が無いんだったら北海道旅行しようよ!」

「悪くは無い提案だな」

「私、草競馬してみたい!」

「草競馬の意味、知ってて言ってる?」

二人は夏休みを、北海道と言うハコで満喫することに。

平均気温25℃以下の、霧が掛かった夏の午後。

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