第06話 KEIMY SOUL

第06話 KEIMY SOUL


「山口県のKEIMYねえさん覚えてるか?」

「伝説のオネエでしょ? なんとなく、かなあ」

「キャミソールに掛けてケイミーソウルってどうだろう?」

「どうだろう、ってそれをどうすんの?」

「俺が本を書こうかなあって」

「駄洒落Nightsの延長だね」

「思い付きの極致のような発想だが、果たして?」

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オネエの伝導、オネエの殿堂……

そんな逸話を背負ったオネエが居た。

彼女の名前は「桂美=ケイミ」源氏名は「KEIMY」

彼女って呼称したけど、それは見事な故障で

本来の肉体は益荒男=MASURAOだ。

KEIMY SOULって概念がある。

露出強度と言い、肌を晒す度に強さを増して行く。

そうキャミソールを冬季にまとうが如くに。

KEIMY SOULの高い益荒男たちは

ブーメランパンツ1枚

銀色のお盆1枚で露出強度を増して行く。


KEIMYには最強の相棒が居て

KAZUCO☆と呼称されていた。

「一」番に「輝」くと書いて「一輝」。

KAZUCO☆の必殺技はエレベーターパニック。

示し合わせたようにエレベーターに乗り込んで

壁ドン決め打って「やっと二人きりになれたね」

新宿のイケメンホストの所作だが、

KAZUCO☆が決めるとサマになる。

KAZUCO☆はキャミソールと言うかタンクトップ着用。

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「何と言うか、まるで観て来たような逸話だね」

「KAZUCO☆さんも居ただろ? 山口県に」

「知らないよお、何でそんなにオネエ事情に詳しい?」

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