※閲覧注意 花の高校生活?

 高校生って羨ましいですか? 


 一番青春を謳歌できる? 勉強に部活にやりがいのあることが一杯?

 友情、恋愛多くの人情ドラマがある? やりたいことが自由にできる?



否。否否否否否否否否



 現実の高校生は


 惰性で勉強をし、一部の強い奴を妬みながら部活をする。青春が何なのか分からないまま生活を送り、学校という組織で孤立しないよう、話せるレベルの人間を探しムラを造る。

 性欲とノリで付き合い、飽きれば浮気し、捨て、また別のやつに付き合う。クラスの中で厄介な奴がいればこぞって阻害し、他のムラにも阻害するよう謀略を仕掛ける。自分の味方を増やすための策略と謀略を繰り返し、自身の立ち位置をクラスで確立させる。

 受験勉強と言う名の過重労働を強いられ、己の自己実現のため、社会に出た時のためと、都合のいい言葉だけを聞かされ続け、意味の分からない校則で縛られる。何をしようにも親と先生の許可が必要で、革新を起こそうとすれば即座に出る杭打たれる。


 何が自由か、何が青春か、何が花の高校生活か。


 所詮高校なんて、生ぬるい監獄に過ぎない。

 

 思考を強制し、社会という枠組みから外れる者を無くし、全員を同じ方向へ向かせるために指導と言う名の号令をかける。

 異端児は罰し、教科書通りまねできるカメレオンを賞賛する。


 その結果、『今の社会』と言う名のクソったれな現実が確立する。


 上に行くほどクズになり、下にいる人間は搾取されていることを気づかぬまま死んでいく。ブラック企業、暴行、犯罪、差別が発生し不幸になる人間と幸せを築く人間が生まれる。


 だが、その結果、社会は崩壊することなく存続している。社会という人間を生かすための最大の基盤が盤石なものにされる。

 国家とは、社会とは、人類とは、所詮歯車に過ぎない。大小さまざまな色形が違うように見えても、目的はただ一つ、かみ合って回す。


 人間は死刑囚だ。寿命、病死、事故死、様々なタイミングで死刑は実行される。


 高校はその前段階、死刑判決を受ける前の囚人。


 気づいちゃった? 社会人が高校生をうらやむ理由。


 そりゃそうだよ、だって高校生は、まだ死刑判決を受けてないんだもん。

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