高校生物書き界隈の謎
自分は、高校生だ。
だが現実で通っている高校に、小説を書いているやつなど一人もいない。多分Xの物書き高校生、中学生の9割はそうなんじゃないだろうか。
そんでそんな学生たちの中で、特に良い文章を書いたり、こいつ天才か?って思うやつは、大体二つの分類に分けられる。
「お前は太宰治かなんかなの?」か「なんでお前小説書いてんの?」
後者は別に、下手だからやめろとかそうゆう「なんで」じゃないから注意。
それぞれ「太宰型」と「なんで型」と呼称しよう。
まず「太宰型」。多分6割はこれ。
スーパー鬱、ハチャメチャな人生、その歳で一体なにを悟ったんだよってタイプの人。ポストの節々から広がって来る「鬱」の香りがしたり、普通に生きてたら経験しないようなことを経験した人の文章は、やたら綺麗な文章が多い。さすがに名前上げるのは失礼だから控えるけど、あいつとかあいつとかあいつとか……。
そして、本当に同じ18歳以下か?と思うほど、社会性の高い付き合い方をして、物事を達観している人もいる。人生何周目ですか?って聞きたい。
ぶっちゃけ怖い。
そして「なんで型」。残りの4割はこれ。
そんなにリアルでも元気にやって行けそうなコミュニティを築き、多くの人に愛されるようなポジティブ思想を持ち、普通に友達とマックできゃぴきゃぴしてる方が似合うのに、小説書くのが上手い人。
なんで? まじでなんで小説書こうと思ったの? 多分本が好きな人でも、普通に生きてたら本書いて公開してあわよくば小説家になりたい! なんて思わないよ?
何が貴方のそんな素晴らしい平和な人生を狂わせたの?
って人。
そしてこうゆう人ほど、深い話を書いていたり、「太宰型」と同じように綺麗な文章を書く人が多い。ただ綺麗さもちょっと違くて、「太宰型」が、青とか紺の綺麗さなら、「なんで型」は黄緑とか薄ピンク、白色の綺麗さの文章を書く。
ものすごく抽象的になったが、まあともかく凄いよ君たち。
そして、これはカクヨム甲子園の影響もあるかもしれないが、現役高校生以下の作品は、ラノベ的な作風よりも、どうも純文学的、文芸的作品の方が、多くスポットを浴びているような気がする。
もし、高校生の作品はラノベより純文学の方が面白く書かれるという仮定が成り立つとしたら? その理由は、恐らく「読者をどれだけ意識しているか」なんじゃないだろうか。
経験、本能、知識、様々な場面で高校生は、社会人と比べ「求められているものを提供する」という行為が劣る。
それはまあ当たり前な話で、学校ではレポートを書きなさい、宿題をしなさいと言われて出しても、それは「相手が何を求めているから自分が何を出せばいいのか」を自分で考えているわけではない。
社会人になれば、物を売ることもあるだろう。お客が求めているサービスを提供する機会もある。何を言ってるのか分からない上司の求める企画書を書くこともあるはずだ。
ラノベで求められるのは、いわゆる商業性であり、「読者が金を払って求める作品かどうか」だ。そのため、そういった経験の浅い高校生以下の学生が書くラノベは、自分の妄想を形にしただけが多いのではないのだろうか?
それで面白い文章を書ける人もいるが、多くの人が評価する作品とはなりにくい。だってそれは、「自分が求める作品」であって、「読者が求める作品」ではないから。
文芸は、読んで字の通り「文章の芸術」であり、いわゆる全ての人間が対象であり対象でないものだ。だから、文章のメッセージ性、表現技法等々が上手であれば、評価される。
【結論】
さすがに妄想で話しすぎたかな、高校生作家の皆、めんご。
そんなことはともかく、仲良くしようや。
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