灯台下暗死

enoki_えのき

第1話 犯人探しは苦手です

「えー、では今日のニュースです。

昨夜未明、東京都渋谷区の住宅で大学生と見られる男性『白石倫也しらいしともやさん(23)』が左胸部を包丁で刺され、死亡しているのが発見されました。

検察は現在も捜査を進めており、殺人事件として犯人を捜索の模様です――」

――――――――――――――――――――――

【登場人物紹介】

・白石倫也 しらいしともや

この物語の主人公。殺されて地縛霊となって出てくる。


・湊雄大 みなとゆうだい

主人公が殺された事件を担当する警部。


・赤峰涼成 あかみねりょうせい

湊雄大の後輩。同じく主人公が殺された事件を受け持つ。


・翠矢優真 みどりやゆうしん

数々の難事件を解決してきた探偵。主人公が殺された事件を解決するべく雇われた。

――――――――――――――――――――――


皆さんはじめまして~。

突然ですが、俺。


殺されました☆


んもぉぉぉ!俺殺したの誰だよまじで!?

あとちょっとで大学卒業だったのに…

やりたい事もまだまだあったし…

見つけたら呪って地獄に堕としてやる…っ!!


おっとと、挨拶が遅れました。俺白石倫也って言います。

今は死んで、未練がありすぎたのか幽霊になってます笑


今俺が死んだ家にいるんですけど。

自分の死体を見るってこんな感じなんだな…

検察とか鑑識がいっぱいいて怖ぇー。


「湊警部、現在も犯人の手がかりや証拠は見つかりません。一体どこから探ればいいのか…」


「おう、さんきゅーな、赤峰。ここまでくると自殺としか考えられないが…証拠が無い辺り殺人事件で間違いはないだろう。んー…、あの人を呼ぶか。」


「まだちょっと早いんじゃないすか…?また前みたいに怒られるのは勘弁ですよ?先輩!証拠もしばらく経てば出てくるはずだし、もう少し辛抱しましょ!」


「お、おう。まぁ、そうだな。探偵ばかりに頼っていては元も子もないからな。」


おいおい、俺の事件、相当難事件になってんのかよ…

お世話になります、刑事さんたち。


にしてもー…俺、殺された日の記憶無いんだよな…

その日大学の友達と飲み会だったから、飲み過ぎたかな。



うっし。絶対に犯人見つけてやる……!!!!




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

灯台下暗死 enoki_えのき @enoki-0114

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ