第3話【絶望からの救出】
誘拐されて2日経った今日突然に、そして当たり前かのように俺の日常は壊された。
「君に与える試練はただ1つ!
“痛い”という“感覚”
を“消すこと”。簡単でしょう?」
「は?」
理解できない俺がおかしいのだろうか?
「そのためにどうしたらいいか、
わたしなりに考えたんです!誠、後は頼みましたよ。」
「了解っす!」
俺の意志は完全無視で、誠と呼ばれた男は突然俺の顔を殴った。
何が起きたのか理解できず、戸惑っていると
誠は数十人の教員を呼び
「こいつを痛めつけろ。方法は問わん。
ただ、絶対の殺すな。貴重な人材なんだからな。」と言い
俺が監禁されている部屋から出て行った。
この日から、俺は毎日教員からリンチを受けた。
殴る、蹴るは当たり前で、時には道具を使い、死ぬ間際まで痛めつけられた。
そんなある日
「よぉ!調子はどうだー?」と誠がやけに上機嫌で部屋に入ってきた。
こんな時は
いつもより軽めにリンチされるか、逆にいつもよりひどくリンチされるかの2択だ。
昨日も教員達にリンチされて気絶したのに、今日も気絶するまでリンチされたら
本当に死んでしまう、かも、しれない。
そもそも
赤羽が“痛みという感覚をなくしてもらう”
とかいう意味わかんないこと言い出したのが全ての始まりだ。
この日も誠によるリンチを受けていた。
「そろそろ痛み、消えてきたんじゃねーか?」
感覚が消えることなんてありねぇんだよ、!「消えた、、から、もういいだろ、?」
「ん-、そうだなー、、赤羽さんからは今日からしろって言われてることあるけど
最後にかわいがってやろうと思ってな!」
まじで意味わかんねぇよ、、
何で俺がこんな目に遭ってるのかも、何で死なないのかも、、。
もう、いっそのこと殺してほしい、、、楽、に、なり、、たい。
この日は、いつもより大人数で、かつ、バッドで叩きつけられたり
体のあらゆる骨をおられたり、顔の原型がなくなるほど殴られたりして、
俺はすぐに気絶してしまった。
その翌日、俺は手枷を付けられた状態である部屋に連れていかれた。
その部屋には、人1人分ぐらいの大きな釜と
すぐ隣に釜と同じくらいの大きさの水槽が設置されていた。
何が始まるのか分からず、恐怖で自然と体が震えた。
すると、誠は俺の腰にベルトを巻き、ベルトに付いている金具と
上から垂れている紐に付いている金具とを繋ぎ固定させた。
すると、俺の身体は上に引き上げられ、
そのまま、お湯が煮詰まっている釜へ降ろさた、、、。
あつい、皮膚が溶けていく、、だれ、か、たすけ、、。
そんな俺の心情などお構いなしに、釜の外から笑い声が聞こえてくる、。
すると、今度は引き上げられ、水槽に降ろされた。
火傷している全身が、水に触れることでさらなる激痛を引き起こした。
その後も釜と水槽を行き来させられた。そんな俺の身体は仮死状態だった。
目が覚めると、今日までの拷問が嘘かのように身体中から傷と痛みが消えていた。
俺は現状を理解できず、固まっていると、赤羽が
「お、おぉ!!成功だ!ヴァンパイアの誕生だー!!」
と満面の笑みで確かにそう言った。
、、、ヴァンパイア、って、よくホラーとかに出てくる、?
あの、ヴァンパイア、、のことか?
、、、というか、何で傷がきれいさっぱりなくなってんだよ、
それに、ヴァンパイアの誕生って、、、。
そう、俺はどうやらヴァンパイア、怪物になってしまったらしい。
誘拐された翌日
赤羽と御波栢が入ってきて
「早速で悪いのだけれど、これから君に与える試練は
“痛みも恐怖も感じない”
身体になってもらうことだ。」
と赤羽が言ったのに続いて、御波が私に近づき
「少し乱暴な手段を使うけど、許してね、。」と言い
私の両手足を手錠で拘束し、私を犯した。
この日から教員達に犯されることが私の日常となった。
また、反抗する私に赤羽が
“その日の食事量は何人相手にしたかによって決めることとする”
という意味の分からない決まり事を作ったため
私はこの状況に従わざるを得なかった。
もちろん、最初の方は抵抗したけれど、
抵抗すればするほど食事や水分を取り上げられるため、嫌々従うことにした。
1日5人の教員達に犯されれば、
最低限の食事(と言っても、何の味もしないスープ1杯だけれど、、、。)が与えられ、
1日10人相手にしてやっとまともな食事が与えられた。
生きるためには犯されなければいけなかった。
また、理不尽に犯されるだけでなく
教員達の機嫌が悪いと
顔の原型がなくなるほど殴られたり
生理中にもかかわらず子宮を蹴られ
踏みつけられたりなど
気絶するほどの暴力を振るわれた。
そんな生活にも慣れ始めていた頃
赤羽が、私をある部屋へと連れて行った。
その部屋は明らかに実験部屋で
私は言われるがまま実験台に寝かされ、手足を拘束された。
また暴力を振るわれるだけだろうと思っていた。
しかし、赤羽がどす黒い液体が入った注射器を取り
私の腕にあててきたことで私は久しぶりに恐怖を感じた。
「な、何?それ、、。」
「これは木流(こりゅう)時代より伝えられている鬼の血液ですよ。」
、、お、鬼?って、あの鬼、だよね?、、、
そんな私の不安など気にも留めず、その液体を私の身体に注入した。
その瞬間、
身体中の臓器が爆発したかのような“パン!!”“パン!!”という音がなり
呼吸困難で気絶した。
目が覚めると赤羽は私の顔を見て満面の笑みで
「成功したぞ!!、、、やっと、やっと2体目、、、。」
と涙を流し、喜んでいた、が、私は何が起きているのか分からなかった。
目が覚めると、私の身体から全ての傷と痛みが消えていた。
、、、信じたくないけれど、私は鬼になってしまったらしい。
僕は自分の選択を後悔した。
栢に「これが解けたら食事が与えられるらしいから頑張ってねぇー。」と言われ
渡された問題集は、世界で1番賢いとされている大学で使う問題集だった。
僕は確かに賢いけれど、それはあくまで同学年ぐらいの子と比べた時の話だし
僕のIQは120ほどで
帝国一賢い大学(東樹大学)の在学生と同じくらいのIQしか持っていない。
そんな僕にIQが180以上ないと解けない問題集を
さも当たり前かのように渡してきたのだ。
しかも、この問題集を解くための参考書や解説、解答などの資料を一切使わず
(というかないらしい、、、。)解けなんて無茶苦茶だ。
しかし、栢が言った通りになるなら、
この問題集を解かないと僕は生きていけないことになる。
そもそも、こんな問題集を解かせて何がしたいんだろうか?
この日から僕は生きるために問題集を解いた。
しかし、当たり前なのだが
何の助けもなしに溶ける程簡単ではないし、賢くもない。
また、解けなかった日は教員達からリンチされた。
誘拐されてから1週間経った今日、やっと1ページ解けた。
その間、与えられたのは1日コップ一杯の水のみ。
正直、いつ餓死してもおかしくなかったのだが
その水の中に興奮剤のようなものが入っていて、眠ることも死ぬことも難しかった。
しかし、今日やっとまともな食事が与えられた。
僕はすぐに完食した。
その日から、徐々に問題が解け始め、まともな生活ができるようになった。
しかし、僕の間違いが減っていくと同時に教員達から受ける暴力がひどくなった。
そんな生活を送る中、僕が問題集の半数を解き終えた頃から
興奮剤ではなく、睡眠薬が夕食時の水に入れられていた。
謎に思ったが、長期間興奮剤を飲み続けたせいか
なかなか寝付けなかったのでありがたくも思っていた。
そんなある日の朝、昨夜飲んだ睡眠薬の効果でぐっすり眠っていたはずの僕の身体は実験台に拘束されていた。
そして、僕が起きたことに気づいた赤羽が
「いやぁ~、あの問題集を解き切ったのは君だけだよ。
君はきっと地頭が天才なんだろうね~。試練を乗り越えてくれた君に
僕からプレゼントがあるんだ。」
と言い、緑色の謎の液体が入った注射器を僕の体内に注入した。
その瞬間、頭が割れるような激痛や吐き気、めまいなどが起こり
あまりのしんどさに気絶してしまった。
目が覚めると
今まで受けていたリンチによる傷や痛み、さっきのしんどさも嘘かのように
キレイさっぱりなくなっていた。
どうなっているのか分からず戸惑っていると
目が覚めた僕に気づいた赤羽が満面の笑みで
「またもや成功だ!!今回誘拐されてきた6人の人材はとても有能ですね!
あっ、すみません。君で3人目の成功なもので、ついはしゃいでしまいました。
しかし、おめでとう!!これで君も力を手に入れられたね!
君は、、、九尾の能力を得られたんだよ。」と言った。
僕の知識が正しければ、九尾とは架空の妖怪の事では?
、、、しかし、傷や痛みが消えているこの状況と、赤羽が言ったことを合わせると、、、
僕は、、妖怪になってしまったということになる、、。
受け入れがたい事実だが、状況が状況なだけに受け入れざるを得なかった。
誘拐された翌日、赤羽さんが部屋に入ってきて
「君には、教団内のシステムや、セキュルティーを任せたいと思っているんだ。
そういうの、好きでしょ?早速、今日からITのお勉強始めようか。
、、、まぁ、ちょっとしんどいかもだけど、君なら大丈夫。期待していますよ。」
と言った。
正直、怖いし、逃げたいけど、現実的に逃げることができないこの状況と
生まれて初めて誰かに期待されたことが、僕の判断能力を鈍らせた。
「わ、わかりました、、。」
この日から、僕は毎日、IT系の参考書とパソコンと向き合っていた。
そんなある日、誠さんが僕の部屋に入ってきた。
「よぉ!」
「な、何ですか、?」
「そんな怯えんなよ。いや~な、お前以外の5人のうち
3人は恐ろしくてできねぇし、残りの2人は条件クリアしねぇとできなくて
好き勝手できるのお前しかいないんだよ。」
、、、何の話、?
僕がきょとんとしていると、いきなり顔を殴ってきた。
何が起きたのか分からず、混乱していると続々と教員の人達が入ってきて
僕が気絶するまで殴ったり、蹴ったりした。
目が覚めると誠さんが「今日から俺らのサンドバッグな!」と言い、出て行った。
その日から、僕は毎日誠さんを中心とした教団員の人達にリンチされた。
僕の日常は、怯えながらITの勉強をして
誠さん達がきたらリンチされる
というものに変わった。
そんな中、僕の技術が上がり
教団内のシステムやセキュルティー全般を任されるようになった。
けど、誠さん達からのリンチは続いている。
何をされても僕は縮こまることしかできなかった。
いつも、そうだ。僕は何も言わないし何もしない。
自主的に動いたことなんか一度もない。
そんな自分の事が、僕は大嫌いだった。
そんな生活を送っていたある日、僕は言われるがまま実験体に寝転んだ。
僕が寝転んだのを確認し、手足を拘束し
見るからに怪しい水色の液体を僕の体内に注入した。
その瞬間、頭が割れるような激痛や、臓器が回っているかのような不快感と
気持ち悪さが押し寄せてきた。僕はあまりの不快感に気絶してしまった。
目が覚めると、暴力を受けた傷跡や、ヒリヒリした痛みもなくなっていた。
何が起こっているのか理解できず戸惑っていると
「成功だー!!おめでとう!君は今日から雪女だよ!
あっ、性別は男の子だから安心してね。そこは変わっていないからね!
、、何はともあれよかったね、君だけの力を手に入れたんだよ!」
と言われた。
、、、雪女って、あの雪女、?
妖怪の?
そんなこと、ありえるの?
、、、でも、体の傷とか痛みが綺麗に消えているし、、、。
頭で否定していても体に肯定された。
、、、僕は雪男になってしまったらしい、、、。
誘拐されてずっと部屋に閉じ込められてるけど、、、。何も起きないものなのかな?
そんなことを考えていると考えていると栢が入ってきた。
そして栢が
「これから君にはオークションの商品になってほしいんだ。
これは命令じゃなくて~、あくまで提案、なんだけどね~、、、」
「なに?どういうことなの?」
「こわ~、君が、オークションに出て落札されたら
その落札額で食事内容とか食事量とかを決めさせろって、赤羽さんが、、、」
は?、、、何それ、意味わかんないんだけど、。
でも拒否したら食事がもらえないってこと、だよね、、、。
「わかった、、。オークション、出てあげる、。」
「うんうん!君にとってもその方がいいよ!」
、、うざ、何なのこいつ。
この日から僕は教員達を対象としたオークションの商品として
売られては買われたを繰り返した。
僕を買う人の大半が、僕を犯した。
最初は反抗したけど、かえってそれが興奮させていることを知ってからは
“無”になろうと努力した。
でも、僕のプライドが無にさせてくれなかった。
こんな毎日を送れば送るほど僕の価値はこの程度なのだと思い知らされる。
でも、この経験で世の中の厳しさを知った。
知りたくなかったし経験したくもなかったけど。
そんなある日、赤羽に言われるがまま実験台に寝転んだ僕。
僕が寝転ぶのを確認し、教員の人達は僕の両手足を拘束した。
そして、謎の黄色い液体が入った注射器を僕の身体に刺して液体を体内に注入した。
その瞬間、僕の身体が燃えたかのように熱くなり
160センチだった僕の身長は150センチに縮んでしまった。
あまりの熱さに気絶した僕は目が覚めると
さっきまでの熱さも痛みもなくなっていて僕はとまどった。
そんな僕に気づき、赤羽は
「やったぞ!これであと1人だ!!
、、、おめでとう雷花くん!君は天狗になれたんだよ!」
と言った。
天狗、って、天候操る妖怪の、天狗、、?
人間が天狗になる、なんておかしいでしょ、、。
でも、痛みもないし、身長縮んでるし、、。
赤羽の言う通り僕は天狗になってしまったんだね、、、。
くそっ!
何で俺がこんなところに監禁されねぇといけねぇんだよ!
そんなことを考えながら監禁されている部屋の
あちこちを殴ったり蹴ったりしてみたけどビクともしねぇ。
すると、赤羽と誠が部屋に入ってきた。
「わー、随分と暴れましたねぇ。」
「うるせぇ!こんなところに監禁しやがって!」
「まぁまぁ、落ち着いてくださいよ。
これから君には強くなってもらわないとなんですから。」
そういえば、もっと強くなれる、とかなんとか言ってたな。
「なら早く俺を強くしろよ!」
「今から説明しますから。、、、今日から君には誠とコロシアムに出てもらいます。
一回でも誠に勝つことができ、なおかつ、
コロシアムで合計一千万稼ぐことができれば
私からのご褒美として君だけの力を与えましょう。」
なんだ、そんなことで力が手に入るのかよ。
はっ!なめられたもんだぜ。
、、、そう思っていたのもつかの間。
早速この日から誠とコロシアムで殺し合いをしたけど、一向に勝てねぇ。
それに加えて、
コロシアムが終わると教員の奴らが俺の部屋に入ってきて、俺をリンチする。
さらに、ぼろ負けしたその日は飯はなし。
そんな生活が1週間続き、俺の身体は餓死寸前だった。
そんな状態で誠に勝つことなんて不可能、と諦めていた。
しかし、人間の本能からなのか、俺の“勝ちたい”という感情からなのかは不明だが
たった一発だけだが、誠の顔に当てることができた。
するとこの日はカツ丼が出た。
この日から、俺はリンチしてくる奴を練習台にして鍛え始めた。
日に日にリンチにくる教員を倒せるようになってきた。
そして、誠に勝てるようになっていき、客たちも俺に賭けるようになってきた。
そして、やっと一千万稼ぐことができた。
その翌日、赤羽がご褒美を渡すからといい、俺に椅子に座るように指示した。
命令してきたことに関しては気に食わねぇが
俺だけの力を手に入れるためにしかたなく従った。
しかし、俺が座った瞬間椅子が俺の手足を拘束した。
「おい!なんだよ、これ!!」
「まぁまぁ、暴れられると困るのでね。少しだけ我慢してくださいね。」と言い
謎の赤黒い液体が入った注射器を俺の身体に注入した。
その瞬間、全身の筋肉や筋が切れたかのような音と共に激痛が走った。
あまりの激痛に嘔吐し、そのまま気絶してしまった。
目が覚めると
コロシアムで受けた傷や、さっきまでの激痛が嘘みたいに消えていた。
戸惑っている俺に気づいた赤羽は満面の笑みで、涙を流しながら
「おぉー!!ついに、ついに全員成功したぞー!
、、、おめでとう。君だけの力、狼男の能力を手に入れたんだよ!」と言った。
、、、は?狼男、って、、架空の化け物だよな、、
人間が狼男になんか、なれるわけ、、。
でも、傷も痛みもきれいに消えてるし、、。
俺は、、狼男になってしまった、のか、、。
散々拷問され、挙句の果てに化け物と人間のハーフにされた
榊、暗、拓矢、海、雷花、純の6人は
怪物にされてからは皆同じ部屋に監禁されていた。
食事は専用の小さい扉から部屋へ運ばれたが、現実を受け入れられず
最初のうちは食べては吐いてを繰り返していた。
しかし、6人は徐々にコミュニケーションを取り合い
互いに励ましあい
認め合っていくうちに
少しずつ表情が明るくなっていた。
そんな日々を送っていたある日
部屋の外が異常に騒がしいことに気づいた。
「な、何か、騒がしくねぇか?」
「うん、ど、どうしたんだろう、、?」
「もしかして、、、。」と榊が何かを言おうとしたその瞬間、部屋の扉が破壊された。
何が起こったのか分からず、戸惑っていると
「我々は秘密警察です!助けに来ました。もう安心してください。」
と言い、榊達6人をそれぞれ外まで案内し、車に乗せた。
榊と暗が乗っている車ではこんな話がされていた。
「俺の名前は三島光介(こうすけ)。よろしくね。」
「僕の名前は九条葉(よう)。よろしくね。」
「俺は、未華榊。」
「私は黒崎暗」
「これから君達には東樹にある“政治棟”っていうところに行って、
皇帝に会ってもらう。」
まぁそうねるよなー、、、「俺たちはどうなるんですか?」榊が問うと、
何とも言えない顔で
「まずは皇帝の決定を聞かない事には何とも言えないんだ。ごめんね。」と答えた。
「なら、殺される可能性もあるってことですか?」と暗が悲しそうに聞くと
「いや、その可能性は低いだろうな。」と光介が答えた。
もう1台の車に乗っている拓矢と海達はこんな話をしていた。
「僕の名前は真白海利(かいり)。よろしくね。」
「俺は浜田沙月(さつき)!よろしくな!」
「僕は小三拓矢です。よろしくお願いいたします。」
「ぼ、僕は小山海です、。よろしくお願いします。」
「これから僕たちはどうなるんですか?」と拓矢が質問すると
「皇帝に会ってもらう。で、そこでこれからの事が決まる!」
と沙月が簡潔に説明した。
「こ、殺されちゃうかも、なんですか?」と海が涙目で聞くと、
海利が
「いえ、皇帝である大志様は寛大なお方です。意味もなく殺しはしないでしょう。」
と答えた。
「つまり、意味があれば殺す、ということですね。」という拓矢の嫌味を本気にし
「えっ!、、、そんなぁ、、。」と悲しむ海と
「お前、、、やさぐれてるな、。」と、あきれる沙月、
それに対し「あはは、。」と苦笑いをする海利。
最後尾で、前の2台ににゆっくりついて行く車には、雷花と純が乗っていた。
「俺は広野七裏(なり)だ。よろしくなー。」
「俺は行野輝気(こうき)だ。よろしくな!」
「僕は四輝雷花。よろしくー。」
「俺は再桜純。よろしくな。」と、自己紹介を終えると
七裏と輝気がこれからのことを簡単に説明した。
「なるほどなー。で、その皇帝ってのは俺達が化け物になったのは知ってんのかよ。」と純が聞くと
「知ってるよ。」
「ふーん、、、また実験とかに使われるのはごめんだからね。」
と雷花がすねたように言うと
輝気が
「安心しろや、大志様はそんなことしねぇよ。」と答えた。
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