大事なのは信じる力

 スマホがぶっ壊れて執筆スケジュールが大幅に狂うというトラブルに見舞われましたが、それでも書くしかないのでガンガン書いていきます。


 そしてこの作品のラスボス。レムレスというか戴冠式です。


 短編をお読みの方ならわかると思うのですが、戴冠式でどうするかというのはあんまり考えてなかったんです。だって、短編の戴冠式は「えいやっ!」「あーれー」という情報しかないじゃん……長編の最後の山場、かっこよく書かないといけないのに……スマホぶっ壊れてる場合じゃないのに……。


 そこで作者、ノリで追加した「回復魔法」を使い倒す作戦に出ました。回復魔法で敵を倒す、なんて斬新なんざましょ! とばかりにラストバトル(?)を書きます。


 ここでこの展開を使えたのは、ここまで「聖女ルベリア」という人物を書いてきたからだと思いました。よく「キャラクターが勝手に動く」と言いますが、ここでルベリアは結構勝手に動きました。ラファーガの皇女に憎悪したのは作者でもビビったくらいです。後はキャラを信じて書いていくだけですね。


 後はレムレスのパートです。この作者は公開の順番では無く時系列で話を書くので、レムレスがティアをどうにかするシーンだけはラファーガの話が固まった時点でほぼ出来上がっていました。残りの「お仕置きだべえ」のシーンは概要だけ決まっている状態で、そこで年末年始に突入。


 残す山場は「レムレスの呪返し」「ルタの復活の儀式」「旅立ちのシーン」の3つ。これを残して執筆がストップしました。一応ストップしている間も構想は練っていました。特にレムレスの呪返しはある意味山場なので、何パターンか考えました。ルベリアではなくティアに焼き印を押されたり、ティアに罵倒されたりなどですね。いろいろ検討した結果、現在の形に収まっています。


 同様にルタの復活の儀式、そしてラストシーンを執筆可能になった途端にガーっと書き上げます。ノリで書いているため、ロメール国教会経典も完全に「それっぽい文言」を並べるに至りました。この辺の執筆で一番時間がかかっているのは、間違いなくあの文言のひねり出しです。ここに来てロメール国教会の成り立ちをあんまり考えてなかったことを少し後悔しました。宗教を書くときは教義もある程度考えておいた方がいいですね……。


 そんなこんなですったもんだありつつ、『太陽の下で聖女と竜は恋をする』が完成しました。次回、エッセイのまとめに入ります。

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