やっちまっても慌てずに

 そんなこんなで執筆と投稿を続けていったのですが、エピソード投下後に作者、重大なミスを発見します。


 それは、「ルベリアの先代の聖女が祖母」という設定です。「聖女は誰の者にもならない、故に結婚もしないし子を持たない」という理由でルベリアはレムレスからの求婚を断るのに先代聖女は誰と子を作ったんじゃ! というしょうもない矛盾です。


 そこで「先代聖女はルベリアの祖母の姉」ということにして、血縁は維持で「お婆様呼び」も違和感なし、地の文では「先代」で統一、という方針で近況ノートで「すまんかった」とお詫びして修正しました。


 これだけ突貫工事なのでこのくらいの事故は仕方ない、と割り切ってとにかく完結を目指します。ところが大聖堂に向かうか向かわないかくらいのところで、作者に事件が発生します。


 スマホがぶっ壊れた。


 しかもぶっ壊れ方がマジで原因不明で、メーカーで調査預かりという残酷な現実。


 それで初期化だの代用機の使用だのでわーわーして、いろんなことが一緒に吹っ飛びました。ただでさえ年の瀬でいろいろやることが多いというのに、執筆時間と一緒にスマホに保存していたメモも吹っ飛びました。最悪なくてもいいメモばかりだったのですが、ちょっとショックでした。

 

 そんなこと言っても毎日更新は待ってくれないので、書いていくしかありません。年末年始はスケジュール的に執筆が絶望なので、出来るところまで書くしかありません。


 そんな絶望的な状況でセイサムへの制裁シーンになり、「畜生こいつめこいつめ!」と「やられたらやり返す、倍返しだ!」とばかりに例の制裁シーンになるわけです。ついでに「声を出されたらあんまり意味ないなあ」とばかりに沈黙の魔法を追加しておきます。直前に眠りの魔法が出てるし、いいだろう。魔法って便利だなあ。


 そういうわけでようやくティアの告白シーンになるわけなのですが、ヤンデレという看板を出しているので存分に病んでデレてもらいます。ここは山場なので気合い入れて書きました。気合いを入れた結果「そう言えば回復魔法をかけると気持ちいいんだっけ……」と邪なことを考えた結果、邪な本文になりました。後で結構重要になるあのシーンは、実はノリで追加されています。


 そしてなんと、実はこの時点で「どうやって聖法衣を取り返すか」を細かく考えていなかったのです。迫り来る年末。そしてぶっ壊れたスマホ。果たして毎日更新は果たせるのか!?


 次回、完結まで書き切る! 

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