第34話

ある日のこと、 おじいさんとおばあさんの家に、七人のこびとが遊びにやってきていました。

すると、そこへ1匹の犬が訪ねてきました。

その犬はとても大きく、毛並みもきれいでしたが、なぜか足を引きずっているようでした。

するとそこに、ちょうど良いタイミングで通りかかったのが、この物語の主人公であるコビトくん。

彼は言いました。

「どうもこんにちわ。ぼくの名前はコビーと申します。あなたはなぜ足を怪我しているのですか。よろしければその傷を見せて下さい。もし良ければ手当てします」と。

その言葉を聞いたみんなは、驚きました。

なぜなら、いつもは自分勝手でわがままな性格をしているはずの彼が、まさかこのようなことを言うとは思っていなかったからです。

しかし、その申し出を受けたその大きな白い犬は嬉しそうに、尻尾を振りながら答えました。

その声を聞いた、みなさんは更にびっくり。

なんとその犬の声は人間の言葉だったのです。

それもどこかで聞いたことのあるような声でした。というわけなので早速治療することに。

まずは彼の足のケガを診てみると幸いにも大したことは無いようだったので薬を塗って包帯を巻きました。

すると彼は感謝してくれたのかこんなことを言ってくれた。

「本当にありがとう。ところで君は優しい性格なんだね。これからは気をつけるんだよ。そうしないとまた誰かに狙われてしまうかもしれないから。例えばあのじいじとかばばあとかに」

コビーがいうと犬は震え急いでどこかに行きます。

その様子を見ていた皆が笑い出す。

そんな中で一人だけ、何かに気づいた子がいた。

それはシンデレラだった。

なんということでしょう。

今話していた大きな白銀の狼こそが本物のお姫様だったのです。

それを理解してしまった彼女は急に顔を真っ青にして慌てて家から出て行ってしまいました。

残された小人たちは不思議に思いながらもすぐに追いかけることに。

するとそこにはもうお城が見えました。

そこでようやく追いついた小人たちが目にしたのは 王子様にキスをするお姫さまの姿でした。

めでたしめでたし

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