第26話

むかしあるところに若い夫婦が住んでいました。

ある日夫婦は子供を授かったので名前をどうするか話し合っていると 突然空が光だし何かが落ちてきました。

その物体を調べると ロボットでした。

子供の名前をこれにしようと決めた途端 ロボが喋り出します。

名前は自分で決めたいと。

それに驚いたが どうやら意思を持っているようなので 了承した。

するとその日から夫婦は子供の世話をするようになった。

するとすぐにその能力の高さに驚かされた。

まず、普通の大人ではできないことを簡単にやり遂げてしまうのだ。

例えば、火をつけたりする程度なら問題ないのだが、料理を作ったりなど普通はできないだろう。

しかも、知識も豊富で勉強すればするほどいろんなことを覚えていく。

子供の成長は早いものだ。しかし夫婦は一つだけ心配事があった。

それは子供が大きくなるにつれて周りの人達から変に見られるようになってきたからだ。

夫婦にはその理由がわかっている。

それは子供が大きくなってからはその能力の高さ故に周りから一目置かれるようになってしまったからである。

しかし夫婦にとっては大事な子供である。

なので夫婦はこの力を使わないように注意していた。

そんなある日、子供が友達を家に呼んだ。

しかし子供達はすぐに帰ってしまった。

そして、その子達は親達に怒られ しばらく家から出して貰えなかった。

その後、子供達は

「あれは夢なのか現実に起こった出来事なのかわからない」と口々に言い始めた。

その話を聞いた両親は不思議そうな顔をしていたが 子供達の話を信じることにした。

だがその数日後、今度は子供達が急病で寝込んでしまった。

その様子はあまりにも不自然だったので医者に見せたが 原因はわからなかった。その後子供達はどんどん衰弱していき ついには息を引き取ってしまう。

しかし不思議なことにその子供達の遺体からは まるで魂が抜けたかのように抜け殻のように変わり果てていたという。

その後、子供達は両親の元に返されたが 両親の心は深く傷ついており それ以来ずっと引き籠もり外に出なくなってしまった。

さらに悪いことは続くもので 数年後両親が事故で亡くなってしまう。

残された娘は悲しんだと思うと、突如として笑い出した。娘は何を思ったか自分の身体を切り刻みバラバラにして それを燃やすと灰になったものを川に投げ捨てた。

その後娘は首を吊って自殺してしまった。

その様子を見ていた者達は皆口を揃えて言った。

「あの娘は悪魔に取り憑かれていたに違いない」と。

その後村の人々の間では噂されるようになった。

あの家は呪われていると。

fin

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