第25話

むかしむかしあるところに おじいさんとおばあさんの二人暮らしでしたが ある年の冬 雪が積もったため、山へ薪を取りに行きました。

すると川で溺れている女の子を見つけて助けると その娘は お礼をしたいので家に案内させてくれと頼まれました。

二人は喜んで家に連れていきました。しかし、その家の前には とても怖い顔の男が立っていて、いきなり刀を抜いて斬りかかってきました。

仕方なく、二人が応戦しようとすると、

「お前たち下がっていろ!」と言って、老人が前に立ち塞がりました。

男は何度も切りつけましたが一向に当たりません。

男が疲れて肩で息をしだしたところで 男が倒れます。

男を倒した後、家に入るとそこには、、孫達とその母親と思われる女性がいました。

その後事情を聞くと

「実は、私は未来から来たので貴方達が困っているところを助けに来た」と言います。

そこで この村の村長の家にみんなを連れていくことになりました。

「おおよくぞ参られた」

「それでどんな御用でしょうか?」

「はい、今この村は魔物に襲われています。それをなんとかして欲しいので」

「そうですか、わかりました。早速向かいましょう」

「ありがとうございます」

そう言って村に向かっている途中 村人は次々に倒れていきます。

「一体何が起きているんだ?」

「貴方がたをここで足止めするためです」

「どういうことだ?」

「貴方がたを殺せばいいだけです」

「どうしてそんなことを」

「貴方を消さなければこの世界は滅びるからですよ」

「なんだって?」

「もう時間がありません。早く死んでください」

そう言って襲いかかって来ます。

それを見て老婆が前に出ます。

「おい!何をするつもりだ」

「こうなったら戦うしかないでしょう」

「ダメだよ」

「でもこのままじゃ」

「大丈夫俺に任せろ」

そう言うと剣を抜きます。

すると魔物は

「ほう剣を使うか」

「なに?」

「どうやら時間稼ぎが効いたみたいですね」

「おいまさかこれは」

「はい罠に嵌まりましたね。あなた方は私たちの計画通りに動いてくれたおかげで助かりますよ。この世界を破壊できる力が手に入りましたからね」

「なに?なにをする気だ」

すると地面から黒い影が出て来て2人を包み込みました。

そして黒い笑みを浮かべ

ながら消えてしまいます。

それからしばらくして村に人が戻って来ます。

その中には先程襲ってきたはずの奴らも混ざっていました。

「なぜここに」

「ああこいつらは操られていただけだ」

「え?じゃあ」

「この人たちの言う通りです」

2人は騙されていたようです。

どうやら魔王軍の差し金だったようでこの世界で悪事を繰り返していたらしく 、それがバレたのでどこかに逃げようとしていた所、2人が現れてしまったのでついでに始末しようとしたらしい。

その話を聞いて2人は怒り狂います。

「ふざけんなー」

「許さん」

「絶対にぶっ殺す」

「覚悟しろ」

「うわぁ〜」

この後2人は復讐を誓いました。

そして2人は旅に出ました。

どこに向かったのかそれはまた別の機会にということで。

めでたしめでたし?

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