第20話

昔昔、とあるところにお爺さんとお婆さんがいました。

お爺さんは途中で罠にかかっている鷲を助けました。

鷲はお礼を言うと羽ばたいて飛んでいきます。そのあと木の上に引っかかっている宝玉を見つけました。

お礼を言うとその宝玉を渡します。

次に空からたくさんの金銀財宝が降ってきたのでそれを全部集めました。

すると次は美しい姫がやってきました。

なんでも親が鬼にさらわれたそうなので助けて欲しいとお願いされました。

早速出かけることにして、まずは変装をするためにカツラとサングラスをつけました。

さらにお供を連れて行きました。

すると道中に猿が道案内をしていました。

しばらく進むと鬼が沢山いる場所に到着します。

早速お城に乗り込みますがそこには恐ろしい鬼達が待ち構えています。

「よく来たな侵入者よ。今すぐ立ち去れば命だけは取らないぞ」

と言われますが

「そんなことできないね。こっちはお前らを退治しに来たんだから」

と言って戦闘が始まります。

最初は苦戦したもののなんとか倒すことに成功しました。

すると、そこに姫がやってくるのでした。

実はこの国の王様の娘でした。

そして彼女は求婚者のふりをして、鬼達に近づき油断したところで捕まっていたのだと説明をしました。

「というわけなんです。どうか私と結婚して下さい。」

「あの儂、爺さんだが」

「あ、間に合ってます」

そうして

婆さんの所へ帰り爺さんは武勇伝を語ります。

婆さんはそれを紙に沢山書いて本にします。

タイトルは

爺さんが往く武勇デンデンデデンデン

それは瞬く間に売れ

爺さんは大量の金銀財宝に埋め尽くされる日々を送っています

めでたしめでたし?

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