第16話

アリスは不思議の国から帰ってきた。

でも、そこは自分の住んでいた街ではなかった。

「あなたはどこから来たの?」

女性から聞かれたので

「イギリスのロンドン」

と答えると不思議な顔をされた。

まるで聞いた事のないような顔だった。

「ここはおとぎワールドって世界なの、わたしは乙姫よ」

「俺はジョン太郎だよ」

「お腹が空いたわね。何か食べに行きましょ。こっちの世界にもお金はあるの」

と言われついていくことにした。

向かった先は酒場のようだったがどうやら普通の場所ではないようだ。

まず中に入る前に入口の扉が大きく開いたのだ!

それだけではなく中にいる客達は全員仮面を被っておりしかもタキシードを着ているのだ!!

「お帰りなさいませ!旦那様、お后さま!」

と一斉に言うと拍手が巻き起こる。

さらに奥の方に進んで行くと今度はメイド達が並んで出迎えていた。

「お疲れ様でした。お食事の準備が出来ております」

と言ったあと一礼をした。

そのままついて行き部屋に入ってみるとそこはとても豪華な作りになっていた。

まるで貴族の館にいるような気分になった。

「どうぞお座り下さい」

メニューを開くと様々な料理が書いてある。

乙姫が

「お金は出しますから遠慮せずに食べてください」

と言ってくれたので 早速注文をしてみた。

すると数分後にとても美味しいステーキが出てきた。

こんなの食べたことないや。

お礼を言うと

「どういたしまして。またいつでも来ていいですよ。ただしその時には代金を頂きますけどね」

と言われたのでしっかりとお礼を言って帰ったのでした。

めでたしめでたし?

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