第3話

ある日、ある国のある所に王様と王妃様がいらっしゃいました。

今日は国のお祭りということで国民たちは朝早くから広場に集まり今か今かと待ちわびております。

なぜならばこの日は年に一回だけ開かれるサーカス団が来るからなのです。

彼らは様々な芸を披露し観客たちを楽しませてくださるためいつも人気があり沢山の人々が集まって来ます。

やがて馬車に乗ってやってくる姿が見え始めると周りにいた人々は拍手喝采の大盛り上がりをみせていました。

まず最初に現れた動物たちのショーから始まり次は空中ブランコが始まり最後にピエロの登場となり大いに盛り上げました。

そして最後の出し物となった時に今までにないくらい大きな音が鳴り響き地面が大きく揺れ動き始めたのです!

これには流石の国中の人々がパニックを起こし悲鳴を上げ逃げ惑う者、まで現れ大変な騒ぎになってしまいました。

それから数時間後にようやく収まり何事もなかったように元に戻ったかに思えましたがその日の夜、城に何者かによって火の手が上がったのです。

すぐさま消火活動が行われ城の中を調べたところ宝物庫の鍵だけが盗まれたことがわかり犯人探しが始まってしまったのです。

城内で怪しい者は一人しかおらずそれはあの時の騒動の時にいた少年だったと言いました。

そのため直ぐに捕まったそうです。

しかしその話を聞いていた王子様だけは納得しておらず証拠もないと言って聞き入れようとしませんでした。

するとその時突然どこからともなく声が聞こえてきたというではありませんか。

私は貴方達を助けるために遣わせられた天使ですと……。

実は彼は王家の血筋を引くもので代々国王となるものがなる使命があるという言い伝えがあったそうです。

ただ本人はまだ幼かったため今回のような事件が起こったそうです。

そこで王は考えを改め彼を次期王とすることを決めましたとさ……。

めでたしめでたし……

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