第45話
「ねぇ知ってる?」
「なになに?」
「なんか桐ヶ谷中等部に男の子が入ったらしいよ」
出たよ茜の噂好き。
「桐ヶ谷中ってあのお嬢様校でしょ。私たちに関係なくない?」
「その入った子、バカ美少年らしい」
「っていう噂ね。芸能界とか根も葉もない噂ばっかじゃん」
「ふふーん、写真あるんだよね〜今回は」
「マジ?みせてみせて」
茜が証拠持ってくるのとか初めてじゃ?
「はいこれ」
「えっっっっ」
エロティクスを感じる…
「いまね、どの事務所もこの子をどうにか芸能界デビューさせれないかを模索してるんだって」
「へぇ〜。でもそんなの存在してるの?aiじゃない?」
「いや、桜ちゃんが証言してたから絶対ほんと」
「あの桜ちゃんが?」
桜ちゃんといえば見た目とは裏腹なクールな物腰の子だ。桜ちゃんが嘘をつくとは言い難い。
「でもさ、そんな子が芸能界くる?魔境だよ?」
「待てよこの純粋そうな瞳!きっとそんなこと知らないよ!」
「そうかなぁ」
「うちの事務所きてくれるかな?」
「ないない。ありえないね」
「もー、姫乃は夢見なさすぎ」
「なら茜は夢見すぎだね。私たちの事務所は今火の車なんだからそんなお金はないよ」
「社長が不動産投資!とかいって土地転がし失敗したからね〜」
「あー、その子来てくれないかな〜」
///
「姉さん、土曜にショッピングいきたいんだけ「ダメ」」
「なんで?」
「外にはナンパ師とかたくさんいるし話は良さそうだけど中身は酷い芸能界のスカウトとかもあるの。まだ奏音には早いわ」
「もう中学生だよ?」
「中学生は自分が思ってるより子供なんだよ?まだお姉ちゃんに守られる存在なんだよ」
俺一応前世で高校生まで行ってるから精神年齢的には30歳前後なんだけどなぁ。
「姉さんとお出かけしたいんだ。だめ?」
「え、え〜?いやそれなら〜、うーん」
チョロいな。
「何の話や?」
「椛には関係ない。どっかいって」
「そんなんいわんといてーな。私も混ぜてや」
「うーるーさーいー!」
二条さんがいるのにもなれてきてカジュアルな感じで話せるようになってきた。
「椛姉さんには秘密です」
「そんなひどいこといわずになぁ」
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