第26話
「まぁいいや、とりあえず色々教えていくしとりまパーティー入ってくれる?」
「了解です」
「いや〜、こんな声がいい人とゲームできるなんて幸福幸福」
パーティーに入るとすでに3人揃っていた。
「準備完了押して〜」
「はい」
うわーこの待ち時間ワクワクする。前世ではじめてFPSゲームをはじめたときくらいワクワクする。
「一応Veloってなにか分かる?」
「2チームで色んなことで争うイカストゥーンみたいなやつですよね」
「イカストゥーンwwチョイスが古いねw」
Ventiさんが反応してくれる。
「そうですか?」
100年以上前のゲームなんだから今日までシリーズが続いてるわけないか...
「イカストゥーンってなんだ?」「わかんない」
マプさんと辛さんは分かってない様子。やっぱ古いゲームなのか。
「まあVeloみたいなゲームよVeloみたいな。最近で言ったらスプラットみたいな」
「あーね」「なるなる」
なんだよ類似ゲームがあるのかよ
「まぁ話を戻すと武器とかキャラの性質とか色々触ってからじゃないとわかんないし、最初はカジュアルマッチで行くしね。そんな気負いせず」
「VentiさんVentiさんあの辛さんがやさしいですわよ」「そうねマプさん。明日は傘が降ってきますわよ」
「あんたらうっさい!ほらはやくやるよ」
「ふふ」
俺は思わず笑みをこぼしてしまう。
こんな友達が欲しかったよ...
「とりあえずそのショットガンを買ってちょっとだけ待っといて」
「はい」
ショットガンってこれでいいんだよな。うん、いいはず。
「お前らキャリーなんだから下手に武器縛りとかすんなよ」
「わかってますよ辛さん」「はいはい」
恐らく辛さんがツッコミ兼統制役でマプさんとVentiさんがボケなんだろうな。すっごい楽しそう。
「じゃあとりあえず今回はキル数勝負だから敵がいたら撃って敵が居たら撃ってみたいな感じで相手バンバン倒していって」
「了解です」
なんやかんやマウスでFPSなんて初めてだし感度もままならないから戦犯かますの確定してるんだけど?
まあ優しそうな人たちだし許してくれるだろう。しらんけど。
「KNTさんその角一枚」
「了解です」
バン
おっしゃ初キル!きもちー!
「KNTさん初心者にしては上手だね」
「ありがとうございます」
「KNTさんって何歳なの?」
「13です。みなさんは?」
「20」「私は17」「私16。一番若いよ」
辛さん、Ventiさん、マプさんの順に発言をしていった。
みなさんまだ学生なんだ。こんだけうまかったら将来プロにでもなられるんだろうか。
「へぇ、16なら僕の姉と同じです」
「お姉さんいるんだ〜。辛そこ」
「あい」
かっこいいなぁ。俺も敵をバンバン倒せるようになりたいぜ。
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