第18話
「ごっめん!おまたせ〜」
「大丈夫大丈夫!みんなもうきてるよ〜」
一ノ瀬さんの家はザ・お金持ちのような大きい庭に大きい洋風のお家だった。もしかして明治からあるようなすごい家系の人?
「すごい大きいんだね」
「うん!お母さんとかが住んでるのは長野の方だからここは今お姉ちゃんと私と使用人の人しか居ないし安心してね!」
うお...さすがお金持ち、こんなでかい家に子供二人と使用人しか住ませてないなんて。まぁおばあちゃんの軽井沢の別荘はもっと大きいけど?...いや、それはおばあちゃんの功績であって俺の功績じゃないしな、よそう。
「ここ!みんな〜奏音くんきたよ〜!!」
オオー ホントニキテクレタンダ! カッコヨ
黄色い歓声が聞こえる。ふむ、悪い気持ちはしない。
「遅れてゴメンね〜」
「全然大丈夫、奏音くんすごい似合ってるね」
「そう?桜さんもよく似合ってるよ」
桜さんは黒のワンピースで大人びた風貌だ。若干エロいとか言ったら殺されそう。
「ありがとう」
「いっち条くん!!!」
後ろから元気な女の子が方を組んできた。うわ誰だっけやっべー。
「もう、山下ちゃん!先生が居ないからってほんっとに」
ナイス華音さん!!!
「えへへ、一条っちと仲良くなりたくってさぁ〜!」
「大丈夫華音さん。全然怒ってないよ」
「ほら、一条っちもこう言ってるしさ!!」
「まあ一条くんが良いっていうなら...」
別にこんなの男の仲だったら普通だったし。むしろ男子ノリができそうな人がいるのは嬉しいな。
「一条っち、私のこと悠乃って呼んでくれる?」
「悠乃さんね、了解」
「悠乃!!友達なんだから敬称いらないでしょ?」
「わ、わかった。悠乃ね」
「じゃあ私のこともさんなしで華音って呼んで!」「私も桜がいい」
「おっけー。じゃあこれから呼び捨てで呼ばせてもらうね」
どんどん仲が良くなっていっている気がする。ちょっとうれしい。
「一条っちはなんかゲームとかやってるの?」
「ゲーム...はあんまかな」
よくよく考えればスマホゲーもコンシューマゲーもPCゲーも何もやってないな。姉さんはよくネッ友とやっているのを見るが。
「え〜?マジ?普段何してるの?」
「本読んだり家事したり?」
「えっ...家事してるの?」
桜が怪訝そうな反応をした。
「だってみんなが小学校行ってる間僕は何もしないほぼニートみたいな人間だったから」
「男性って普通そういうもんでしょ?家事するなんて聞いたことない。ゲームしてご飯食べて寝て...みたいな感じじゃ?」
「いやいや、家族に申し訳ないよ」
「ご家族は幸せだなぁ。いいなぁ、私もご飯作ってもらいたい」
「今度作ってあげようか?」
「「「えっ?いいの?」」」
3人が同じ反応をした
「こんな僕のでよければ」
「「「ぜひ!!!」」」
この反応、もっと続けさせたいわ。
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