【鉄道好きな1話!】思い出トレインに、乗ろうとしたらさ…。エモい乗車拒否事件!
冒険者たちのぽかぽか酒場
第1話 「アノヨロシ駅」の、秘密。鉄道好きなら、こんな経験をしてみたい!
テツオは、鉄道好きな男。
「今、何してる?」
「音鉄してる」
「桃鉄してる」
友だちは、多い。
SNSが発達したおかげか、遠くにいる鉄道ファンの仲間とも、連絡をとりあえる。
「就職おめでとう、会社鉄!」
社会に出て、学校でも研究していた鉄道会社で働きはじめた友だちも、いてさ。
「鉄道ファンタジー漫画」なるものを書く「架空鉄」の友だちも、いてさ。
「ゲーム鉄」でもあるらしく、鉄道系ゲームの会社に就職。
そいつはまた、「模型鉄」なやつとも仲が良い。
友だちの輪が、広がっていく!
「撮り鉄のあいつらは、特に、良い友だちだった…」
駅のホームに立つテツオの目から、涙がこぼれ落ちる。
マナー違反をし放題な「クズ鉄」などとはちがう友だちのことを、思って。
「鉄道の写真を撮るのに邪魔に感じている木を、勝手に切る」
「線路の上を歩いて、写真を撮る」
そうした、危険な迷惑ごとを平気でする人たちが、「クズ鉄」とよばれる。
「完全に、違法行為。鉄道営業法で、アウト!」
「きたね、法規鉄!」
思い出して、涙。
「クズ鉄の違法行為に巻き込まれて、命を落とした友だちもいたな」
無念だろう。
「たしか、あのよ何とかっていう駅での事故だった…」
そのとき、「思い出トレイン」という2両編成の電車の発車ベルが、けたたましく鳴り響いた。
「ジリリリ…」
無意識に、テツオの足が動きはじめる。
「乗ってみよう」
が、変。
「おかしい。だれもいない…。運転士も、いないぞ」
先頭車両の壁を、確認。
「え?アノヨロシ駅いき?」
どこかで聞いたような、駅名だ。
「いくな、テツオ!」
「乗るな!」
数人が、テツオの腕を引く。
乗車できなかったテツオは、激怒。
「だれだ、何をする!」
テツオがふり向いたときには、だれもいなかった。
テツオの涙が、止まらない。
(この話の意味)
「思い出したぞ、アノヨロシ駅!」
叫ぶ、テツオ。
そこは、クズ鉄たちのいけない行為に巻き込まれ友だちが命を落とした駅!
謎の手は、こう言いたくて 、テツオをつかんだのかもしれない。
「いくな、テツオ!あの駅は、やばい異世界に通じている!」
「正しいテツは、死んではならない!」
鉄道で知った友だちからの、愛だな。
「命を救う、乗車拒否」
エモいなあ。
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