第93話 皆んなとの再会
4階層のトイレブースの裏に転移すると、
テーブルに皆んながいた
「ただいま。 何とか帰ってこれた。」
最初に見つけたのはムスカー丿だった。
「ヴァルグード様!」
エーデルトが泣きながら向かって来た。
私の前で跪いて、
「お守り出来なくて申し訳ありませんでした。」
「ヴァルグード様、ご無事で。」
「「「「「ヴァルグード様お帰りなさい。」」」」」
「皆んな、心配かけたね。この通り元気に帰ってこれたよ。」
エーデルトが何時までも泣いているのでムスカーノが、
「それで、どこまで行っていたのですか?」
「それがね、モンスターハウスを見付けて、ロックゴーレムを全滅させたんだけど、扉が開かなくて、そうしたら部屋の中央に宝箱が出て来たから、勇んで宝箱を開けようとしたときに転移の魔法陣罠が起動してしまって飛ばされたんだけど、その先が何とダンジョンマスターの居るマスタールームだったんだ。
しかもそのダンジョンマスターって云うのがエンシェントドラゴンだったんだよ。」
「ドラゴン。」
「本当に、良くご無事で。」
「それで、色々話をしたんだけど長くなるから端折って、マスタールームを出るには、出口が無いから転移のスキルを習得しないと帰れないと聞かされて、ずっと習得する為に練習していたんだ。それで習得出来て帰ってきたと云う訳。それで、僕は居なくなって何日経っているの。」
「えっと、4日経っています。」
「えっ、そんなに経って居るの。不味いじゃん。と云うか皆んな帰り仕度出来てる感じなのかな。」
「はい、後は椅子とテーブルとトイレを片付ければ出発できます。」
「分かった、直ぐに、回収します。」
こうして、無事皆んなと合流を果たし、帰り始めた。すると、アミエルが、
「ヴァルグード様、薬草いっぱい取ったよ。」
「そうなんだ、綺麗に採取したの?」
それを聞いてコニスが、
「綺麗に採取したし、魔物もやっつけた。」
「そうなんだ。皆んなレベルは上がったのかな?」
「上がったと思います。後で見てあげて下さい。」
「分かった。後で見てみるね。」
そして、3階層に上がって森を見渡すがそれなりに冒険者パーティーが広がって魔物退治に勤しんでいた。そして草原に出ると相変わらず冒険者がそこかしこで、薬草を探していた。それを見送り駆け足で2階層に向かう。
「そういえば、このダンジョンショットカットの部屋が見当たらなかったね。
ガルチ村のダンジョンにはあったのにまだ見つかってないのかな。」
「あるとすれば階段の近くではないですか。」
「そうだったけ。まあ今度ゆっくり出来たら聞いて見るよ。」
そして2階層に上がって直線ルートで階段に向かい、何事もなく1階層に上がってきた。
そのまま駆け足で出口に向かって外に出てみるとすっかり夜だった。
なので、飯屋に寄る事にした。
大きな飯屋があったのでそこに入ると9人という人数にも関わらず直ぐに、座る事が出来た。
「イヤ〜。結局何日いたんだっけ。」
「今日を入れて丁度6日ですね。」
「僕の感覚じゃ、まだ4日目なんだけどね。
マスタールームは時間の感覚が狂ってしまうよ。昼も夜も無いし何故かあんまりお腹が空かなかった。 それでも、ダンジョンマスターのドラゴンさんがレッドドレイクを召喚していきなり戦って食料にしろと言われた時はたまげたけどね。討伐してお肉頂いたけどめっちゃ美味しかった。素材後で見せるね。」
ってドレイク討伐の話をしたら皆んな唖然として口を閉じるのを忘れていた。
店員さんにお任せをを9つ頼んで果実水を飲み各々が雑談をする中、一人一人のレベルを確認していた。
エーデルト、レベル32
ウェルウィン レベル28
ムスカーノ レベル27
サイエン レベル6
ウルティア レベル5
アミエル レベル5
ティナ レベル5
コニス レベル5
になっていた。
「子供組は頑張ったんだね。サイエンはレベル6残りのみんなもレベル5まで上がっているじゃないか。」
「えっ、本当に。」「やった〜。」
「頑張った。」「嬉しい。」
「もっと稽古つけてもらいたい。」
そんな話で盛り上がり、食事を済ませて出張所に向かい、外に出てダンジョン街に向かう、暗くなっているので子供達を中心に護衛組は先頭にエーデルト、右脇にウェルウィン左脇にムスカーノ殿を私で西門の検問を受けるがギルドカード見せるだけで入場出来た。
そして同じ布陣で宿に帰る。特に問題なく宿に到着してフロントに帰りの報告をした。
「無事に帰ってきました。」
「おかえりなさいませ。今、鍵をお出しします。 ごゆっくりお過ごし下さい。」
「それじゃ。これで解散。」
そうして、皆んな自分の部屋に戻っていった。
部屋入ると、護衛3人が
「「「ドレイク見せて下さい。」」」
声を揃えて懇願する。
仕方ないので、ドレイクの頭を出した。
「うひょう〜。デカいですね。口に攻撃ですか。これ一発で終了ですね。」
「凄い、これを前に怯まなかったのはさすがです。」
「これは流石に、萎縮しちゃいますね。」
「いや〜。額に少し傷があるだろ。最初そこに光線当てたんだけど、見事に跳ね返されちゃってびっくりだよ。もう仕舞うよ。
明日、また見せるから。今日はもう寝ますおやすみ。」
「「「おやすみなさい。」」」
こうして、私は、眠りに着いた。
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