第61話 武器の製作
翌朝、朝食もそこそこに父ティモンと副代官は騎士達を連れて、ダンジョンに向かった。
私は、南側の畑に出向き、
(スクリーンオープン、透視。)
地下水を見つけるべく地中を透視していく5m程の深さを透視した時に水の動きを見つけた。
これが水源になると思い土を「分解」してはインベントリに土のパウダーを収納する。
こうして直径1mの穴を分解しては土のパウダーを収納する作業で5mまで進んだ。
地面からジワジワと水が浸みて来たのでエーデルトにロープを垂らしてもらい、それを身体に巻き付け、最後に「圧縮」を地面に掛けた。
すると地面が陥没して水が噴き出した。
それと同時にエーデルトが私をロープで引揚げてくれた。
「ヴァルグード様、水量は十分ありそうです。」
「そうだね。身体はびしょ濡れだけど、畑を維持する水量は有りそうだね。」
「体調を崩すといけませんから、着替えに戻りましょう。」
「今日は、ここまでだね。」
代官屋敷に戻って、部屋に戻り服を着替えると、暇になったのでエーデルトと作業小屋に行って騎士達に渡す予定の武器を作ることにした。
先ず、神気鋼を出してキラービーの魔石も出す。キラービー魔石の中に彫刻針を使って「
その魔石を鍔の部分に嵌めるイメージで剣身は1、5mで柄は40cm十字の剣のイメージをして神気鋼と魔石を練気力と神力を混ぜ込みながら押し出すように流すそして「創造」唱えるとゆっくり剣を
この剣を量産して50本作り、その剣身の上に木のパウダーを撒いて「創造」を唱えると鞘が出来て剣が収まっていた。
次にゴーレムからドロップした、魔鋼を全て出してアントの魔石を使って、剣を作成する魔石には先程と同じく「
魔力と、神力を混ぜ込み「創造」を唱えると次々と剣が出来上がっていく。
同じ要領で鞘も作り、全部で100本の剣を作成した。
次に、父ティモンに渡す剣を作ろうと、神気鋼とブラックキラービーの魔石を出した。
先ず、魔石に「
後は同じ要領で剣を作成し、剣見の部分に蔦の模様を刻んでみた柄頭を丸くしてそこに家紋を入れておいた。
「エーデルト、皆んなに鎧を作りたいのだけど。」
「鎧は難しいのでは、身体にフィットしないと、動きが悪くなります。 それより小手を盾の様な結界が出来る仕組みは作れませんか?小手であればサイズの調整も出来ると思います。」
「それは良いね。 ちょっと作ってみる。」
先ず、神気鋼で小手を製作しては手甲部分に彫刻針で魔法陣二重丸に三角を刻んで輪間に〝魔法攻撃無効〟〝物理攻撃無効〟〝精神攻撃無効〟を刻む。
三角の底辺に2行の文字列〝発動キー(結界)縦1、5m✕横1m平面〟〝停止キー(終了)魔力遮断〟と刻む。
次に半円にしたゴブリンの魔石を彫刻針を使って「
小手をエーデルトに渡す。
「それを装着して、結界と唱えて魔力を流してみて、起動させる為の魔力だから少し流すだけで良いよ。」
「畏まりました。結界」
結界と唱えると手甲部分から平面で乳白色の半透明な結界が出て来た。
「ヴァルグード様、大変申し上げにくいのですが、剣を使う時に手甲では邪魔です。
これでは、動きが制限されてしまいます。
小手にこだわらず、盾を作ってくれませんか?」
神気鋼でコの字の取っ手を作りそれに、20cm✕10cmの板をくっつけその板に結界の魔法陣を刻む、
ゴブリンの魔石に魔法陣を刻み、板に接着させる。「結界」と唱えて発動させた。
乳白色の結界が平面に現れる。
「エーデルト、剣で斬りつけてみて。」
「聖剣ですが大丈夫ですか。」
「角を斬りつけてよ。」
「畏まりました。 行きます。」
上段からの振り下ろしで盾に斬りつけるが、
「ガキンッ」
と斬りつける。
しかし、剣も盾も無傷だった。
「終了」
と唱えて結界を停止させると取っ手の付いた板に戻った。
「このサイズなら剣帯ベルトにホルダーを付けておけば手ブラで運べますね。」
「これを量産して皆んなに渡そう。」
ここで、夕飯の時間となり、メイドに促されて、食事を済まし、就寝した。
翌朝、ジョギングと朝食を済ませた後、作業小屋で盾を製作していると、執事のウィリアムが作業小屋にやって来て、
「ヴァルグード様、領都から騎士が早馬にて屋敷に来ています。 御領主様に緊急の用件があるそうです。」
「今、父上はダンジョン山に行っていることは伝えたの?」
「お伝えしましました。 でしたらヴァルグード様にお話しておきたいとの事です。」
「判った。 屋敷戻るよ。」
ウィリアムと一緒に屋敷に戻り、応接室に入ると騎士が待っていた。
「ヴァルグード様、御領主様はダンジョン山にいらっしゃるとの事ですが、 西の国境にある、ロデムラート砦が陥落したそうです。
御領主様には帝都から領地貴族は参集するようにと勅書が届いております。」
「エーデルト、至急ダンジョン山に向かって、父上を呼び戻して!」
「畏まりました。」
すると、伝令の騎士が、
「私もご一緒致します。」
「では、2人で向かって」
「畏まりました。 では行ってまいります。」
こうして2人は屋敷を出て行った。
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