第49話 再びダンジョン探索①
翌朝、朝食を済ませ早速ダンジョンに侵入した。
1階層は草原で奥に森の見えるエリア。
「あっそう云えば渡すの忘れてた。はい、これ。」
と言って小手と脛当てを3人に渡した。
「これは!」
「今直ぐに交換します。」
「有難うございます。」
「後ろのバンドで調整できる様にしてあるから少し隙間が出来るけど使い勝手は良いはずだよ。」
「しかも騎士団のより軽いです。」
「これは何で出来ているのですか?」
「ロングソードと同じ素材だよ。」
「ミスリルより強い!」
「そうだね。」
「最強ではありませんか!」
「それじゃ、きりがないからちゃちゃっと進むよ!!」
「ヴァルグード様の防具も……」
「そう云う事、ほらほら進むよ。
今回は兎に角下の階層を目指すんだからね。」
そう言って1階層の草原を駆け抜けて森の入口へと入っていった。
森に入るとゴブリンを見つけた3人が抜剣して一撃で次々と倒していく。
私は、その後について行ってゴブリンの魔石を拾う。
「ゴブリンが抵抗も無く一撃でスッと切れます。」
「素晴らしい斬れ味です。」
「ハハハ。ハハハ。」
騎士2人は斬れ味の感想を言いながら、エーデルトは笑いながらゴブリンを屠って行く。
そうして2階層へ行く階段に辿り着いてしまった。
2階層に降りても草原を駆け抜けてホーンラビットの襲撃を置き去りにして森の入口まで走り抜けてしまった。
「ここからは昆虫魔物の襲撃もあるから、慎重に行くよ。飛んでくる魔物は僕が対処するから。歩いてくる魔物の対応をお願い。」
「「「畏まりました。」」」
そうして森を進むとゴブリンが襲撃してきたのでエーデルトと騎士2人が対応して、私は魔石を拾う。
すると最後のゴブリンを屠ったと同時に左前方よりキラービーが飛んできた。
私が杖を構えキラービーに向けて「
2階層の襲撃でゴブリンは18頭キラービー6匹を魔石に変えた。
1階層はゴブリンを30頭退治したのでなかなかの魔石が手に入った。
3階層の階段手前でグリーンマンティスが立ちはだかったが杖を使って「
階段を降りて3階層に着くと
「取り敢えずここまで駆け足で降りてきたけど、ここから僕達も初めてだから慎重に進もう。」
「「「畏まりました。」」」
少し進むと早速、ゴブリンの群れにレッドキャップ複数の草原から向かってくる。
3人も向かいつつ広がり剣で次々とゴブリンを倒していく偶に棍棒が当たっているが無傷の様だ。
私も、レッドキャップ中心にを「
レッドキャップを殲滅すると後ろから魔石の回収を始める。
60頭程ゴブリンの襲撃が終わるとホーンラビットが襲撃してきた。
ホーンラビットは群れて攻撃しては来ないが草叢で隠されているので攻撃してくるまで気付かない。
ちょっとヒヤッとする場面が有るが、なんとか傷を負う事無く躱して頭を飛ばした。
ホーンラビットの襲撃を前を進む3人が撃退してその後ろから魔石を拾うその様な行進をして、森の入口に入ると直ぐにキラービーとブラックキラービーが待ち構えて居たので、杖を構え即座に「
「ヴァルグード様、私達にもキラービーの攻撃をさせて頂けませんか?
これからは襲撃回数も増えると思いますので、討伐経験を積まないと不意打ちに合っても対応できなくなってしまいます。」
「そうだね、僕無しで戦ってみる?」
「やってみます。」
キラービーの魔石を回収していた騎士2人もその言葉に頷く。
こうして森を進んではキラービーとブラックキラービーの襲撃を
【【火よ 無数の矢となりて 顕現せよ ファイヤアロー】】
【火よ 槍になりて 顕現せよ ファイヤランス】
と詠唱してキラービーとブラックキラービーを火達磨にしてゆく。
ブラックキラービーはファイヤランスで墜落するものの未だ動いていた所を騎士の一人が剣でトドメをを刺していた。
そして魔石を回収していると前方からグリーンマンティスが3匹向かって来た。
すかさず、杖を向けて3頭の頭を撃ち抜いた。
「グリーンマンティスは動きが素早いから詠唱していると間に合わないね。
普通はどういう攻撃で撃退しているのかなぁ。」
「冒険者などは、こんなに堂々と進まず木の陰を伝って気配を消して狙撃が通常の戦闘と聞いています。」
「私も昆虫は飛び道具を用意しての遠距離攻撃で討伐している話を聞いたことがあります」
「接近戦では足を狙い風魔法を使わせない様に戦闘しないと駄目と聞いています。」
「なるほどね。
あの鎌と風魔法を封じるのが肝なんだね。」
「そうですね。」
そんな会話をしていると、
「左前方にグリーンアント!」
「酸やウィンドカッターを飛ばして来ます。
お気をつけ下さい。」
グリーンアントが3匹やって来る。
焦って何も言わず杖を頭に向けて「
「向かって来るスピードに焦って、打っちゃった。」
「仕方ないです。 出会い頭のように現れましたから我々の魔法では間に合いませんでした。」
先に進んで曲がり角を慎重に覗くと
キラービーとブラックキラービーを見つけた。
「今度は3人にお願いするよ。」
「「「畏まりました。」」」
【【火よ 無数の矢となりて 顕現せよ ファイヤアロー】】
【火よ 槍になりて 顕現せよ ファイヤランス】
ファイヤアロー10本はキラービーの3匹の頭や胴体に当たり火達磨にファイヤランスはブラックキラービーの胴体に当たり火達磨になったがブラックキラービーは
「ピギ〜〜ッ」
大きな断末魔を上げた。
するとエーデルトが、
「やばいです。
仲間を呼ばれました。」
すると奥からキラービーが15匹にブラックキラービーが5匹向かって来る。
3人は手数の多い、
【【【火よ 無数の矢となりて 顕現せよ ファイヤアロー】】】
を放って、直ぐに、
【【【火よ 無数の矢となりて 顕現せよ ファイヤアロー】】】
とファイヤアローを放つ。
私もブラックキラービーに向けて杖を翳し「
30本のファイヤアローが15匹に向かって着弾したが2匹には掠っただけ様でまだ向かって来る。3人は剣を抜き接近戦に備える。
私は、キラービーに向けて「
上手く
「危なかったね~。」
「本当に危なかったですね。」
こうして、キラービーの襲撃を殲滅した。
魔石を回収して、先へと進んでいると階段があったがキラービー5匹とブラックキラービー2匹其れと二周り大きな胴が黄色と黒のゼブラ模様のキラービーがいた。
「あれはクイーンキラービーですね。」
「それじゃ、全員攻撃で。」
【【【火よ 無数の矢となりて 顕現せよ ファイヤアロー】】】
私は杖をクイーンキラービーに向けつつ「
私も杖をクイーンキラービーのいた場所辺で構えて待機する。
炎が収まり確認すると全て魔石になっていた。其れと半透明で黄金色の膜に包まれた液体が4個それに太い針のようなモノがドロップしていた。
それらを全て回収して、4階層に降りた。
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