第48話 ダンジョンリターン

準備を進めるに当たって食事事情を改善したくメイドに料理をお願いした。

料理と言っても、肉を20枚ほどステーキに焼いてもらい其れと野菜スープを作って貰った。

それをエーデルトが私からなし崩し的に入手したアイテムバックに容れて貰った。


今回は装備も万全にする為、光線レーザーを放つ為の杖、これは神気鉄にオウルベアの魔石を魔力を練気力と神力で抜き取り、魔石内部に彫刻針で「光線レーザー」を照射して魔法陣、二重丸と十芒星と輪間には〝短波出力〟〝出力調整〟〝魔素吸収〟〝光属性変換〟と刻んで神気鉄の杖と繋いで、

杖の先から光線レーザーが短い矢のように飛び出すようにした。


其れと神気鋼で小手、胸当て、脛当てを作り、エーデルトと騎士2人の小手と脛当てを作っておいた。


そうして準備を整えてエントランスに向うとエーデルトと騎士2人が待っていた、


「準備ができている様だね。」


「今回はヴァルグード様より頂いたアイテムバックがありますから、荷物もカバン一つで動けます。騎士2人は手ぶらで動けますからこちらも問題ありません。」


「良し!それなら駆け足でダンジョンの麓まで行くよ!」


「「「おう」」」


こうして代官屋敷を後にした。


道中、フォレストウルフの襲撃があったが杖で「光線レーザー」攻撃で12頭全て撃ち抜いた。

それを見たエーデルトが

「そんな攻撃されたら、私のこの聖剣の試し切りが出来ないではありませんか!」


と文句を言ってくる。

騎士の一人が

其処そこじゃない……って聖剣!

聖剣ってなんですか?」


別のもう一人が

「お前も……ヴァルグード様の攻撃の話はどこ行った。 でも聖剣羨ましい。」


「えっ二人も欲しいの?

それじゃダンジョンの麓まで着いたら作ってあげるよ。」


「えっ!ヴァルグード様が製作されたので。」


「頂けるのであれば是非。」


「色々と我々の考えが及ばない事をされるのがヴァルグード様なのだ。

職授の儀で智慧神様の御神託を受けてこの様な力を手に入れられたのだ。」


「智慧神様の御神託ですか。」


「まぁ難しい事は、置いといて先に進むよ。」


「「「はっ」」」


こうして腑に落ちない騎士2人の疑問を置き去りにしてダンジョンの麓まで駆け足で一気に進んだ。


麓に着くと先ず、森と麓の階段前を広場にする為、木々を伐採し、切り株を「分解」で無くし「耕土」で勾配を無くし「圧縮」で固めた。

それから階段を登り天辺の広場に行くと山を10m削り取り始めた。

50mの範囲を10mの深さで「分解」を唱えて砂にして、砂をインベントリに収納する。

それを12回繰り返して、最後は1段下った所に降りて残っていた山を砂に変えて収納して直径800mの広場に変わった。

その広場に砂を山の様に出して5m✕5m高さ5mのサイコロ型の作業場と同じ建物を天辺の外周に沿うように10戸階段を開けて反対にも10戸作って麓から登ってくる階段をの脇には

左右1軒づつ5m✕20m高さ5mの箱型店舗兼倉庫のようなものを作った。


麓に戻り森側を道路からしか侵入出来ない様に、作業場と同じ5m✕5m高さ5mサイコロ型建物を森側の境に作っては山に継るように並べて隙間に砂を流して一体化させてゆく。一つ一つに広場側に窓と玄関扉を取り付け、床に角材を組み敷いて2cmの厚みの床材を作り敷き詰めた。


そして山側に馬を休ませる厩舎を木のパウダーを出して建築した。

これで、馬車の運用もなんとかなると思う。

道には門扉を設置して森の魔物に対応できるようにする。

こうして、山の麓の整備は完了した。

夕食の時間に成ったので、エーデルトが、


「ヴァルグード様、どれかの部屋に机と椅子を作っては頂けませんか?」


「判った。」


と言って一番階段に近い部屋に木のパウダーを出して「創造」と唱えて机と椅子4脚を製作した。

そこに皆んな集まりアイテムバックに入っている。ステーキとパン、野菜スープで食事を始めた。


「「「「神の恵みに感謝を」」」」


食事を済ませて、私は隣の部屋に行き、

神気鋼を取り出してキラービーの魔石も出すキラービー魔石の中に彫刻針を使って「光線レーザー」で魔法陣、二重丸と12芒星と〝自動修復〟〝自動治癒〟〝魔力吸収〟〝ターンアンデッド〟を刻んだ。

その魔石を鍔の部分に嵌めるイメージで剣身は1、5mで柄は40cm十字の剣のイメージをして神気鋼と魔石を練気力と神力を混ぜ込みながら押し出すように流すそして「創造」唱えるとゆっくり剣を形作かたちづくってロングソードが完成する。

その剣身の上に木のパウダーを撒いて「創造」を唱えると鞘が出来て剣が収まっていた。


剣を2本作り食事をしていた部屋に戻ると、

ロングソードを騎士2人に渡した。


「聖剣じゃないけど魔剣?になるのかなぁ。

作ったからこれを渡すよ。」


「これを頂いて宜しいのですか?」


「良いよ!グリップとか自分で調整してね。」


「「有難うございます。

大切に使わせていただきます。」」


「そうだ!エーデルト、その片手剣ちょっと貸して魔法陣刻むから。」


「機能が増えるのですか。」


「鍛冶で製作してないから、普通の方法だと修復出来ないでしょ、自動修復とか機能を足しておくよ。」


「有難うございます。

宜しくお願い致します。」

そうして、剣の魔石の中に彫刻針で「魔法陣と〝自動修復〟〝魔力吸収〟〝ターンアンデッド〟を刻んでエーデルトに渡した。


「今日は、ここで休んで翌朝、ダンジョンの探索に行くよ。」

「「「畏まりました。」」」

こうしてダンジョンには行かず、麓で一泊した。











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