第46話 アイテムバックの作成

今度は、アイテムバックを作ってみようと、

インベントリから神気鉄を取り出して、2mm厚の10cm✕10cmのプレートを「創造」して成型する。

私のインベントリは無制限空間なので、ここにこのプレートがアスセスする空間を作り出す。

インベントリに先ずはアクセスするスペースを作る。

大きさは10m✕10m✕10mの立方体空間。

インベントリに手を入れ立方体をイメージしながら練気力と神力を混ぜ込みインベントリ内にアイテムバックプレートがアクセス出来る立方体を作り出した。立方体にはアクセス用の魔法陣とアクセスキーになる番地を入力する。

魔法陣は空間の二重丸の中に三角の魔法陣を入力し、番地は初めての立方体なのでA10−001と二重丸の輪間に入力した。

そしてアイテムバックプレートに魔法陣を刻むのだが、それは彫刻針に光線レーザーを流してプレートに刻む。

この彫刻針の光線レーザーの出力が難しい。

危なそうなので、一度外に出て彫刻針を通して光線レーザーを針先から出してみる。

やはり少し太いし出力が多すぎて深く刻んでしまう。

地面にあてがって刻みの出力を調整する。

1mm程度に刻める様になり、作業場に戻りプレートに二重丸に三角の魔法陣を刻む。

輪間に〝異次元収納〟〝インベントリA10−001〟〝出し入れ自由〟〝登録魔力()〟〝登録者限定〟

〝魔力登録解除(マスター登録者のみ)〟

〝マスター登録()〟〝魔力供給〟と刻む。

プレートの四隅に5mmの穴を開けてリベット打ち出来る様にしておく。

今度はゴブリンの魔石を出す。

これも結晶だと思うので、変形出来ないかやってみる。

練気力では魔素の変換が出来なくなるかも知れないので魔力と神力を混ぜて浸透させると平べったくなる様に「創造」を唱える。

魔法陣は

丸=空間属性

3角=無属性

4角=火属性

5芒星=水属性

6芒星=風属性

7芒星=土属性

8芒星=氷属性

9芒星=雷属性

10芒星=光属性

11芒星=闇属性

12芒星=聖属性

と二重丸の中に属性の図形を入れ二重丸の輪間に発現呪文を刻む。

アイテムバックは異次元収納の空間属性に無属性の魔力登録が必要なので図形は二重丸に三角。

ファイヤボールなら丸に四角の図形で中心に〝変換火球〟と入れる。

本来の文字はルーン文字のような此方の魔法文字を刻むが、私は真言(日本語)を魔術言語として使える様にしていただいたので、日本語を刻んでいる。

真言(日本語)であれば誰も真似できない。

インベントリを収納場所と選んでいる時点で誰も真似できないのだが、ダンジョンから出てくるアイテムバックはどの様な仕組みなのだろうか?

それは置いといて、魔石の魔法陣の輪間に〝魔素吸収〟〝魔力変換〟〝魔力補填〟〝魔力供給〟と刻んでプレートの内輪部分に密着させて合わせそれを持ちながら魔力と神力流し「創造」でプレートと魔石を接着させる。

魔力変換は魔素はそのままでは溜められ無いので魔素を魔力に変換して溜めるために刻んだ。

仕上げたアイテムバックプレートが発動するか確認する為プレートに魔力と神力をを流しマスター登録をする。

そしてプレートに触れながら「収納」と唱えると黒い空間が広がりそこに加工したものと違う魔石を入れてみる。

すると魔石は黒い空間に入り消えた。

成功の様だ。

これを背負い鞄。や肩掛け鞄の底にリベット打ちをすれば、アイテムバックの完成だ。


マジックポーチ用も作っておく。

10cmのプレートではマジックポーチの底には少し大きいので、6cmのプレートで出来無いか挑戦してみる。

神気鉄を2mm厚6c✕6cmで四隅にリベット穴を開けたプレートを作成して、魔法陣をと真言(日本語)文字を刻む。

インベントリを開けて手を入れ練気力と神力を混ぜながら5mの立方体を作り出し魔法陣と真言(日本語)文字そして番地を入力する。

番地はPB5-001とした。

神気鉄で作ったプレートに魔法陣と輪間に真言(日本語)文字を刻み、ゴブリンの魔石を魔力と神力を流し込み「創造」を唱えて平たくし彫刻針に「光線レーザー」唱えて、出力を落とし魔石に魔法陣と真言(日本語)文字を刻む。

それを「創造」で接着させて完成だ。

文字が極細になってしまったが頑張った。

マスター登録をして発動を確認する。

こうしてアイテムバックプレートが10枚

マジックポーチプレートが5枚出来上がった。

作業場の扉をノックされた。


「コン,コン。

ヴァルグード様お食事のご用意が整いましてございます。」


「分かった。今から向かう。」


片付けもそこそこに作業場を出て屋敷の食堂に向かった。

食堂に着くと、副代官オデットとお祖父様が着席して何やら話をしていた。


「遅くなりました。そう言えば朝食時、お祖父様とオデットは何処に居たのですか?」


「実は昨日、夕飯後にメイドのアリッサから井戸の水位が下がっていると報告を受けまして先代と一緒に見に行ってました。

村には4つ井戸があるのですが、今直ぐにどうこうという訳では有りませんでしたが、水位は下がっているのは確かなのでこのまま雨が降らないと枯渇の可能性があります。」


そう云えば物心ものごころついた時から雨は降っていないような、


「お祖父様、こんなに長く雨が降らないことって有るのですか?」


此処ここらは雨は冬場によく降っておったがこの2年は随分降りが弱かったなぁ。

ちょっと降っては止むことが多いのう。

昔は、冬になると東風が吹いて海から天候が悪くなったモノだが、最近は東風が弱いから西風の日が多いのう。」


これはなにか対策をしないと取り返しが効かなくなってしまうのでは無いか?そんな思考に耽っていると、


「ロスランより只今戻ってまいりました。」


すっかり忘れていた、エーデルトが帰って来た。


「鞄幾つ買えた?」


「背負い鞄が3個と肩掛け鞄が6個ポーチも2個買ってきました。馬で駈けに駈けて来ました。当然、褒美の用意は済んでいますよね。」


「当然じゃないか!疑っていたのか。失礼な、ほれっ!」


イベントリーから、作っておいた片手剣を出して渡す。


「おおぉっ!!もしかしてこれってあの鋼から作った奴ですか!!」


「そうだよ。鑑定したら聖剣って出た。」


「ヴァルグード、お前鑑定が仕えるのか!」


「父上から聞いていませんでしたか?」

「聞いておらんぞ! ティモンの奴はぁ肝心なことは報告せん。

それよりも、聖剣ってなんじゃ!!」


「神から授かった力を鋼に流し込んでいたら魔鋼では無く神気鋼という新種の鋼が出来まして、それを剣にしてみたら聖剣になった次第です。」


「なななんじゃと〜、そっそれでその聖剣はそれ1振しか無いのか?」


「私も非常に興味があります。」


「それよりも食事が途中です。

食事を終わらせてゆっくりお話ししましょう。」


そう言って食事に戻った。

食事を取り終えて、欲しがると思っていたので剣を2振出し2人に渡した。


「此れが聖剣……」


「剣を握ると自動回復効果があるそうです。」

「な、何〜自動回復効果!!」

お祖父様驚きすぎです。




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