第38話 村の開発
村に到着すると騎士団員達が崩れた民家を解体していたので声を掛けるかける。
「お疲れ様、他の皆んなは?」
「お疲れ様です。騎士団は各地で壊れた民家を解体して使えそうなものを仕分けしています。大体の人は代官屋敷前のロータリーで作業をしていると思われます。」
「そうなんだ。 ありがとう作業続けて。」
「はっ。」
先に進んで行くと屋敷前で皆んなが民家にあった家具や食器衣類などを仕分けしていた。
「皆んな、お疲れ様。
ダンジョン迄の道の整備は終わらせて来たよ。」
『お疲れ様です』
副代官のオデットが
「ヴァルグード様、道の整備お疲れ様でした。 これからは村の整備をお願い致します。
手始めに、使われていない民家の解体をお願い致します。」
「今すぐに?」
「お疲れの所申し訳御座いませんが今直ぐに。」
顔の圧が凄いので、
「分かりました。エーデルトついて来て。」
「畏まりました。」
エーデルトを引き連れて、
木造の民家の多い北側から手をつけることにした。
民家は柱梁屋根が木で出来ていて、壁は土でできている。
民家全体に練気力と神力を混ぜて浸透させると「分解」と唱えて全てパウダー状にしてしまう。
そうしてエーデルトに水を散布させて、「撹拌」唱えて全て混ぜ合わせて一部を四角に混ぜた材料を避けておいて建物を建てる敷地を区画し「圧縮」をかけた。一部ヘコみのある更地が完成する。1軒終わらすのに10分ほどで終了した。
北側に60軒の民家が有るので、どんどん作業を進めようとした時に、区画整理をしないといけない事に気付く。ボーっとしているとエーデルトが
「どうしましたか?」
と聞いて来たので、
「今の状態で更地にするのは良いけど基礎は作らないでおいた方が整理した町並みが作れるのではないかと考えていたんだよ。」
「そうですね。
村が大きくなる事を想定しておかないと、綺麗な町並みにはなりませんね。」
「ここは一旦解体だけを先行しよう。
エーデルトは民家の中の物を出して廻ってくれる。」
「畏まりました。」
そうして、エーデルトが中にある使えそうなものを外に出し終えてから、民家に練気力と神力を混ぜて浸透させ「分解」を唱えてパウダー状にしたらインベントリに収納した、
インベントリに収まる時に木のパウダーと土のパウダーは分かれて収納された。
そうして60軒を3時間程で全て解体した。
一度代官屋敷に戻り、副代官に
「北側の60軒全て更地にしたよ。
次は西側を解体しようと思っているのだけど、良いかな?」
「それなんですが、山を崩した時の岩を砂に変えて異次元収納に収めてお持ちですよね。」
「持っているよ。」
「それを使って城壁を作っては頂けませんか?」
「高さはどうするの?」
「5m程の高さで東西南北に1辺を2kmの正方形で壁の厚さを人が歩ける2m幅でお願いいたします。」
「起点は何処から初める?」
「代官屋敷の裏手100m程南に向かって頂いて、南の道に門を作りたいですから、
そこを起点に初めて下さい。」
「分かった」
エーデルトを連れて代官屋敷の裏に進みそこからエーデルトに120歩数えながら歩いて貰う。
そうして約100m来た所の道の端に辿り着き、地面に手を宛てて1km先に幅2m深さ1mのところまで練気力と神力を浸透させようとしたが500mが精一杯だったのでそこまで浸透させるそして「圧縮」と唱えて地面を陥没させる。
その窪みに砂を山のように出しエーデルトが起点から8歩歩いた地点まで練気力と神力を浸透させて、2m✕2m高さ6mの立方体を思い浮かべ「創造」と唱えると立方体の石材が横たわった。
「問題はこれをどう起こすかだなぁ。」
「重さを感じない魔法とかないですかね〜。」
「重さを感じない魔法か〜。
ちょっと試してみるか。 」
練気力と神力を送り込めるだけ送り込んで石材に浸透させて
「〝重力軽減〟」を唱える。
「エーデルト、 持ち上げて見て。」
「おおっ、持ち上がります、身体強化」
エーデルトが身体強化を使って石材を起こしていく。
俺も、「〝重力軽減〟」の魔術を維持しながら身体強化を使って押す。
なんとか石材は起き上がった。
(«ピロン。»重力軽減を取得しました。)
「これ2人でも出来ますけど、騎士達に応援を頼んできます。」
「出来るだけ多く呼んできて。
その間に石材作っておくから。」
「はっ。では行ってきます。」
そうしてエーデルトは騎士達を呼びに行った。
私は、起こした石材の脇に砂を盛り上げ練気力と神力を浸透させて、2m✕2m高さ6mの立方体を思い浮かべ「創造」と唱えるこうして次の石材が出来上がる。
そうしていると騎士6名を連れてエーデルトがもどってきた。
「皆んな来てくれてありがとう。
此の石材を起こしたいんだ、石材に重さ軽減の魔術を使うから身体強化で起こしてくれる。」
「「「「「「畏まりました。」」」」」」
練気力と神力を送り込めるだけ送り込んで石材に浸透させて
「〝重力軽減〟」を唱えると同時に
エーデルトが掛け声をかける
「良し持ち上げるぞ、身体強化 」
「せいのっ!!」
「「「「「「そぉれ!!」」」」」」
掛け声と同時に石材が立ち上がった。
「ヨッシャー!!」
皆が歓喜する。
「重力軽減〝終了〟
喜んでいるところ悪いけど後248個起こさないと行けないんだよね。」
それを聞いた騎士達は一気にテンションが下がって行った。
立ち上がった石材の脇に砂を盛り上げる
そうして一連の作業を進めて、1日で進んだのは200mだった。
これはなにか考えないと周囲8kmとして40日掛かってしまう。
(どうしたものか。)
そしてスキルを覚えたのでステータスを確認する。
(ステータス)
※※※※※※※※※※※
名前 ヴァルグード・リートゥス
年齢 5歳
種族 ヒューマン
性別 男性
職業
Lv、24
生命力 54
魔力 42(練気力 120万 神力60万)
攻撃 56
器用 48
俊敏 51(スキル使用時160)
防御 62(スキル使用時550)
知力 163
精神 152
運 116
〝スキル〟
ステータス
身体強化
身体金剛
痛覚耐性
縮地
分解
耕土
拘束
圧縮
抽出
撹拌
創造
重力軽減
スクリーン アクティブ枠«隠蔽»«解析»«顕 微»«透視»«※遠見»«地図»
パッシブ枠«検索»«鑑定»«人物照会»«多重発動»«※感知»
インベントリ «容量∞»«時間停止»
全属性魔術 «火球»«水球»«風球»«土弾»«火矢»«水矢»«土矢»«風刃»«水刃»«火槍»«水槍»«風槍»«土槍»«雷槍»«火壁»«水壁»«風壁»«土壁»«竜巻»«水波»«光球»«光槍»«光線»
«治癒»«解毒»
〝祝福〟
創造神の加護
智慧神の加護
※※※※※※※※※
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