第37話 ダンジョンからの帰還

ダンジョン2階層途中から時間が無くなってしまったので引き揚げる事になった。

今回は浅く回ったが、もう一度村を整備し終えたら必ず戻って来ると誓う。

進んでいた道順は覚えて居るので素早く階段を上がり、1階層を突っ切った。

出口から出るとすっかり真っ暗になっていた。

頂上に戻ってきて、干し肉、とパンそれとダンジョンで採取した果物で夕食を終わらせた。

テントを張り本日は就寝することにした。


翌朝、ガルチ村の街道と頂上を結んでいないことに気付き、頂上から街道に向う階段を作成していった。

これまた4時間を掛けて階段を製作して森の手前まで何事も無く進むことが出来た。

これでガルチ村とダンジョンが繋がった。

後はダンジョン村の作成はどこにするか問題が残るが、

(ロスランに行って冒険者ギルドに相談しよう)

取り敢えず、今は村に帰って復興作業をしよう。

森はやはり魔物の気配がする。

この辺りはゴブリンがまだ居るようだが、

(地図 感知)

いくつか紫の点があるがここからでは少し遠いので今は放置して村の防御を固める方法を考えよう。


「エーデルト、魔素で変化した金属は売ってるの?」


「魔鉄、魔鋼、ミスリルまではロスランで売っているはずですが、いづれもダンジョンから産出していますので、買わなくてもあのダンジョンから取れるのではないですか?」


「そうなんだ。 でもすぐに欲しい。

魔法陣の研究で使いたから、魔道具に魔力を充填出来る装置を作りたい。」


「魔術士ってそんなに出来ることがあるんですね。」


「僕が器用貧乏なだけだと思うよ。」


「いや!こんなに突き抜けた作業が出来ているのに器用貧乏は意味合いが違うと思いますよ。」


「おっと、魔物が来るね。」


「フォレストウルフですね。

ヴァルグード様、最近剣術の稽古ができていませんでしたね! 私が剣で対応しますので体捌きを良く見ておいて下さい。

我々、リートゥス領の剣術は盾で待ち受ける剣術ではありません。

躱し受け流す剣術になります。

ですので、この様にウルフが噛みつきに来た時は左右どちらかに躱すのですが、後ろにいる「ザシュ。」ウルフに対応出来るように「ザシュ。」先頭を躱さなければいけません。「ザシュ。」今、先頭の右後方に2頭目が来ていましたね。先頭を受け止めて仕舞うと2頭目に対応出来なくなってしまいます。

これを対応するには先頭の攻撃を左側面に廻り剣を肩に乗せるように振り上げで斜めに振り下ろします。

この剣を振り下ろす時は剣の重さを利用して、振り下ろす遠心力を使って下さい。

力任せでは追撃の動作が遅くなります。

そして、握りに力を入れる。更に躱すときの前に進む力・後足を地面に強く踏み込んで勧めようとした力を剣に伝えながら振り下ろせば「ザシュ。」この様に首を一撃で切断出来ます。

ロングソードは両刃ですから追撃は地面スレスレの所でとめて、同じ軌道を逆に「ガキッ」この様に剣を持ち上げる動作になりますから攻撃と思わず防御のための攻撃と思っていて下さい。

ですから、このように受け止められた時に力押しするのではなく、身体を敵の正面ではなく側面に回り込みながら請けた攻撃を剣を下げて躱します。

敵が流された時に素早く振り上げ「ザシュ。」斬りつけます。

攻撃をする瞬間または攻撃を受ける瞬間には左右何方かに躱す体捌きが領騎士団の剣術になります。」


「〝風刃〟 いやぁ、大変勉強になったよ。

もう少し進んだら休憩にしよう。

フォレストウルフは売れるよね。」


「毛皮と牙が売れます。」


フォレストウルフ6頭をインベントリにて収納した。

そして2km程の行った先で木を切り倒し広場を作った。

其処で休憩をしていた時にふと〝創造〟のスキルが出来ないか試して見たくなった。

転生する前に私の魂魄は亜神クラスと聞いていた。

ということは、創造のスキルも使うことが可能ではないかと思い、木を1本「分解」で切り倒し倒れた木に「分解」を掛けてパウダー状にしていた地球の建材であるH鋼を思い浮かべて練気力と神力を混ぜ込みながら「〝創造〟」と唱えた。

すると10cmの厚みのあるH木材が木の長さ15mで出来上がって来た。

硬さも鋼鉄並みに堅い。

H木材をインベントリに入れて、今度はインベントリから岩を崩した砂を山のように出した。

そして砂に練気力と神力を流して縦20cm横40cm高さ10cmのブロック?レンガ?みたいなものを思い浮かべて、「〝創造〟」と唱えた。

すると次々とブロックが出来始める。

どんどん練気力と神力を流した砂がブロックに変わって行く。

一度に100個ほどのブロックが出来上がった。

(«ピロン。»創造を取得しました。)

頭の中で音がなりスクリーンウィンドウが立ち上がって、メッセージが上がってきた。

(ステータス)を唱えて確認する。

※※※※※※※※※※※

名前 ヴァルグード・リートゥス

年齢 5歳

種族 ヒューマン

性別 男性

職業

Lv、24

生命力 54

魔力  42(練気力 120万 神力60万)

攻撃  56

器用  48

俊敏  51(スキル使用時160)

防御  62(スキル使用時550)

知力 163

精神 152

運  116

〝スキル〟

ステータス

身体強化

身体金剛

痛覚耐性

縮地

分解

耕土

拘束

圧縮

抽出

撹拌

創造

スクリーン アクティブ枠«隠蔽»«解析»«顕  微»«透視»«※遠見»«地図»

      パッシブ枠«検索»«鑑定»«人物照会»«多重発動»«※感知»

インベントリ «容量∞»«時間停止»

全属性魔術 «火球»«水球»«風球»«土弾»«火矢»«水矢»«土矢»«風刃»«水刃»«火槍»«水槍»«風槍»«土槍»«雷槍»«火壁»«水壁»«風壁»«土壁»«竜巻»«水波»«光球»«光槍»«光線»

«治癒»«解毒»


〝祝福〟

創造神の加護

智慧神の加護

※※※※※※※※※

(終了)

こうして街造りに必要なスキルを獲得して村に帰還した。





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