第10話 お披露目会
とうとう私が主役のお披露目会が始まる。
参加者は領内の貴族で、
西の港街のロスラン。
北の境界の町フエン。
東の集積町フィシス。
南の宿場町エピカボス。
東の5村、北の2村、西の2村 南の4村の各貴族代官達
叔父さん2人は子爵位
北と南の代官は男爵位
村々の代官は騎士爵位の貴族が集まる。
迎賓館のパーティー会場に私達家族が入場する、奥に雛壇がありそこに父ティモンと私が上がる。
「本日は、我が息子ヴァルグードのお披露目に参加して貰い皆に紹介出来る事を嬉しく思う。
ヴァルグード、ご挨拶を」
「皆様、初めまして。リートゥス伯爵家当主ティモンの次男ヴァルグードです。
本日は私の為にお集まり下さり感謝致します。皆様のご指導のもと、このリートゥス伯爵領の為に微力ではありますが力を注いで、父上や兄上に助力してまいりますので、これから宜しくお願い致します。」
挨拶をすると同時にしっかりと頭も下げた。
すると、盛大な拍手と歓声が上がった。
どうやら好感を得ることができたらしい。
お祖父様が駆け寄ってきて、
「立派な挨拶だったぞ。
職業の事は聞いている。
選択の多い良い職業を得ても、精進しなければ何も成す事は出来ない。
選択の少ない不遇職と謂われても己の努力次第では歴史に名を残す偉業を成す事ができるかもしれん。
腐らず頑張りなさい。儂は応援するぞ。」
「お祖父様ありがとうございます。
精進致します。」
お祖父様の言葉に返事をすると、エリック叔父が、
「リートゥス領内は未だまだ開拓出来る土地はあるから、そこを開拓して発展させれば良いさ」
「開拓は挑戦してみたい。」
私としては実験出来る村を作ってみたい。
先ずは裏の林で実験だな。
暫しの歓談の
「それでは、子供達には引き上げ貰って、
女性方は自由にご歓談頂いて、男性方は別室で領内会議をしたいので、お披露目会はこれにて終了とする。
今日は、息子のために集まってくれてどうもありがとう。」
私達兄弟は先に移動を開始して、本館に戻った。
翌朝、いつもの日課であるジョギングをして朝食を取るべく食堂に行くとお祖父様とお祖母様が既に着席して待っていた。
「お祖父様、お祖母様おはようございます。」
「「おはよう」」
「ヴァルグードは早起きなのね〜」
「塀の周りを走っておるそうじゃなぁ。」
「はい、良く熱を出して両親を心配させましたから、少しでも健康な身体に成ればと思いまして雨が降らない限り毎日続けています。」
「職業が魔術士とはいえ、剣の鍛錬も忘れずにの」
「はい、せめて護身用には振れる様になりたいと思っています。」
「良い心掛けです。」
「そうじゃな。」
そうしているうちに、両親、兄姉、アグウェル、ティオーネ夫婦、エリック、シェノア夫婦が食堂に入ってきた。
直ぐ様、メイド達が食事を配膳し終え、父の
「それでは、神の恵みに感謝を」
続いて、『神の恵みに感謝を』と一同食事を始めた。
アグウェル叔父が、
「ボロッカー山地に魔物が出没しているって話、兄上聞いてる?」
「あぁ、報告は受けてる。
何でも、獣系の魔物では無く、
冒険者ギルドに調査依頼をお願いしている。」
「どっから湧いたのかね~。」
エリック叔父が
「
「分かり次第皆に連絡する。」
「ロスランはボロッカー山地に近いから心配じゃのう。」
そんな不穏な話で食事は終了し、祖父母と叔父夫婦達が帰る時間となった。
「名残り惜しいが、孫達よ今度是非ロスランに遊びにおいで。」
「そうね、海の幸を振る舞うわ~。」
「お祖父様、是非遊びに行きます。」
「父上、母上、アグウェル、ティオーネ、エリック、シェノア道中気を付けて」
「「「皆様、さようなら」」」
そうして、祖父母と叔父夫婦達は帰って行った。
各自部屋に戻って、私は練気力に付いて仮説を立ててみた。
イメージは生ゴムに硫黄を加硫させるイメージで表皮の細胞にに練気力を馴染ませてみようと思う。
魔臓から練気力を引っ張り出しリンパ腺に流すイメージでやってみるが全く分からなかった。
これも毎日の日課にしようと思う。
次にスクリーンウィンドウのカスタマイズだ。
アクティブには解析、※遠見、顕微、隠蔽 パッシブには検索、鑑定、人物照会がある。
付け加えたいのは、アクティブには透視、地図、パッシブには感知を加えたい。
アクティブはパッシブからの重ねが出来るが、アクティブからアクティブに出来ないと、透視で魔臓を見てそこから顕微で魔力、練気力、神力を視る事が出来ないことになる。
(検索、アクティブにある項目の同時発動方法)
(パッシブに多重発動を作成入力して下さい。)成る程。
歯車ボタンを押す。
アクティブ枠とパッシブ枠が出てくる。
アクティブをタッチしてアンダーバーが出て来た、キーボードパネルで透視と入力して
そのままenterキーを押す。
アクティブ枠に透視が登録された。
今度は、パッシブ枠をタッチしてアンダーバーが出て来た、キーボードパネルで多重発動と入力してenterキーを押す。
パッシブ枠に多重発動が登録された。
続けて、パッシブ枠に同じ手順で感知を入力すると、(使用には幾つかの制限がかかりますが作成しますか?Y/N)
スクリーンに表示が出て来た。
(yes)enterキーを押す。
パッシブ枠に※感知と登録された。
最後にアクティブ枠に地図を登録した。
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