第9話 リートゥス家親族集合
刻一刻とお披露目会が近づく中で、
我が家の敷地を塀の内側を走る事を日課にと始めてみた。
先ず、玄関から街へと出る門まで走り門前を左に沿って塀伝いに行くと直ぐに建物が見えて来る。
ここが今度私のお披露目会を開催する迎賓館それを左手に眺めながら進むと迎賓館の横には滞在様の離れがあった。
お祖父様達や親戚一同が滞在する離れだ。
迎賓館にも2階に滞在出来る部屋が有るそうだ。
それを越えると塀が現れて突き当たるので左に曲がるここまでで1kmはあるのではないだろうか? また1km程の走ると途中で木々が増えてきた。塀に突き当たって曲がると木々が生い茂っている。
それを抜けて突き当たりの塀が見えて来た。左手には使用人棟が2棟見える。
使用人棟をを抜けると直ぐに門が見えて門番がいるようだ。
門を越えると、グランドがあった。
騎士団の訓練所みたいだ。
訓練所の先に突き当たる塀ががあった。
それを左に曲がって正門に向かう、正門に辿りついて、自宅玄関に向かって走る。
この1周で1時間掛かった。
このルートを毎日走ることにしよう。
朝のジョギングを終えて、朝食に向かう、父ティモンが食堂に入って来て着席と同時に質問が来た。
「ヴァルグード、朝から塀の周り走っていたそうだが、どうした?」
「僕は体力が無いから体力を付ける為に、これからは毎日塀の周りを走ろうと思ってます。」
「そういう事だったか。
良い事だな、頑張りなさい。」
そんな会話をしていると兄カリアスが後ろから姉ソフィアが食堂に入って来た。
カリアスが
「ヴァル、早いじゃないか。」
「今日から早起きして塀の周りを走っているんです。
少しでも体力を付けようと思って。」
「俺も始めようかな。」
「ヴァルちゃんがやってるなら私もやる。」
そんな会話をしていると食事が運ばれて来た。
兄カリアスが
「あれっ。母上がまだ来てないよ。」
それを聞いた父ティモンが
「昨日、赤子が夜中グズってアリーシアは全然寝れて無いんだ。
だから今日は、未だ寝かしている。」
「それは仕方ないですね。
ゆっくり寝かせてあげましょう」
「では食事しよう。
神の恵みに感謝を」
「「「神の恵みに感謝を」」」
食事のメニューはバケットの様なパンこのパンはいつでもコレが主食
スープは野菜とソーセージを小さく切ったスープで、メインはスクランブルエッグと厚切りベーコン
朝はコレがほぼ毎日一緒、味付けは塩のみ。
これに偶に果物が出てくる。
美味しいのだが、飽きる。
夜は、結構日替わりでローテーションさせている感じ。本気で料理を勉強したくなる。
だが料理人からは厨房に絶対入らせて貰えない。
先ずは調味料の研究だ!
朝食を終えると兄は護衛騎士と姉は侍女と私も護衛騎士エーデルトと部屋ヘ戻った。
部屋に戻ると文字の書き取り、手紙の書き方などをエーデルトに学ぶ。
その次は四則計算。これは瞬殺なので、エーデルトに問題を出させ暗算で返したら、全問正解でエーデルトがドン引きしてた。
これで、計算は免除になった。
午後は剣術の鍛錬があるので、それまでは自由時間となった。
裏の林に向かって行き、林を探索すると真っ直ぐに伸びる木々が多い。
しかも木々が密集しているため生育には良くないだろう。
間伐しても大丈夫そうだ。
木を切り倒して加工しログハウスを作りたいが、この軟弱な身体では斧も振れそうに無い。
ラノベの様に魔法で切り飛ばしたいが、俺の魔力は14、無理だな。
魔法教わってないし。
ということで部屋に戻り、スクリーンのカスタマイズでもやろう。
(スクリーンオープン)
スクリーンウィンドウを立ち上げて
歯車ボタンを押す。
アクティブ枠とパッシブ枠が出てくる。
アクティブ枠には解析と隠蔽の2つ
アクティブをタッチしてアンダーバーが出て来た、キーボードパネルで
スクリーンに表示が出て来た。
(yes)enterキーを押す。
アクティブ枠に※遠見と表記された。
次に顕微と入力したが何も出てこないのでそのままenterキーを押す。
何事もなくアクティブ枠に表記された。
午後になり剣術の鍛錬が始まったが、木剣の素振りに終始した。
当然である。基本は大事。
こうして日々、勉強と基礎鍛錬を行っているといよいよお披露目会が明日となってしまった。
今日は、親戚一同が領主邸に集まる。
先ず、登場したのは隠居して港街ロスランに住むお祖父様、お祖母様夫婦
その後ろにはロスランの代官をしている叔父夫婦が来訪した。
私達、家族は玄関で来訪を労う。
「父上、母上ようこそお越しくださいました。アグウェル、ティオーネ良く来たね。」
「「「お祖父様、お祖母様、叔父様、叔母様ようこそいらしゃいませ」」」
「ティモン、出迎えご苦労さん。
孫達、爺さんに良く顔を見せておくれ!
皆んな大きくなって、良い顔をしておる。
儂が祖父のコーザックじゃ」
「あらあら
貴方達の祖母のテレーネよ。宜しくね。」
「君達のお父さんの弟で叔父のアグウェルだよ。うちにも2人子供が居るから今度連れてくるね。」
「叔母のティオーネよ。
内の子供は4歳の女の子と2歳の男の子がいるの職授の儀が終わり次第会わせるから、仲良くしてね。」
「さあさあ、ここじゃ何だから応接室に
末の子とアリーシアが待ってるから」
お祖父様達が応接室に入ると末の子を抱っこした母が立ち上がり、
「お義父様、お義母様お久しぶりでございます。 アグウェル、ティオーネもお久しぶりこの子が末の娘です」
「おぉ、良く見せておくれ。」
「まあまあ、なんてちっちゃくて可愛のでしょう。」
「家の子も負けてないけど可愛いね〜。」
「やっぱり、赤子は良いわね~。
夜泣きさえ無ければ」
赤子を取り囲んで話が弾んでいる。
セバスチャンがもう一人の叔父の来訪を知らせてきた。
母達を置いて家族で玄関に向かう、
「エリック、シェノア良く来てくれたね。
子供達、東の町フィシスの代官を務めているお前達の叔父さんと奥さんだ。」
「エリック・バロレ・リートゥスだ。」
「シェノア・フォン・リートゥスよ。
宜しくね」
「「「叔父様、叔母様ようこそいらしゃいませ」」」
こうして親族が集合した。
明日はもっと集まる。緊張してきた。
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