第7話 通貨情報と姉の職授の儀
その後は何事もなく3歳を迎えた。
誕生日の朝、目を醒ますと頭の中であの音が鳴った。
(«ピロン»スクリーンウィンドウに
右下の歯車ボタンから変更できます)
早速歯車ボタンと押すと右脇に別ウィンドウが立ち上がり、アクティブとパッシブの表記された枠が出てきた。
アクティブには解析 パッシブには検索と鑑定があった。
とりあえず右上にある✕《ばつ》を押してウィンドウを消した。
良く解らないので、先ずは金銭の情報を調べる事にした。
(検索、アヴィブロシアの通貨情報)
(通貨情報をダウンロードしますか?
スクリーンに解析情報を表記しますか?)
(成る程、情報をスクリーンにだす機能だから解析でアクティブなんだな。
解析情報を表記。)
(解析情報を表記します。
造幣は大陸の北側で総神殿のあるクジャラポス聖国が製作流通させています。
鉄貨1枚=1ダラ
鉄貨10枚=小銅貨1枚=10ダラ
鉄貨100枚=小銅貨10枚=銅貨1枚=100ダラ
銅貨10枚=小銀貨1枚=1000ダラ
銅貨100枚=小銀貨10枚=銀貨1枚=1万ダラ
銀貨10枚=小金貨1枚=10万ダラ
銀貨100枚=小金貨10枚=金貨1枚=100万ダラ
金貨10枚=大金貨1枚=1000万ダラ
大金貨10枚=ミスリル貨1枚=1億ダラ
となっています。
鉄貨は
銅貨は銅が70%
銀貨は銀が70%
金貨は金が80%
ミスリル貨はミスリルが95%で出来ています。
残りの材質は不明。
ミスリルは銀が魔素を長い年月浴びたことで、変化した鉱物となります。)
理解した。
10進法なので分かりやすい。
これからは、解析を使って学習しよう。
誕生日のプレゼントは木剣と絵本だった。
ティモンに魔石を
兄カリアスは、嫡男として騎士団に混ざって剣術の稽古や文字、魔法、四則計算、貴族のマナー講習等を
姉ソフィアはちょくちょく私の部屋に来ては、私に絵本の読み聞かせをしてくる。
毎回プレゼントで受け取るった絵本の読み聞かせなのだ。
今では、絵本を見なくても
そんな姉ソフィアは来年になれば、職授の儀を受けるのでそれまでは姉孝行と思って、お付き合いしようと思う。
何ごとも無く月日は過ぎ私は、4歳になった。
ここ最近、
情報先は姉ソフィアで、自分が学んだ事を私に伝えてくる。
1年は12ヶ月、1ヶ月は30日で1週間は光、火、水、木、金、土、闇の7日間。
時間の単位は未だ習っていない様だ。
そして遂に姉ソフィアの職授の儀が行われる日になり、家中が騒がしくしている。
当然私はお留守番。
兄カリアスは騎士団と終日訓練に行った。
皆んなが戻って来るまで、スクリーンウィンドウのカスタマイズを
パッシブに
右下の歯車ボタンを押してカスタマイズウィンドウを立ち上げ、パッシブ枠にタッチすると点滅するアンダーバーが出て来た。
そのアンダーバーを指でタッチする
(触れてはいないが雰囲気だけ。)
左側のキーボードパネルで〝人物照会〟と打ち込むとパッシブ枠に人物照会が入力出来た。
キーボードパネルのEnterキーを押すとアンダーバーが消えた。
自分の手を見つめて〝ステータス〟と唱えるとスクリーンウィンドウに
※※※※※※※※※※
名前 ヴァルグード
年齢 4歳
種族 ヒューマン
性別 男性
職業
Lv、1
生命力 20
魔力 12(練気力 120万 神力60万)
攻撃 3
器用 10
俊敏 10
防御 2
知力 125
精神 100
運 100
〝スキル〟
鑑定 スクリーン ステータス
検索 痛覚耐性 解析
〝祝福〟
創造神の加護
智慧神の加護
※※※※※※※※※※
(ステータスダウン)
(検索、練気力)
(練気力とは地球で気力と言われるエネルギーを錬成させたエネルギーが練気力になります。
地球では気功で使われるエネルギーがそれに当たります。
練気力はアヴィブロシアには存在しません。
魔力、練気力、神力全ての元素は魔素になります。
ですから、アヴィブロシアでは魔素は全て魔力になります。)
(検索、練気力の用途)
(練気力の用途は魔術の触媒になります。)
(今後は魔術の研究が課題だなぁ。)
(
「コン。コン。」
と扉がノックされる。
「どうぞ」
マリネラが扉を開けて私に、
「皆様、コンサバトリーにお集まりで御座います。
ヴァルグード様もコンサバトリーまでお越しください」
「わかった。」
部屋を出てコンサバトリーに向かう。
コンサバトリーに入ると、父ティモンが
「ヴァルグード来たか、では早速ソフィアが職授の儀で授かった神の祝福は生命の神アドニス神から職業は
この職業を成人の儀迄に上級職に上げれるかは、本人次第だが聖魔法スキルがあるので精進すると、聖女なんて職業も目指せる。
ただなぁ、中央の教会が鬱陶しい勧誘をしてくるんだよなぁ。」
「領地にいらっしゃる司祭様はとっても良い人なんですけどね~。」
両親の会話を聞いて、兄カリアスは
「
それを聞いて姉ソフィアは、
「だったら
すると、母アリーシアは
「女の子が
ディングはどう考えて?」
「俺は娘の決めた未来を尊重するよ。
それに近づくための指導者を探すから、決まったら教えなさい」
「分かりました。少し考えて知らせます。」
「父上、母上。
二人の職業は何ですか?」
と私は聞いてみた。
すると、父ティモンは、
「ヴァルグードは知らなかったか?
俺は初級職剣士から
「私は初級職魔法使いから
バフ特化の魔導師ね。」
「ヴァルグードも来年は職授の儀を受ける身だから、今から出来る勉強はしておくように、それとアリーシアから子供達に伝える事がある。」
「え〜。来年貴方達に弟か妹が出来ます。」
「「「えぇ~~!!」」」
兄カリアスが
「来年いつ頃ですか?」
「今が、6月だから2月頃ですね。」
姉ソフィアが私に向かって
「ヴァルちゃん、楽しみだね~。」
「うん。凄く楽しみ。」
妹か弟が出来る。
とっても楽しみだ。
「今後はアリーシアが魔法を教える事が出来なくなるので、前々からお願いしていたアリーシアに魔法教えていた魔導師団で部隊長をしていた方が退団して我が領に来ていただける事になった。
その方には子供達の魔法を教えて欲しいと伝えている。
話しは以上だ。」
それを聞いてコンサバトリーを出た。
私は、職授の儀を迎えないと魔法を教えて貰えない。
来年が待ち遠しい。
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