スーサイド・シティ

りび

ルーティン・フリーなマン

僕は伝えたいことを相手に伝えるのが下手だ。

また、相手の意図を汲み取るのも苦手だ。

人と接するたび、落胆と孤独感に打ちひしがれる。

もう、他者とコミュニケーションを取らずに生きていこう。そうだ、そうするのが良い。それなら、こんな気持ちになることも無い。

…しかし、それを現実は許さない。何故なら僕は実家暮らしで、一人で自活していけるような碌な稼ぎもないからだ。

ああ、もういっそ死んでしまいたい。こんな無情に耐えられるものか。

だが、自ら命を断つのは信条が許さない。

だから、僕は深夜にふらりと家を出て、交通事故か通り魔にでも殺されないものかと、おかしな期待をしながら街を彷徨きまわる。

でも、ある程度歩いたところで疲れてくると、そんな自分がばからしく思えてきてしまい、それから自分に帰宅するようなんとか説得できる文句を考えはじめる。

そして、情けない思いで苦笑いしながらしぶしぶと、帰路につくのだった。

これが、毎夜の習慣的行動である。

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スーサイド・シティ りび @livilivi_answer

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