第2話
電車に揺られながら、家から持ってきたおにぎりを食べる。もし混んでたら食べられないところだった。
駅に到着したけど、一緒に仕事をする
しばらく待っていると、
「どーも、遅れました!」
「…電車じゃないんですか?」
「全力で走ってきたんですよ」
…えー
「いやぁ、疲れました」
「…電車乗らないんですか?」
「金ないんで」
「でも移動費出してくれるって」
「俺には出ませんよ〜。んじゃ、行きましょう」
天野さんは、さっさと歩いていく。それについてゆく。
「天野さんはご飯、食べましたか?」
「いや?後で」
私食べてきたけど、すぐ終わる仕事だってこと?
「天野さん、私の服装、大丈夫ですか?」
白シャツに、黒のボトムス。髪型は、いつものツインテール。ただ、目がブルーだからちょっとなにか言われちゃうかもしれない。
「え?服装とかどうでもいいんじゃないっすか?」
雑すぎる…全然見てないし。
天野さんは作務衣に黒のスニーカー。髪の毛は片側に長くしていて、ピアスもしてる。
「どうでもって、お客様のところに行くんですよね?」
「そうですけど、とりあえず露出してなきゃいいんじゃない?」
そんな格好しませんけど。
「天野さんは…」
「あー、天野だと住職のことだと思っちゃうんで、これからは
「はぁ、雪見さんでいいですか」
「はい。楓さんは…あれ、苗字なんでしたっけ?」
「
「あー、じゃあ楓さんのままで」
別に苗字で呼んで欲しいとは言ってない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。