拝み屋さん

えいみ

***

第1話

アルバイトをはじめることになった。

それは、いったいどんなことをするのか、私にはわかっていない。


でも、付き添って欲しいと頼まれた。私を必要としてくれた。だから、私にできることはやりたい。


その仕事は、電話で急にお知らせするとのこと。だから、毎日ではないけど、夕方くらいからの仕事らしい。


かえでさん、今なにしてます?」


仕事をするって決めてから1週間、放置されてるかと思ったけど、やっと連絡が。


「家にいます」


「あーの、今から仕事なんですけど…いいですか?」


「はい。ご飯食べてからでもいいですか?」


「すみません、場所がですね…」


場所を説明された。…え、遠いんですけど!


「だから、飯食いながら来てください。移動費は出すらしいですけど、電車でお願いします」


「急ですね」


「そーなんですよ!急なんです。じゃ、現地集合で」


電話を切られた。服装ってどんなの?

…お客さんと会うわけだから、しっかりしたスーツ?いや、そんなの持ってないし、コンビニのバイトのときの格好にしようかな。

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