【最終章:山川カンナ(6)】
田畑太一郎はがっくりと
「
「ご
「そんな必要はないわ。楽しいものを見せてもらったからね。」
「そうですか。じゃあ、今度は僕が質問してもいいですか?」
「まだ聞きたいことがあるけど、先に哲郎君の質問を聞いてみようかな。」
「じゃあ、お言葉に
「
「数十年前のことなんて、
「ふふ、まあいいわ。質問に答えてあげるね。高野さんはね、私たちが
「
「そうよ。でもね、
「それは
「でも、また私たちの仲間になるなら教えてあげるよ。」
「いやあ、お
「ふふ、そういうと思った。」
「坂井さんについての質問も、もしかして教えてくれないんですか?」
「彼女もラボ
「もしかして、カンナさんのお仲間って、今はラボ出身じゃない
「それも
「あらら、
「ガーベラ・・・」
「やっぱりガーベラはあったんだ・・・」
田畑太一郎はずっと
いつ自分が
その後の
どうせ今日死ぬのであれば、自分がずっと
「あなた方は、ガーベラのメンバーなんですよね?これまでの会話から、渡邉さんは
田畑太一郎は、どうせ
「
「一個ずつ質問をしたら、きちんと答えてくれるんですか?」
「どうかしら。
「ガーベラはどこにあるんですか?」
「あら、それがあなたが
「質問はたくさんあります。どれを最初に聞きたいとかは、まだこの場の
「ふふふ。あなたみたいな
「カンナ様、それは・・・」と、山川聖香が横から口を
「いいのよ、
「・・・はい、わかりました。」
「で、
「あなたは
「質問が
「いえ・・・すみません。質問を変えさせていただきます。あなたは、渡邉さんの子供の
「え、そんな質問でいいの?そんなの、私が哲郎君の
「そんなの答えになっていません。」
「どうして?」
「あなたはどう見ても
「僕は四十代
「哲郎君、話の
「はいはい、すみません。お二人の会話はもう
と、両手を軽く上げて渡邉哲郎は笑った。山川聖香が渡邉哲郎の方を見て笑ったかのようにも見えたが、山川カンナはその
「で、何が言いたいのかな、坊や。」
「あなたはどうして渡邉さんの子供時代を知っているのですか?」
「なぜだと思う?」
「俺の
「
「ガーベラは表の世界とは
「で?」
「渡邉さんのこれまでの
田畑太一郎の
さすがに
「
「え?」
「君の
「カンナ様・・・」と、山川聖香が山川カンナの
「だからね、本当の私の
「まさか・・・そんな・・・。」
「あら、
そう言ってから、山川カンナは渡邉哲郎の方を向いて、「まさかとは思うけど、ガーベラという
「いえいえ、そんなわけないじゃないですか。さすがにそんな
「そうよね。だとすると、あの
「あの男って
「はは、すっとぼけちゃって。でも、今ので君があの男と
「
「だからあんなくだらないWebサイトを作ってるのね。」
「そんな言い方したら
「あんなの作って何が楽しいんだ?」と、ボソッと横からぶっきらぼうに山川聖香が言う。
「あ、ひどいよ聖香ちゃん。」
「あら、聞こえたの?」
「きちんと聞こえましたよ。」
「じゃあ、あんなWebサイト作って何が面白いのか教えなよ。今、表に出てる
「ほら、僕は聖香ちゃんたちと
「くっだらないわね。それに、今の
「だから面白いんですよ。
「いい
「いいんです、僕の
「まあ、それについては哲郎君の好きにしていいけど、真中しずえは
「ああ、その話ですけどね、この間、カンナさんから『真中しずえは巻き込むな』というメモをもらったときは、
「あら、そんなに
「
「あなたの
「
「
「それは
「まあいいわ。とりあえず、彼女は
「カンナさんと真中さんはどんな
「
「はいはい、わかりました。この話は終わりにします。」
***
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