8話目 教会にて 〜ローザside〜
ローザside
休憩中、フレアに聖魔法を使える子が来たと言われて、割と期待しながら私は休憩室をでる
教会という組織は基本的に人材不足。そもそも、聖魔法を持ってる人は大抵冒険者になるし、聖魔法は魔法の中でも消費魔力が多い部類に入るから、聖魔法が使える子が1人でも増えるのはとても助かる
聖魔法を使えると聞いた子は可愛らしい女の子にしか見えないけど…クレーが言うなら、男の娘なのでしょう。素直そうでお手伝いでも助かりそうだな、と思う
とりあえず、話を切り上げてクロエ君と休憩室に入る。クロエ君はなにも言わなくても椅子に座っていた
聖魔法の使い方を教えることは何回もしてるけど、1番早く使えたクレーでも10日程かかった気がする。
私は大体、初めに意識してもらうことを言ってから、聖魔法で傷を治すところを見てもらうために自分の指を浅く切る
「じゃあ、クロエ君?は私の指を治してみて」
毎回傷を治せるかを聞いてみるけど、できるとは毎回思ってない。
「っ!?」
ぽす
でも、次の瞬間傷は治っていた。クロエ君が椅子から倒れそうになっていることに気づいて咄嗟に体を支えたがまだ衝撃が頭に残っている
とりあえず、気絶しただけだと気づいたのでクロエ君に魔法をかける。
聖魔法も最初は難しいが何回も使っているとそこまでイメージせずとも思い通りに治すことができるようになるらしい。私はなくなった腕を元に戻すようなことはできないが、病気などもある程度治せるのでとりあえず魔法をかけてみた。あと、魔力を少し分けておこうかしら
少しするとクロエ君の意識が戻った
「ぁぇ?ローザさん……」
「クロエ君、意識が戻った?」
「なんで…僕は寝てたのですか?しかも……なんか体がだるいです…」
「それは…クロエ君が聖魔法を使って私の傷を治したことで、魔力がなくなったからだと思う。本当は気絶とかしないんだけど…急に魔力を消費したことが原因だと思うわ。体がだるいのも魔力がなくなった影響だと思う。本当は聖魔法が使えるとは思ってなくて、こんな状況は想定してなかったのよ、ごめんなさい」
「いやっ別に大丈夫ですよ?そこまでだるいわけではないですし」
「そう?それは魔力を分けてあげたのがよかったのかもしれないわ。本来ならすごい辛いらしいわよ。この前魔力切れになった冒険者が滝のように汗を流して30分くらい苦しそうにしてたわよ」
「そうなんですか?それは嫌ですね。ありがとうございます」
「いや、元々こっちが悪いんだから。それよりも、聖魔法がもう使えるようになったことの方が重大ね。とりあえず、クレーのところにいきましょう」
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こんばんは、milkoreです。
ローザさんをクールで綺麗な大人の女性風な喋り方にしたいんですけど、男装した女性感があるかもしれない、綺麗な大人の女性が頭に浮かんだなら嬉しいです。
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