5話目 魔力操作2
クレーside
正直、アレスから森でのことを聞いた時,親としてはみんなで他の町に逃げたいと思ってしまいました。まぁ、Aランクパーティの一員である私とアレスはそんなことできないのです。
規模にもよりますが、私たちとこの町の騎士約200人、冒険者ではこの町を守りきれる気がしないのです。私たちはAランクパーティではありますが、4人では魔力的にも、体力的にも持って2、3日でしょう。
まぁ、悲観していてもしょうがないのでこれからすることを考えます。
とりあえず、アレスの言う通りクロエをある程度自衛できるようになってもらうことには賛成ですが、よく考えると、一ヶ月時間があるとして、モンスターパレードの魔物相手に自衛する能力なんて身につくわけがない、と思っていましたが。今、目の前で魔力操作をしているクロエを見ていると。なんとかなるような気もしてきました。
そもそも、魔力操作は体の中の魔力を感じることも難しいし、動かすことも難しいから1日2日程度では魔力すら感じることができない人さえいるのに、まぁ、まだ体の中ですから安心するのは早いのですが……少し安心したのは事実ですね
ポーションを作っていたら夜ご飯になりそうなのに気づきました。
クロエは……すごく集中していますね。頑張ってますし、夜ご飯ができるまではそっとしておきましょうか。
◇
朝起きてすぐに下へ行く
とりあえず、朝ごはんをお母さんと作って、巡回から帰ってきたお父さんとお姉ちゃんと一緒にご飯を食べた
「クロエ、庭に行くわよ」
お母さんに呼ばれたのでついていく、お父さんとお姉ちゃんは森に行ったらしい
「クロエは思ったよりも、上達が早かったから次に進むわよ。見ててね」
そう言って、お母さんは体の前で人差し指を上に向けた。そして、お母さんの人差し指の先から、テニスボールほどの大きさの火の球ができていた
「クロエはまず、私と同じように人差し指を上に向けてさっきみたいな火をイメージしてみて」
人差し指を上に向けて火をイメージすると同じくらいの火の球ができていた
「できた!」
「出来たのね…出来たなら……火の球をこんなふうに大きさを変えてみて。火の球に込める魔力の量を少なくすれば小さくなるし増やせば大きくなると思うわ」
そう言ってお母さんは火の球を大きくしたり小さくしたりする
僕もやってみて、小さくすることは簡単にできたけど、大きくするのが難しい。
何が難しいって火の球を大きくするために魔力を増やそうとするとイメージが崩れてきて、火の球が消えそうになってしまうのと形がぐちゃぐちゃになってしまいそうになる。
そんなこんな頑張っていると
「別に今は形を気にしなくてもいいわよ」
とお母さんに言われたので、ろうそくの火とか鬼火のような形にしてみたら割とやりやすくなってきた。楽しくなって自分の周りをぐるぐるさせてみたりしていたら
「そろそろ形を変えてみたら?」
とのことで、頑張ったけどちょっと操作がスムーズになったけど難しくてそのままご飯を食べて寝た。
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