第5話

ピンポンピンポンピンポン!


「はいはい、ちょっと待ってくださいね〜」


僕は、小走りで玄関に向かった。


「こんにちは!社さん!」

「こんにちは、マーレンさん。ささ、家に入ってください。」

「はい!お邪魔します!」


靴を脱ぎ捨てて入るマーレンさんの後ろ姿を見ながら僕も家に入った。


「お茶どうぞ」

「ありがとうございます!それで、スキルは決まりましたか?」

「なんかビビッときたスキルが一つありましたよ」

「そうですか!それで契約についてなんですけど...」


そういえばスキルを一つ上げる代わりに契約してくれって感じだったな。


「どうでしょうか。うちと契約しませんか?」

「自分も過去のことを引きずって、楽しくない刺激のない人生を過ごしてきました。」


ずっと同じことの繰り返しで面白みがなかった。


「自分はそんな人生に心の底では嫌だったのかもしれません。失敗を繰り返して、やっと行けたと思ったら壁が立ちはだかって夢もガラガラと崩れてしまいました。」


何度も何度も面接を受け、やっと合格したと思ったらこれだったからなぁ。


「何もかも諦めていた自分に一つの希望をあなたは見出してくれました。」


社会保障に走ろうとしていたからな。もし、声をかけられてなかったら孤独死してたかもしれんしな。


「僕はあなたに救われました。」

「社さん...」

「だから、」


覚悟を決めて告げる。


「ぜひともよろしくお願いします。」


サッと手を出す。マーレンさんと握手をした。


「ありがとうございます!」


この出来事は今後の人生を大きく変える出来事となった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

少し短めです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

五人の自分は武器を持つ @konisioonisi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ