14話 異国の宴

𐎇𐎕𐎟𐎏𐎕𐎃𐎂𐎕𐎋𐎇𐎎𐎕𐎖𐎂𐎎𐎊𐎇𐎋𐎍𐎟……!」


 パーティーの時間が近付くと、ユキが来た。

 着ているのは裾の広がったスカートにドレープが流れている、漆黒のドレス。首元と背中がレースになっていて、散りばめられた大小のクリスタルガラスが結晶みたいだ。本当に美しい。


𐎊𐎕𐎕𐎏𐎕𐎃𐎂𐎟𐎁𐎃𐎈𐎈𐎟𐎌𐎎𐎓𐎌𐎃𐎆𐎕𐎟𐎍𐎕𐎖𐎖𐎟𐎏𐎟𐎌𐎃𐎈𐎟𐎌𐎏𐎏𐎌𐎟𐎏𐎃𐎌𐎃𐎇𐎎𐎕𐎂𐎎𐎊𐎇𐎋𐎍𐎕𐎐𐎋𐎟𐎊𐎇𐎃𐎈𐎎𐎖𐎇𐎃


𐎔𐎎𐎒𐎃𐎇𐎇𐎎𐎂𐎕𐎎𐎂𐎔𐎟𐎟𐎌𐎃𐎘𐎃𐎇𐎋𐎌𐎃𐎖𐎟……!𐎇𐎕𐎊𐎇𐎃𐎄𐎟𐎘𐎟……!」


あり𐎓がと𐎌うご𐎃ざい𐎆ます𐎕𐎟𐎕𐎖𐎈𐎟𐎊𐎇𐎕𐎇𐎎𐎁𐎕𐎑𐎌𐎃𐎘𐎋𐎖𐎟𐎊𐎇𐎃𐎄𐎟𐎘𐎟𐎟𐎁𐎟𐎍𐎎𐎖𐎇𐎎𐎄𐎟𐎖𐎖𐎎


𐎂𐎌𐎟𐎁𐎎𐎁𐎕𐎊𐎕……!」


 普段は厚着をしているので分かりにくいけど、ユキは意外と胸が大きい。真っ白な肌が透けるレースや、紅く色付いた唇も相まって、少し興奮してしまっている自分がいる。

 そして、それはユキも同じみたいだ。微かに発情の匂いがする。パーティー中に感情を表に出すことは無いだろうけど、その後が少し不安だな。


𐎈殿𐎎𐎕𐎊𐎕𐎟𐎇𐎟𐎖𐎟𐎊𐎟𐎓𐎌𐎟𐎇𐎃𐎌𐎕𐎟𐎁𐎕𐎊𐎔𐎎𐎊𐎔𐎕𐎎……?」


𐎊𐎕𐎍𐎕𐎂𐎔𐎕𐎃𐎍𐎎𐎍𐎃𐎙𐎃𐎕𐎘𐎟𐎆𐎋𐎟𐎟𐎊𐎎𐎘𐎎𐎖𐎃𐎊𐎟𐎓𐎌𐎟𐎇𐎃𐎌𐎕𐎃𐎁𐎟𐎖𐎏𐎌𐎟𐎊𐎕𐎁𐎟𐎘𐎇𐎟𐎌𐎕𐎊𐎔𐎕𐎎


𐎊𐎎𐎘𐎎𐎘𐎃𐎘𐎃𐎍𐎕𐎇𐎃𐎉𐎃𐎄𐎃𐎟𐎖𐎃𐎈𐎎𐎌𐎎𐎃𐎘𐎂𐎔𐎟𐎂𐎎𐎍𐎟𐎊𐎟𐎓𐎌𐎟𐎇𐎃𐎌𐎕𐎃


 閒夜まやとは違い、七岷ななみは秘書になってからレオ語を勉強していたが、地頭の良さもあり違和感のない会話が出来ている。


𐎊𐎇𐎃𐎊𐎟𐎌𐎃𐎂𐎟𐎋𐎘𐎄𐎃𐎘𐎂𐎔𐎟𐎇𐎇𐎎𐎏𐎟𐎌𐎁𐎃𐎌𐎟𐎕𐎖𐎄殿𐎟𐎘𐎈𐎟𐎘𐎋𐎇𐎎𐎘𐎎𐎘𐎊𐎎𐎖𐎎𐎃𐎌𐎊𐎔𐎕𐎎𐎍𐎃𐎃𐎘𐎂𐎔𐎟𐎃𐎇𐎟……!𐎓𐎎𐎁𐎟𐎇𐎟𐎈𐎕𐎃𐎏𐎏𐎕𐎟𐎘𐎎……!」


そう𐎖させ𐎎て頂𐎒𐎃きま𐎌𐎎

あり𐎓𐎌𐎃𐎆𐎕𐎟


 ユキの言うとおりだ。俺には要職に就いている者の意向を確認する目的もあるが、閒夜と七岷は普通に楽しんでくれればいい。






𐎊𐎎𐎘𐎎𐎈𐎟𐎘𐎋𐎇𐎎……!𐎟𐎒𐎃𐎘𐎇𐎃𐎊𐎇𐎕𐎂𐎎𐎂𐎔𐎟𐎂𐎎𐎊𐎕𐎇𐎃𐎘𐎇𐎟𐎏𐎟𐎌𐎊𐎎𐎘𐎟𐎃𐎄𐎄𐎕𐎃𐎘𐎎𐎏𐎃𐎌𐎇𐎟𐎂𐎕𐎏𐎃𐎇𐎎……!𐎊𐎟𐎘𐎆𐎃𐎋𐎖𐎇𐎟𐎌𐎕𐎎𐎌𐎕𐎕𐎘𐎁𐎋𐎓𐎕𐎈𐎕𐎏𐎌𐎟𐎊𐎟𐎘𐎇𐎎𐎕𐎖𐎏𐎌𐎎𐎇𐎃𐎓𐎎𐎘𐎕𐎊𐎇𐎃𐎁𐎕𐎐𐎋𐎟𐎊𐎇𐎎𐎄𐎃𐎘𐎂𐎔𐎟𐎇𐎇𐎎……!𐎕𐎖𐎏𐎌𐎟𐎊𐎕𐎁𐎟𐎘𐎇𐎟𐎁𐎕𐎓𐎎𐎍𐎎𐎉𐎋𐎉𐎎𐎉𐎋𐎟𐎕𐎖𐎍𐎕𐎎𐎃𐎖𐎖𐎟𐎃𐎇𐎎……!𐎊𐎎𐎘𐎎𐎟𐎕𐎅𐎎𐎌𐎕𐎊𐎔𐎕𐎎𐎟𐎖𐎃𐎊𐎋𐎃𐎊𐎟𐎓𐎌𐎟𐎇𐎃𐎌𐎕𐎃……!」


 パーティーが始まった。

 先に舞台に上がったユキの紹介に合わせて、閒夜と七岷と共に舞台袖から出る。


𐎈𐎎𐎌𐎌𐎟𐎕𐎏𐎌𐎟𐎊𐎟𐎘𐎇𐎃𐎌𐎈𐎕𐎟𐎕𐎅𐎎𐎌𐎕𐎊𐎔𐎕𐎎𐎈𐎎𐎌𐎌𐎟𐎕𐎌𐎕𐎘𐎓𐎌𐎃𐎆𐎕𐎃𐎌𐎈𐎕𐎍𐎎𐎖𐎇𐎕𐎊𐎊𐎕𐎍𐎎𐎏𐎟𐎌𐎃𐎈𐎟𐎌𐎎𐎊𐎏𐎕𐎇𐎃𐎇𐎎𐎐𐎋𐎟𐎊𐎇𐎎𐎖𐎋𐎊𐎊𐎋𐎎𐎊𐎎𐎄𐎃𐎘𐎂𐎔𐎟𐎇𐎇𐎎


 俺は代表として挨拶をしながら、参加者を観察する。広い会場に大勢が居るので感情の嗅ぎ分けは不可能だけど、全員が歓迎してくれている訳では無いことは分かる。

 伍木国ごもくこくの食料は不要と考える者や、交渉において伍木国ごもくこくが優位に立っている現状が気に食わない者。様々な理由があるのだろう。


𐎊𐎇𐎃𐎊𐎟𐎌𐎃𐎃𐎄𐎄𐎕𐎃𐎍𐎎𐎋𐎘𐎃𐎓𐎌𐎃𐎘𐎁𐎟𐎈𐎃𐎌𐎕𐎟𐎇𐎃𐎁𐎕𐎏𐎕𐎃𐎇𐎇𐎕……!𐎓𐎎𐎁𐎟𐎇𐎟𐎈𐎕𐎃𐎖𐎍𐎃𐎊𐎊𐎕𐎍𐎎𐎖𐎃𐎒𐎟𐎊𐎇𐎃𐎕𐎘𐎇𐎟𐎌𐎌𐎃𐎊𐎇𐎌𐎃𐎘𐎕𐎟𐎌𐎃……!」


𐎊𐎕そう𐎖させ𐎎て頂𐎒𐎃きま𐎌𐎎


𐎟𐎄𐎄𐎟𐎘𐎟𐎃𐎖𐎖𐎎𐎌𐎃……!𐎊𐎃𐎖𐎋𐎇𐎕……!!」


「「「「「「「「𐎊𐎃𐎖𐎋𐎇𐎕!」」」」」」」」


 会場に響く声の中、眩い光に照らされながらユキとグラスを鳴らす。左目に掛かっていた前髪がはらりと舞い、一瞬だけ交わされる視線。胸が熱くなる。

 閒夜には言わなかったけど、こうして正式な手段でユキと会うことが出来た事実は俺にとって大きい。大統領になり、ようやくここまで来た。それを今更ながら実感した。








𐎇𐎋殿𐎊𐎟𐎕𐎌𐎕𐎊𐎔𐎕𐎎


𐎊𐎕𐎟𐎋𐎘𐎎𐎘𐎎𐎌𐎟𐎂𐎎𐎘𐎎𐎊𐎂𐎟𐎌𐎇𐎕𐎒𐎃𐎝𐎕𐎃


 舞台から下りてテーブルの前に立つと、早くも話し掛けられた。ユキの祖母であり、当代の龍主。レイラス・ファリアだ。既に年は70を越えている筈だが、その振る舞いからは老いを全く感じない。


𐎕𐎖𐎇𐎟𐎍𐎏𐎎𐎈𐎎𐎖𐎃𐎂𐎎𐎊𐎕𐎈𐎟𐎖𐎎𐎂𐎟𐎍𐎟𐎘𐎇𐎟𐎂𐎔𐎟𐎋𐎘𐎄𐎃𐎍𐎄𐎕𐎘𐎎𐎁𐎃𐎐𐎋𐎟𐎖𐎍𐎎𐎍𐎟𐎘𐎇𐎎𐎁𐎕𐎈𐎟𐎘𐎘𐎟𐎏𐎌𐎟𐎊𐎕𐎁𐎟𐎘𐎇𐎟𐎓𐎎𐎁𐎟𐎇𐎟𐎈𐎕𐎊𐎇𐎃𐎊𐎟𐎌𐎃𐎃𐎈𐎎𐎊𐎇𐎌𐎎𐎏𐎕𐎃𐎂𐎕𐎍𐎟𐎘𐎇𐎎


あり𐎓がと𐎌う御𐎃座い𐎆ます𐎕𐎟


 ファリア様はそれだけ言い残すと、すぐに離れていった。予想通り会話も事務的で、友好的では無いな。

 選帝戦レオイリアという全国民による決闘で決まる帝王とは違い、龍主は血統で決まり、儀式こそ行うものの権力は持たない。しかし、影響力はそれなりにあるので、少し厄介な相手だ。




𐎊𐎕𐎓𐎘𐎎𐎌𐎟𐎌殿𐎕𐎊𐎔𐎕𐎎𐎍𐎕𐎂𐎔𐎕𐎃𐎍𐎎𐎓𐎕𐎋𐎊𐎓𐎌𐎃𐎆𐎕𐎟𐎕𐎘𐎃𐎘𐎇𐎕𐎂𐎕𐎏𐎎𐎏𐎟𐎌𐎕𐎖𐎈𐎎𐎊𐎇𐎌𐎎𐎂𐎎𐎘𐎇𐎕𐎘𐎋𐎎𐎊𐎋𐎏𐎏𐎎𐎌𐎇𐎎


𐎓𐎕𐎋さん𐎊こち𐎓らこ𐎌そよ𐎃ろし𐎆𐎕𐎟𐎍𐎕𐎖𐎖𐎟


 続いて話しかけたきたのは帝族では無いにも関わらず、巧みな戦闘技術から選帝戦第三位という戦績を残し、帝国軍の総大将を担っている若い男性。ラン・ロマイオ・ギウスだ。


𐎘𐎎𐎘𐎏𐎎𐎇𐎌𐎎𐎏𐎃𐎌𐎖𐎃𐎌𐎘𐎟𐎎𐎌𐎃𐎏𐎟𐎌𐎂𐎔𐎟𐎂𐎕𐎊𐎎𐎘𐎎𐎃𐎖𐎇𐎌𐎟𐎏𐎟𐎌𐎊𐎎𐎘𐎟𐎖𐎕𐎍𐎃𐎊𐎎𐎘𐎎𐎃𐎘𐎂𐎔𐎟𐎕𐎘𐎇𐎟𐎌𐎟𐎊𐎊𐎃𐎇𐎎𐎃𐎖𐎖𐎟𐎃𐎌𐎇𐎕𐎍𐎃𐎌𐎆𐎕𐎃𐎖𐎕𐎁𐎟𐎖𐎓𐎎𐎍𐎎𐎉𐎋𐎉𐎎𐎉𐎋𐎐𐎋𐎕𐎘𐎁𐎕𐎊𐎏𐎟𐎌𐎎𐎁𐎕𐎃𐎈𐎟𐎌𐎟𐎖𐎃𐎏𐎎𐎊𐎊𐎕𐎄𐎕𐎖𐎕𐎇𐎃𐎁𐎕𐎏𐎃𐎌𐎖𐎃𐎌𐎟𐎂𐎎𐎘𐎇𐎟𐎋𐎘𐎓𐎕𐎎𐎌𐎘𐎎


𐎊𐎕𐎊𐎟𐎘𐎟𐎔𐎃𐎕𐎖𐎃𐎏𐎎𐎊𐎊𐎕𐎄𐎕𐎖𐎕𐎇𐎃𐎏𐎃𐎌𐎖𐎕𐎃𐎍𐎎𐎔𐎎𐎋𐎘𐎃𐎂𐎟𐎌𐎇𐎃𐎟𐎊𐎏𐎟𐎌𐎕𐎟𐎘𐎆𐎃𐎟𐎍𐎕𐎏𐎕𐎃𐎂𐎟𐎌𐎟𐎄𐎄𐎟𐎈𐎟姿𐎁𐎟𐎌𐎟𐎓𐎕𐎋𐎊𐎕𐎘𐎄𐎃𐎇𐎇𐎃𐎓𐎖𐎕𐎃


𐎊𐎎𐎘𐎎𐎒𐎟𐎖𐎕𐎂𐎟𐎁𐎕𐎊𐎟𐎘𐎇𐎕𐎌𐎇𐎕𐎁𐎕𐎌𐎟𐎐𐎋𐎟𐎊𐎇𐎎


 ギウスさんは選帝戦での決闘をきっかけにユキとも意気投合していて、伍木国ごもくこくに対しても友好的な姿勢を見せている。

 実際に接してみても、それは変わらないみたいだ。




𐎌𐎕𐎊𐎔𐎕𐎎𐎖𐎃𐎇殿𐎋𐎃𐎊𐎟𐎓𐎌𐎟𐎇𐎃𐎌𐎕𐎃𐎟𐎟𐎊𐎇𐎌𐎟𐎍𐎃𐎍𐎟𐎘𐎇𐎟𐎄𐎟𐎖𐎖𐎃


 ……初対面の相手に対して、秘書の容姿に言及することから始めたこの中年男性は、ルク・キムス・ダンエ。国会の議長を務めている男だ。

 二人のどちらかとは言われていないが、恐らく閒夜のことだろう。閒夜が着ているドレスは背中を大胆に露出している、この国で人気のデザインだ。普段は厚着をする分、こういった場ではここぞとばかりに肌を見せる傾向にあるからな。

 綺麗な背中や翼をアピールポイントとしていることもあり、黒龍族アルピヌから見た閒夜は特に美しく感じるのだろう。


𐎊𐎎𐎘𐎎𐎁𐎃𐎂𐎂𐎎𐎌𐎁𐎎𐎐𐎋𐎟𐎊𐎇𐎟𐎊𐎎𐎘𐎎𐎖𐎟𐎍𐎕𐎟𐎒𐎕𐎁𐎃𐎇𐎟𐎟𐎕𐎍𐎏𐎎𐎌𐎇𐎃𐎘𐎇𐎕𐎊𐎟𐎓𐎌𐎟𐎇𐎃𐎌𐎕𐎟


それ𐎈は良𐎃いこ𐎄𐎟𐎘𐎟


 ダンエさんは閒夜に値踏みするような嫌な視線を向けながら、グラス片手に去っていった。この男は他種族を見下していて、その言動から世間を騒がせることもある。しかし、本人はそれが当然だと思っているので悪気は一切無く、反省することもない。俺が大嫌いなタイプだ。

 伍木国ごもくこくに対しても食料を輸出するのが当たり前と思っているようで、現状の外交関係に不満を抱いている。

 まあ、この国における国会は帝王の独裁政治を防ぐ役割でしかなく、権力も弱い。この男には影響力も大して無いので脅威には感じないな。




𐎇𐎋殿𐎊𐎟𐎕𐎌𐎕𐎊𐎔𐎕𐎎𐎕𐎎――」

𐎌𐎕𐎊𐎔𐎕𐎎𐎂𐎎𐎍𐎄𐎃𐎇𐎇𐎕𐎂𐎎𐎘𐎇𐎌𐎎𐎁𐎕𐎍𐎟!」


 ……続いて話しかけてきたレシス様の言葉に割り込んできたこの少女は、ネイディン・ラウカ。まだ角も生え途中という幼い体でありながら、選帝戦において決勝まで勝ち上り、今は特攻隊の隊長?を任されている生粋の戦闘狂だ。

 決勝で戦ったユキは、戦闘に楽しさを求めるあまり動きが雑になっているものの、純粋な力はユキよりもあると言っていた。


𐎊𐎂𐎋𐎊𐎃𐎘𐎎𐎘𐎈𐎎𐎓𐎖𐎕𐎎𐎁𐎃𐎘𐎘𐎟𐎓𐎓𐎕𐎃𐎌𐎟𐎐𐎋𐎟𐎊𐎇𐎎𐎂𐎎𐎊𐎇𐎋𐎍𐎟𐎐𐎋𐎕𐎘𐎁𐎕𐎍𐎕𐎁𐎕𐎊𐎏𐎕𐎃𐎂𐎟


𐎘𐎎𐎘𐎈𐎃𐎄𐎟𐎘𐎟𐎊𐎏𐎕𐎘𐎓𐎟𐎌𐎂𐎕𐎋𐎘𐎏𐎎𐎃𐎈𐎕𐎂𐎟𐎘𐎁𐎃?」


𐎊𐎕申し𐎊𐎂訳あ𐎋りま𐎊せん𐎃𐎏𐎟𐎌𐎒𐎃𐎈𐎎𐎌𐎟𐎌𐎕𐎏𐎌𐎎𐎈𐎃𐎋𐎘𐎃𐎖𐎇𐎌𐎃𐎈𐎎𐎖𐎇𐎃


 ラウカ様がそれだけで止まるのか?という疑問もあるが、仮にそれだけで終わったとしても、彼女に本気で押されたら確実に骨折するだろう。少なくとも、今は応じない。しかし、問題は納得してくれるかどうかだ。


𐎃𐎔𐎃𐎔、……𐎝𐎃𐎋𐎉𐎃𐎔𐎃𐎕𐎁𐎟𐎇𐎇𐎎𐎂𐎔𐎟𐎘𐎎𐎘𐎟𐎌𐎃𐎃𐎘𐎂𐎎𐎌𐎃𐎄𐎟𐎖𐎖𐎎𐎈𐎟𐎌𐎎?」


 ……と思っていたら、救世主が現れた。

 慌てて走ってきて、息を切れさせているのは、ラウカ様の姉であるダクア・メイラだ。明確に決まっている訳では無いものの、パーティーの主役に話し掛けるにも順番があるので、そのことを言っているのだろう。


𐎏𐎟𐎌𐎂𐎔𐎟――」


𐎘𐎎𐎘𐎟𐎐𐎋𐎟𐎖𐎖𐎎𐎈𐎋𐎎𐎕𐎟𐎊𐎊𐎟𐎌𐎟𐎏𐎋𐎘𐎕𐎇𐎎𐎁𐎕𐎘𐎋𐎎𐎈𐎎?」


「……𐎍𐎕𐎁𐎕𐎊𐎏𐎕𐎃𐎂𐎟


𐎌𐎕𐎊𐎔𐎕𐎎𐎍𐎕𐎊𐎂𐎋𐎊𐎎𐎏𐎟𐎌𐎖𐎕𐎘𐎂𐎎𐎘𐎈𐎟𐎘𐎕𐎟𐎘𐎇𐎟𐎂𐎃𐎋𐎊𐎃𐎇𐎎𐎃𐎍𐎕𐎃𐎊𐎎𐎌𐎟𐎖𐎖𐎃𐎐𐎋𐎟𐎊𐎇𐎃𐎈𐎎𐎖𐎇𐎃


 メイラ様はラウカ様を強引に説得すると、謝罪をしてきた。彼女は妹を止められる唯一の存在なので、早くも軍の補佐をしている苦労人でもある。


𐎘𐎎𐎘𐎂𐎟𐎄𐎕𐎊𐎎𐎓𐎘𐎎𐎁𐎕𐎊𐎂𐎋𐎊𐎃𐎌𐎊𐎕𐎟𐎄𐎟𐎖𐎖𐎎𐎟𐎊𐎊𐎟𐎌𐎟𐎊𐎃𐎘𐎘𐎕


𐎊𐎎𐎘𐎎𐎒𐎟𐎖𐎕𐎂𐎟𐎁𐎕𐎊𐎟𐎘𐎇𐎕𐎌𐎇𐎕𐎁𐎕𐎌𐎟𐎐𐎋𐎟𐎊𐎇𐎎


 この姉妹の間には呆れや恐怖といった感情も交わされているが、姉妹愛はあるみたいで何よりだ。

 ……というか、それより後ろにいるレシス様のことも気に掛けてあげて欲しい。






ⓡⓡⓡ


閒夜と七岷の苗字にルビを振れませんでしたが、読み方はいつか出てくると思います。すぐに知りたい方は解読して下さい。

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