12話 辛釜焼き

 グラヌフィオレのサラダに舌鼓を打ちながらお互いの近況などを話していると、扉が開き、黒龍族アルピヌの女性が入ってきた。


𐎐𐎋𐎟𐎊𐎇𐎎𐎊𐎃𐎌𐎃𐎄𐎎𐎖𐎖𐎕𐎇𐎎𐎌𐎟𐎏𐎕𐎂𐎂𐎃𐎘𐎇𐎟𐎃𐎖𐎖𐎃𐎓𐎌𐎕𐎓𐎖𐎕𐎃𐎁𐎕𐎈𐎕𐎁𐎟𐎇𐎟𐎖𐎎𐎂𐎎𐎘𐎋𐎘𐎂𐎋𐎂𐎂𐎔𐎕𐎃𐎕𐎎𐎃𐎓𐎓𐎕𐎋𐎘𐎓𐎟𐎇𐎟𐎕𐎏𐎟𐎏𐎟𐎌𐎎𐎘𐎂𐎕𐎘𐎕𐎂𐎕𐎌𐎂𐎎𐎊𐎇𐎃𐎘𐎇𐎕𐎃𐎏𐎕𐎃𐎂𐎟𐎌𐎟𐎟𐎄𐎋𐎎𐎘𐎃𐎏𐎏𐎟𐎇𐎕𐎇𐎎


 お皿に乗っていたのは、鼻を刺すような匂いがして、ジューッと音を立てている、真っ赤な塊だった。

 トウガラシと泡立てた卵白を混ぜ、お肉を包んだものを窯で焼き、仕上げに高温の油を掛けて表面をカリッと香ばしくした有名なレオディヌエ料理。辛釜焼きカフカウレだ。


𐎖𐎃𐎏𐎌𐎕𐎍𐎃𐎈𐎎𐎖𐎇𐎃𐎂𐎔𐎟𐎔𐎎𐎍𐎃𐎘𐎓𐎕𐎃𐎇𐎎𐎂𐎎𐎘𐎙𐎋𐎉𐎕𐎔𐎎𐎍𐎃𐎘𐎓𐎕𐎃𐎇𐎎𐎃𐎘𐎂𐎔𐎟𐎐𐎋𐎟𐎊𐎇𐎎𐎏𐎕𐎃𐎇𐎇𐎎𐎟𐎘𐎎𐎊𐎇𐎃𐎖𐎓𐎕𐎂𐎎


𐎃𐎔𐎃𐎔𐎃𐎔……!𐎇𐎕𐎊𐎟𐎕𐎌𐎕𐎂𐎎𐎌𐎁𐎃𐎇𐎎𐎃𐎘𐎂𐎔𐎟𐎁𐎕𐎌𐎕𐎊𐎔𐎕𐎎……!𐎓𐎖𐎕𐎃𐎖𐎇𐎌𐎕𐎏𐎕𐎃𐎇𐎇𐎕𐎊𐎎𐎘𐎎𐎁𐎕𐎈𐎟𐎌𐎊𐎕𐎍𐎃𐎐𐎋𐎟𐎊𐎇𐎃𐎟𐎊𐎇𐎃𐎇𐎃𐎖𐎃𐎍𐎕𐎃𐎊𐎂𐎟𐎖𐎇𐎃……!𐎐𐎋𐎟𐎊𐎇𐎎𐎊𐎃𐎌𐎟𐎄𐎄𐎟𐎕𐎖𐎏𐎕𐎃𐎇𐎇𐎎𐎋𐎘𐎕𐎂𐎎𐎏𐎟𐎌𐎒𐎟𐎇𐎇𐎎𐎏𐎟𐎌𐎒𐎟𐎊𐎇𐎟𐎓𐎓𐎕𐎃𐎌𐎟𐎕𐎖𐎓𐎕𐎎𐎌𐎘𐎎𐎁𐎟𐎖𐎖𐎃𐎌𐎕𐎃𐎏𐎟𐎌𐎇𐎋𐎌𐎃……!」


𐎊𐎊𐎓𐎌𐎃𐎆𐎕𐎟𐎏𐎟𐎌𐎕𐎖𐎇𐎋𐎎𐎃𐎂𐎂𐎎𐎌𐎁𐎎𐎕𐎘𐎇𐎟𐎖𐎖𐎕𐎓𐎟𐎘𐎇𐎟


 本当に懐かしい。

 幼い頃のユキは病弱という理由を付けられ、公の場に姿を見せることは無かった。そんなユキが初めて自らの意思を貫いて、会談に参加した日。初めてを見せた日だ。

 今思えばあの瞬間、ユキは帝王として開花したのだろう。


「……𐎟𐎁𐎟𐎁𐎃𐎈𐎈𐎟𐎌𐎎𐎁𐎟𐎖𐎕𐎆𐎕𐎎𐎊𐎎𐎕𐎖𐎊𐎃𐎏𐎎𐎌𐎟𐎟𐎂𐎎𐎘𐎂𐎟𐎘𐎇𐎌𐎃𐎇𐎎𐎘𐎟𐎖𐎖𐎃𐎍𐎎𐎌𐎄𐎕𐎁𐎃𐎂𐎃𐎌𐎘𐎟𐎁𐎕𐎂𐎃𐎏𐎌𐎃𐎟𐎕𐎏𐎟𐎏𐎟𐎌𐎎𐎘𐎂𐎕𐎘𐎕𐎂𐎔𐎟𐎖𐎃𐎂𐎕𐎌𐎂𐎎𐎘𐎁𐎃𐎘𐎎𐎊𐎎𐎘𐎎𐎍𐎎𐎖𐎇𐎎𐎏𐎌𐎎𐎒𐎋𐎍𐎃𐎇𐎕


 俺はスプーンの背で割れ目を入れ、トウガラシを付けたままナイフで切り、口に運んだ。


𐎔𐎍𐎍𐎐𐎋𐎃𐎘𐎁𐎎𐎟𐎌𐎕𐎓𐎕殿𐎎𐎈𐎃𐎘𐎟𐎏𐎟𐎘𐎊𐎎𐎂𐎔𐎟𐎖𐎎𐎟𐎈𐎕𐎇𐎃𐎊𐎊𐎕𐎏𐎌𐎕𐎍𐎃𐎁𐎕𐎍𐎃𐎘𐎓𐎕𐎃𐎌𐎖𐎎𐎍𐎃𐎎𐎌𐎃𐎖𐎎𐎍𐎃𐎘𐎓𐎕𐎂𐎎𐎊𐎕𐎂𐎎𐎍𐎟……!」


𐎇𐎕𐎊𐎟𐎕𐎌𐎕𐎂𐎎𐎌𐎁𐎃𐎇𐎎𐎒𐎎𐎌𐎇𐎋𐎘𐎃𐎇𐎃𐎍𐎟𐎘𐎇𐎟𐎎𐎌𐎃𐎏𐎋𐎎𐎕𐎓𐎎𐎁𐎟𐎌𐎇𐎕𐎃𐎘𐎂𐎔𐎟𐎇𐎋𐎐𐎋𐎟𐎊𐎇𐎎𐎓𐎋𐎊𐎇𐎎𐎟𐎘𐎇𐎋𐎊𐎕𐎃𐎊𐎍𐎃𐎘𐎇𐎟


 この料理は、外側のトウガラシを全て取り除けば少しの辛さしか感じない一方で、そのまま食べれば刺激的な辛さを味わえる。

 衝撃的な見た目や美味しさもさることながら、各自で辛さを調整出来るところが有名な料理になった理由なのだろう。


𐎊𐎟𐎍𐎄𐎌𐎃𐎂𐎔𐎟𐎟𐎘𐎇𐎌𐎃𐎍𐎄𐎕𐎊𐎕𐎃𐎘𐎎𐎂𐎌𐎟𐎊𐎂𐎕𐎋𐎇𐎕𐎟𐎂𐎃𐎍𐎄𐎕𐎃𐎇𐎕……!」


𐎏𐎟𐎌𐎂𐎔𐎟𐎟𐎏𐎃𐎊𐎊𐎃𐎇𐎎𐎍𐎎𐎖𐎇𐎎𐎇𐎟𐎍𐎏𐎎𐎂𐎌𐎟𐎁𐎎𐎏𐎟𐎌𐎎𐎂𐎔𐎟𐎕𐎖𐎁𐎕𐎊𐎂𐎎𐎌𐎊𐎎𐎊𐎕𐎃𐎂𐎎𐎊𐎕𐎈𐎕𐎈𐎃𐎂𐎟𐎏𐎟𐎌𐎂𐎔𐎟𐎂𐎕𐎊𐎎𐎘𐎎𐎃𐎖𐎂𐎋𐎘𐎟𐎂𐎎𐎊𐎟𐎂𐎔𐎟𐎘𐎎𐎘𐎊𐎎𐎘𐎎𐎂𐎃𐎍𐎄𐎕𐎃𐎇𐎟


𐎃𐎘𐎂𐎔𐎕𐎎𐎊𐎎𐎘𐎎𐎁𐎃𐎂𐎂𐎎𐎌𐎁𐎎𐎂𐎎𐎘𐎇𐎟……!」


 特にユキは外見を含め大きく変わったと思うけど、内面は昔と全く変わっていないからな。






𐎃𐎏𐎌𐎎𐎏𐎎𐎊𐎕𐎇𐎎𐎂𐎎𐎍𐎟𐎌𐎕𐎊𐎔𐎕𐎎𐎏𐎌𐎎𐎄𐎃𐎄𐎕𐎖𐎍𐎟𐎘𐎇𐎟𐎊𐎃𐎂𐎌𐎟𐎁𐎎𐎂𐎔𐎟𐎊𐎕𐎃𐎏𐎎𐎊𐎊𐎕𐎄𐎕𐎖𐎂𐎎𐎊𐎇𐎌𐎋𐎕𐎌𐎟𐎌𐎟𐎖𐎃𐎆𐎕𐎎𐎘𐎕𐎏𐎌𐎎𐎒𐎎𐎘𐎁𐎟𐎃𐎇𐎇𐎌𐎃𐎈𐎟𐎌𐎊𐎎𐎖𐎕𐎘𐎇𐎟𐎌𐎃𐎆𐎕𐎎𐎘𐎟𐎃𐎇𐎇𐎌𐎃𐎈𐎟𐎌𐎊𐎎𐎕𐎖𐎂𐎕𐎄𐎎……!」


 辛釜焼きカフカウレを半分ほど食べ進めると、ユキが口を開いた。事前にメインディッシュの途中で本題に入ると決めていたので、そういうことだろう。


𐎊𐎕𐎘𐎃𐎇𐎋𐎌𐎃𐎖𐎍𐎟𐎘𐎇𐎟𐎊𐎎𐎂𐎎𐎊𐎃𐎊𐎇𐎃𐎏𐎟𐎘𐎊𐎃𐎘𐎁𐎎𐎙𐎋𐎉𐎕𐎂𐎟𐎋𐎘𐎁𐎟𐎇𐎇𐎎𐎕𐎘𐎓𐎎𐎍𐎎𐎉𐎋𐎉𐎎𐎉𐎋𐎂𐎔𐎟𐎁𐎕𐎂𐎟𐎍𐎃𐎘𐎓𐎕𐎃𐎍𐎎𐎁𐎃𐎖𐎖𐎃𐎊𐎇𐎟𐎊𐎊𐎃𐎏𐎟𐎘𐎇𐎎𐎖𐎃𐎟 𐎊𐎎𐎘𐎎𐎁𐎃𐎂𐎂𐎎𐎌𐎁𐎎𐎂𐎎𐎘𐎟.𐎊𐎊𐎎


𐎟𐎂𐎂𐎎𐎏𐎟𐎌𐎂𐎔𐎟𐎊𐎎𐎘𐎎𐎂𐎎𐎊𐎕𐎁𐎟𐎖𐎋𐎊𐎎……!𐎂𐎌𐎟𐎁𐎎𐎂𐎔𐎟𐎊𐎟𐎃𐎈𐎟𐎊𐎊𐎕𐎍𐎎𐎏𐎕𐎋𐎕𐎘𐎓𐎌𐎟𐎁𐎕𐎟𐎘𐎇𐎕𐎏𐎎𐎇𐎌𐎟𐎍𐎍𐎎𐎃𐎏𐎌𐎕𐎌𐎟𐎖𐎃𐎊𐎇𐎌𐎃𐎁𐎃𐎃𐎖𐎖𐎃𐎘𐎋𐎎𐎈𐎃𐎂𐎋𐎂𐎕𐎘𐎃𐎝𐎟𐎎𐎁𐎕𐎘𐎋𐎟𐎟𐎁𐎕𐎈𐎟𐎘𐎇𐎃𐎌𐎟𐎏𐎕𐎎𐎘𐎕𐎟𐎌𐎕𐎘𐎟𐎖𐎖𐎃𐎂𐎎𐎊𐎇𐎌𐎋𐎆𐎕𐎎𐎘𐎟𐎁𐎕𐎌𐎟𐎖𐎃𐎆𐎕𐎎𐎘𐎕𐎍𐎕𐎓𐎖𐎕𐎎𐎌𐎕……!」


 やっぱりか。

 今のは遠回しではあるが、もっとレオディヌエ龍帝りゅうていに食料を輸出してくれ。という交渉だ。

 レオディヌエ龍帝りゅうてい獣耳ケモミミ連盟からすれば、伍木国ごもくこくは大した軍事力も無い、端に位置する辺境の国だ。

 しかし、食料供給。この一点においては大きな影響力を持っている。なんせ調理をこよなく愛する人間族ニンゲンが、肥沃で広大な土地で生活しているのだから。

 永久凍土や塩害に悩まされている2つの国にとって、伍木国ごもくこくからの安定した食料供給があれば戦争を有利に進められる。そう考えるのは自然なことだろう。


𐎂𐎕𐎎𐎏𐎋𐎎𐎁𐎃𐎈𐎈𐎟𐎌𐎎𐎊𐎟𐎍𐎄𐎌𐎃𐎌𐎟𐎁𐎟𐎖𐎋𐎁𐎟𐎘𐎇𐎟𐎇𐎋𐎇𐎇𐎃𐎈𐎕𐎃𐎂𐎕𐎊𐎎𐎘𐎎𐎃𐎖𐎂𐎋𐎘𐎕𐎏𐎕𐎃𐎇𐎇𐎕𐎂𐎔𐎟𐎘𐎃𐎊𐎂𐎎𐎘𐎎𐎁𐎃𐎂𐎕𐎌𐎂𐎎𐎊𐎇𐎃𐎘𐎆𐎟𐎖𐎕𐎍𐎕𐎇𐎃𐎇𐎟𐎋𐎘𐎄𐎋𐎎𐎘𐎟𐎊𐎟𐎍𐎏𐎕𐎎𐎟𐎖𐎎𐎊𐎈𐎕𐎖𐎋𐎏𐎏𐎎𐎁𐎟𐎓𐎖𐎕𐎃𐎖𐎕𐎍𐎟𐎘𐎇𐎕𐎂𐎎𐎘𐎊𐎟𐎌𐎈𐎃𐎇𐎕


 なので、断る。

 俺は世界平和を目指しているし、伍木国ごもくこくにとっても、両国と交渉しつつ友好的な関係を築いている現状が最も良いからな。歴代の大統領もそうしているし、俺もそうする。


ふむ𐎔𐎍𐎍𐎊𐎟𐎍𐎄𐎌𐎃𐎂𐎔𐎟𐎂𐎕𐎊𐎕𐎃𐎋𐎘𐎏𐎋𐎘𐎇𐎎……!𐎃𐎘𐎂𐎔𐎟𐎊𐎟𐎂𐎎𐎘𐎁𐎎𐎍𐎟𐎕𐎖𐎏𐎌𐎎𐎊𐎂𐎕𐎋𐎇𐎇𐎎𐎂𐎌𐎋𐎁𐎎𐎁𐎕𐎓𐎎𐎍𐎎𐎉𐎋𐎉𐎎𐎉𐎋𐎟𐎄𐎋𐎎𐎘𐎕𐎊𐎊𐎕𐎍𐎎……!」


𐎃𐎏𐎏𐎌𐎟𐎆𐎆𐎟𐎌𐎟𐎕𐎊𐎟𐎏𐎎𐎇𐎟𐎊𐎊𐎕𐎁𐎕𐎌𐎖𐎎


 俺の返事に、ユキは大人しく引き下がった。

 今回の会談は新しく大統領に就任した俺の顔合わせという名目なので、踏み込んだ内容を話すことは基本的に無い。






𐎕𐎖𐎏𐎕𐎃𐎇𐎇𐎎𐎒𐎕𐎘𐎃𐎖𐎟𐎊𐎃𐎌𐎃𐎕𐎖𐎂𐎃𐎂𐎃𐎎𐎊𐎟𐎘𐎇𐎕𐎇𐎕𐎖𐎕𐎄𐎟𐎌𐎎𐎁𐎕𐎃𐎓𐎓𐎕𐎋𐎘𐎓𐎟𐎌𐎟𐎐𐎋𐎟𐎊𐎇𐎎𐎏𐎟𐎏𐎟𐎌𐎎𐎘𐎂𐎕𐎘𐎎𐎃𐎖𐎖𐎃𐎇𐎋𐎃𐎄𐎟𐎈𐎃𐎘𐎁𐎃


 辛釜焼きカフカウレを食べ終えると、最後にココアが机に並んだ。

 じゃがいものポタージュから始まり、グラヌフィオレのサラダ、辛釜焼きカフカウレ、そしてココア。

 ほぼ全ての料理にトウガラシが入っていて、身体を芯から温めてくれる。レオディヌエ龍帝りゅうていらしさが表れたコース料理だった。


𐎟𐎓𐎕𐎃𐎒𐎕𐎘𐎕𐎇𐎃……!𐎕𐎍𐎎𐎍𐎟𐎘𐎇𐎕𐎒𐎟𐎖𐎕𐎂𐎕𐎏𐎃𐎊𐎊𐎃𐎘𐎎𐎂𐎎𐎊𐎕𐎈𐎟𐎖𐎎𐎂𐎟𐎍𐎟𐎘𐎇𐎟……!」


𐎟𐎟𐎊𐎃𐎇𐎇𐎃𐎍𐎟𐎘𐎇𐎟𐎈𐎟𐎌𐎎𐎊𐎎𐎘𐎎𐎍𐎎𐎖𐎇𐎎𐎒𐎟𐎖𐎕𐎂𐎟𐎁𐎕𐎏𐎎𐎇𐎟𐎌𐎏𐎃𐎌𐎖𐎃𐎌𐎟𐎂𐎎𐎘𐎙𐎋𐎉𐎕𐎏𐎟𐎌𐎖𐎃𐎏𐎌𐎕𐎍𐎃𐎈𐎎𐎖𐎇𐎃𐎁𐎎𐎏𐎎𐎇𐎃𐎘𐎇𐎎𐎇𐎟𐎍𐎏𐎎


𐎃𐎘𐎂𐎔𐎟𐎕𐎎……!」


 お互いに首脳としての仮面を被って話していたので、煩わしさは感じた。しかし、久しぶりに話せて嬉しかったのも事実だ。


 俺はココアを飲もうと、スプーンの半量ほどのトウガラシでココアを飾る。一方でユキは、二杯分のトウガラシで真っ赤に染め上げていた。


𐎕𐎖𐎌𐎕𐎂𐎂𐎎𐎃𐎌𐎎𐎍𐎃𐎁𐎟𐎖𐎂𐎃𐎂𐎃𐎎𐎊𐎕𐎁𐎕𐎒𐎒𐎎𐎘𐎁𐎟𐎕𐎘𐎄𐎎𐎂𐎂𐎃𐎟𐎁𐎟𐎁𐎃𐎈𐎈𐎟𐎌𐎎𐎁𐎟𐎖𐎕𐎆𐎕𐎎𐎊𐎎


𐎐𐎋𐎟𐎊𐎇𐎎𐎟𐎏𐎕𐎋𐎁𐎕𐎎𐎓𐎘𐎕𐎃𐎖𐎇𐎌𐎃𐎂𐎎𐎊𐎃……!𐎟𐎍𐎟𐎓𐎖𐎕𐎎𐎏𐎌𐎟𐎘𐎁𐎟𐎌𐎊𐎕𐎕𐎖𐎇𐎟𐎍𐎏𐎎𐎘𐎟𐎂𐎟𐎊𐎊𐎃𐎌𐎕𐎎𐎒𐎕𐎘𐎎𐎃𐎖𐎖𐎃𐎂𐎎𐎘𐎒𐎟𐎌𐎟𐎘𐎆𐎃𐎊𐎇𐎃𐎍𐎏𐎃𐎂𐎔𐎟𐎊𐎕𐎇𐎟𐎌𐎌𐎃𐎏𐎕𐎋𐎇𐎃𐎌𐎁𐎕……!」


𐎓𐎌𐎃𐎆𐎕𐎟𐎏𐎟𐎌𐎖𐎃𐎇𐎋𐎃𐎂𐎎𐎘𐎊𐎕𐎁𐎟𐎌𐎃𐎆𐎕𐎎𐎘𐎟


 この後は、記者達の前に出て会見を行う予定だ。……と言っても、具体的な内容は兵士がまとめ、両国で確認をしてから翌日に発表するので、会談の内容を軽く話して撮影を行うだけの簡易的なものだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る