フェミニズムとポリコレをめぐる論争はなぜ醜いのか？

第42話 女は胸の大きな女を嫌う？当たり前です。

　女性は胸の大きな同性に対して攻撃性が高まるという記事が出ていました。これは、私の「戦略として女性は同コミュニティ内の同性に対し、自分の順位よりも上に行く可能性がある女性を引きずりおろそうとする」という持論にぴったりです。

　なお、論文は「The Role of Breast Morphology in Women’s Rival Derogation Tactics」でグーグル翻訳で十分意味が読み取れました。D・Cカップの胸の人は同性から攻撃を受けやすいそうです。まあ、統計的な有意差はあるとはいえ、そこまで露骨か？と言われると微妙な数字の気がしますけど。

　ですが、この論文について顕著な証拠が別にあります。例の「月曜日のたわわ」の日経新聞広告事件や「宇崎ちゃんは遊びたい」の日赤ポスター問題に対する拒否反応って、社会的な実験としてこの結論を裏付けている気がします。

　で、これってイグノーベル賞的なトンデモ論文なの？と思うと実はそうでもないようです。

　橘 玲氏（「言ってはいけない」の著者）の著書紹介で≪｢女は魅力的な同性に対して、男よりいじわる｣は科学的に正しいか≫という記事です。

　魅力的な女の子が女性から「間接的攻撃」を受けるリスクは魅力的でない女の子より35％高いそうです。間接攻撃とは直接暴力でない、相手が不快になる行為・言動のことでしょう。

　また、模擬的な写真を使った面接で、女性の被験者は魅力的な男性の応募者を高く評価する一方、魅力的な女性の応募者を魅力のない女性の応募者よりずっと低く評価したそうです。

　まあ、この辺は検索すれば枚挙にいとまがないでしょう。「女は年下の女が嫌い」という事例は特にたくさんあります。チャラチャラしているとか、趣味が合わないとか、自分の成長が感じられるとか、言い訳は沢山ありますが、これは「生殖能力の高さ」「男を引き付ける能力の高さ」に対するいら立ちです。

　この心理を認められる女性のフェミニズム論ならその論理性で、信用できる気がします。