第40話 世の中には「陰謀がないかも」という恐怖。

 陰謀論というのは、楽しいものです。自分の知らないところで何かが世界を操っている…ドキドキします。こんな証拠がある、実はこの事件の裏では…という動画は、何も考えたくないときとか見ると心が癒されもします。都市伝説・怪談もいいですけどね。


 これって本当ならある意味では心強いですよね。世界中の頭のいいひとたちが「SOUND ONLY」とかディスプレイに出しながら協議している絵面なんか最高です。

 核戦争は回避してくれるだろうし、庶民もコマとしてギリギリでしょうけど生きながらえさせてくれるでしょう。小さな幸せも保証してくれるかもしれません。ガス抜きと経済のために戦争に巻き込まれる可能性もありますけど、そこは祈るしかないです。


 そこまでじゃなくても、何か集団で画策して世界の方向性を決めている…的なのは、ある意味では安心材料です。中国とアメリカが結託して緊張関係を「見せているだけ」ならいいな、とか。

 要するに目に見えない仕組み、つまり「陰謀論」で世界がある程度「制御」されている状態というのは、安全保障ならぬ安全保証です。


 ですが、アメリカ大統領選挙のバイデンさんの右往左往とか、泥沼のロシア・ウクライナ戦争とか、中国のわけのわからない経済とか、ヨーロッパの保守系の台頭とEUの崩壊、南米の没落を見ると、あれ?誰もなにも考えてないの?と思ってしまいます。日本など言わずもがなです。


 EV政策、環境問題、LGBTQは何かを仕掛けている雰囲気はあります。産油国・ロシアの弱体化と欧米のエネルギー産業と排出権の掌握。そして下層の大衆を分断するためでしょう。


 ただ、全部ボロボロですよね。EVは失敗、環境も言っていることが支離滅裂。ノーベル賞とか大学の研究費を人質にいろいろやってますけど馬脚が出まくりです。COP28の体たらくは記憶に新しいです。LGBTQは本人たちすら望んでおらず、一部の活動家どころか企業は工作員じゃないの?と思うような無茶な言動です。

 間抜けなんですよね。だまされている善良な市民も多いでしょうけど、基本誰も信じてません。EVとかもっと緻密にできそうですけどね。本当に地球がやばければ車の生産を止めて、二酸化炭素を吸収する装置を「経済度外視」で設置すれば解決します。


 要するに大衆を制御する頭がいい人が牛耳ってくれていないのが、今の世の中です。昔は大統領のブレインとかCIAの暗躍とかでいろいろやってたかもしれませんが、今や大統領とCIAが喧嘩しているのを報道されてしまう体たらくです。


 ウクライナだって、今同情している人はいません…とはいいません。市民はたまったものではないでしょう。ですが、その為政者を選んだのは市民ですから責任もあります。あの人をはじめから信用できないと思っていましたが、やはりという感じです。世界が俺の味方をしないのは間違っている…ですからね。要するにエンターテナーです。結局白人社会の軍事力バランスの話とロシアの焦りだけの身勝手な戦争です。そこに乗じて好き勝手やっているイスラエルの暴走を誰も制御できません。


 中国、台湾、北朝鮮。東アジアもロシアを含めかなりホットです。陰謀がないということは個人の暴走で、一瞬で危機に陥るということです。BRICSは金本位制とかわけのわからない状況になっています。


 世界が「自分ファースト」で完全な縦割りになったのでしょう。保守台頭や間抜けなEV,環境政策、LGBTQ活動の暴走、ウクライナ…どれをとっても自分ファーストにしか見えません。世界を陰謀で上手に回してくれる人いないでしょうか。













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